2023. 09. 27  
進化の妙とも言うべきツリフネソウ、数は少ないけど一応花弁3枚、萼片3枚と花の基本構造はあるんですが。
ツリフネソウ

正面から見ると上に花弁1枚、下に花弁2枚、下側の花弁左右に小さな突起がある。
ツリフネソウ

下側花弁は広く訪問昆虫に着陸場を提供、花の奥はオレンジ色と白色になり斑紋があって蜜標となっています、マルハナバチの仲間が対象みたい。
ツリフネソウ

上からは蕊が垂れ下がっている、下側は2条の筋状突起、これで行動制限して真下を通るようにしているか。
ツリフネソウ

白く太いのは葯、先端に雌しべの柱頭が見えているのかな、内部の黒っぽいのは子房かもしれない。
ツリフネソウ

萼片は左右の2枚はわかりやすい、3枚目は後方に袋状になって萼とわかりにくい。
ツリフネソウ

蕾の頃、既に先端が渦状になった距が見えているがこれから開いた様子は想像できない。
ツリフネソウ

多少膨らんできて花弁が突き出てきています。
ツリフネソウ

葉は互生で菱状楕円形、細かな鋸歯がある、花軸の突起毛を撮るのを忘れた。
ツリフネソウ

ツリフネソウ科ツリフネソウ属

(9月12日撮影)
2023. 09. 27  
湿地手前の山道に咲いていたアカバナ、これで湿地に入らずにすんだ。
アカバナ

赤花と言うほど赤くはない、言った者勝ちか、雄しべは8本、熟したのは花粉の粒々が見えていますがまだ未熟なのもあり時期を違えて熟すんでしょうか。
アカバナ

特徴的な棍棒状の柱頭、花粉が付着しやすいよう柱頭にはいろんな工夫がなされますがこんな棍棒状のはあまり見ない。
アカバナ

花弁縁に赤い縁取りがあった、花粉は放出し終えたのか葯が茶色くなっている、花粉が大きいせいなのか花弁に散らばっている。
アカバナ

花弁の間に萼片、こちらの方がよほど赤い、上側のはちょうど葯と重なって仮面のように見えています。
アカバナ

長い花柄じゃなくてこれは子房、下の方の緑色が花柄のようです、もう全体に腺毛だらけ。
アカバナ

腺毛ドアップ、萼にも腺毛、茎や葉にも腺毛があるそうだ。
アカバナ

葉は対生で卵形〜卵状披針形、棘状の鋸歯がある。
アカバナ

湿地の縁にツリフネソウやヤブツルアズキと同居。
アカバナ

アカバナ科アカバナ属

(9月12日撮影)
2023. 09. 27  
エゾミソハギが咲いていた湿地とは別の場所の湿地、ミソハギを期待したのですが
エゾミソハギ

毛が多いし萼筒付属体が直立している、エゾミソハギでした。
エゾミソハギ

茎下部の方は無毛ですが葉が茎を半ば抱いています、ミソハギは抱かない。
エゾミソハギ

花自体は変わり無し、なので近寄ってみないと区別がつけづらい。
エゾミソハギ

これは短花柱花、ここのは見た限りでは短花柱花ばかりでした。
エゾミソハギ

花の奥に更に短い雄しべが見えています、長い方とは葯の色も違います。
エゾミソハギ

ミソハギ科ミソハギ属

(9月12日撮影)
2023. 09. 26  
大群生しているヤブツルアズキ、ただツルマメと混在していて下の方の葉はツルマメのです。
ヤブツルアズキ

属は違うのにノアズキとソックリの花、でも似ているのは花だけで葉も果実もだいぶ違います。
ヤブツルアズキ

左側の翼弁が竜骨弁を覆う、ノアズキは覆わない、蕊は見えてないかな。
ヤブツルアズキ

背後から、ノアズキが萼に腺毛があるがこちらはなさそう、左側の大きいのは苞葉でしょうか。
ヤブツルアズキ

蟻さんが3者協議中、蜜を舐めるか左のゾウムシを獲物にするか(笑)
ヤブツルアズキ

まだあまり開いてない花序先端、ここにもゾウムシが、赤褐色のが苞葉かな。
ヤブツルアズキ

3小葉は浅く裂けることもあります、ノアズキは裂けない。
ヤブツルアズキ

こんなに細い小葉もありました、花が咲いてなければまず分からない。
ヤブツルアズキ
(9月12日撮影)

後日別の場所、フェンスに絡んでいた、人家近くでこんな場所にも生えるんだと思わず撮影。
ヤブツルアズキ

目の高さだし他の草とも紛れることがないので撮りやすい。
ヤブツルアズキ

背後も撮りやすく。
ヤブツルアズキ

上の方の葉は浅く裂けていますが
ヤブツルアズキ

同じ株なのに下の方は殆ど裂けていません、既に果実ができている。
ヤブツルアズキ

側の草むらの中にも生えていました、そりゃ競争の激しい場所よりフェンスの方がのびのびできるよね。
ヤブツルアズキ
(9月23日撮影)

マメ科ノササゲ属
2023. 09. 26  
ヤブマメが咲き始めていた、マメ科の最終ランナー、これが咲き始めると野草シーズンも終わりが見えてきました。
ヤブマメ

紫色の旗弁が反り返るのが特徴、花筒は白、萼筒も白ですが僅かに紫色を帯びる。
ヤブマメ

普通翼弁や竜骨弁も白ですがこれは紫がかっている。
ヤブマメ

これは旗弁がやや赤みを帯びる。
ヤブマメ

3小葉は頂小葉が少し大きい、前夜の名残の雨粒。
ヤブマメ
(9月12日撮影)

後日、ヒメムカシヨモギに絡みついていたので思わず撮影、10日くらいしか経ってないのにもうあちこちで随分咲いていました。
ヤブマメ

前回はあまりいい写真がなかったので再度撮影。
ヤブマメ

これは萼筒がはっきり紫色を帯びている。
ヤブマメ

旗弁が反り返りすぎてロール状になり先端に穴が開いたように見えています、まるで豚の鼻。
ヤブマメ

萼筒には長毛が生える、緑色のは苞葉でしょうか。
ヤブマメ

既に未熟な果実ができている、表面に毛が生えているが熟するとなくなるようです、これは種子が4個、出来損ないが1つ、右や下のは2個しか入っていない。
ヤブマメ
(9月23日撮影)

マメ科ヤブマメ属
2023. 09. 26  
新たな場所で見つけたホドイモ、記憶の為アップ、ノダケを撮っていて気が付きました。
ホドイモ

花が咲いていれば5小葉も分かるけど葉だけでは気がつくのは難しいか。
ホドイモ

茎の先端に多数の花をつけているが細い茎なのに特に曲がることもなく相当丈夫そう。
ホドイモ

やはり毎年みたい花、まだ2年目ですが、ただ先日見つけていた場所は葉は残っていたのに花は花序ごと見られなくなっていた、終わるには早すぎると思うんだが。
ホドイモ

マメ科ホドイモ属

(9月12日撮影)
2023. 09. 25  
やっと見つけた平尾台でのタヌキマメ、でも花は咲いておらず果実になっていた、この下にもう一株小さいのがありましたがそれも果実だけ。
タヌキマメ

毛だらけの果実、一番上のも多分花後状態。
タヌキマメ

もう一株も同様、一番上のも蕾じゃなく花後かな、その下のは中に萎んだ花弁が残っている。
タヌキマメ

この日はここが最後なので周辺を探しまくりました、それでも見つからず諦めて最初の場所に戻ったら藪の奥に青いものが見えた、ひょっとしてと思って入ってみたら花が咲いていた、執念の勝利(笑)、もう終わりの頃でこれを逃していたら来年になっただろうな。
タヌキマメ

マメ科らしい蝶形花だけど色はマメ科ではあまり見かけない青紫色、花の色は訪問する昆虫に合わせて色々な色になりますがこの色はどんな昆虫に対応しているんでしょうね。
タヌキマメ

横から、真っすぐ立っているのが蕾でしょうか、この時期緑色の萼片の様子がわかります、褐色の長毛が生えている。
タヌキマメ

この株は花が2つ咲いていました、立っているのが蕾だとしたら残りは2つくらいか。
タヌキマメ

もう一つの花、旗弁上にちょこっと覗いているのが上側の萼片で2裂、下側に3裂した萼片が見えている。
タヌキマメ

真上から見た様子。
タヌキマメ

葉は線形、花はもうマメ科だけどこちらはちっともマメ科らしくない。
タヌキマメ

マメ科タヌキマメ属

(9月12日撮影)
2023. 09. 25  
やっと咲き始めたノダケ、今年は咲くのが遅いし数も少ないような、去年は台地上でもっと見かけたんだけどな、因みに5月末に咲いているのを見みましたがあれは早すぎると言うより完全に季節を間違えていたような。
ノダケ

まだ咲き始めで蕾も多く開いているのも雄性期の花。
ノダケ

花弁も花盤も花糸も脳赤色、葯も赤褐色ですが花粉は白くアクセントになっています。
ノダケ

これは花弁や雄しべが落ちているが雌しべはまだ伸びていない。
ノダケ

横から見ると2本の雌しべが僅かに突き出ているのが分かる。
ノダケ

3出羽状複葉、花序の基部に葉が退化した袋状の葉柄がつく。
ノダケ

セリ科シシウド属

(9月12日撮影)
2023. 09. 25  
平尾台で新たな場所でハグロソウを見つけたので記憶の為アップ、前回見つけた場所は8月中旬には花は終わりの頃でしたかこちらは多くの花を咲かせていました、同じ平尾台でも随分違います、因みにこの後そこにも行ってみたが花は完全に終わっていました。
ハグロソウ

花もそうですがこの黒っぽい葉も結構目に付きます。
ハグロソウ

林の中、早朝で薄暗いし藪蚊は多いでおちおち撮れず、ブレ写真ばかり、3回目なので説明はもうなし
ハグロソウ

ハグロソウ

ハグロソウ

ツユクサ科ハグロソウ属

(9月12日撮影)
2023. 09. 24  
平尾台で初めてのカラスノゴマ、側にツユクサ、他にツルマメやオオブタクサの葉が見えています、去年果実を見つけていたので前回行ってみたが全く見当たらず、むしろ生えているのが不思議なくらいな環境だったしね。
カラスノゴマ

葉腋から長い花柄を伸ばしてやや下向きに花を咲かせる、これはお気に入りの花なので是非見つけたかった、雄しべは5-15本、5本は仮雄しべで先端がへら状になっている。
カラスノゴマ

花弁に花粉がついている、付着したんでしょうか。
カラスノゴマ

5枚の花被片は後方に反る、朝露がついているので夜の間も開いているようです。
カラスノゴマ

既に果実が日ているのもありました、長い花柱が残り子房に毛が生えている。
カラスノゴマ

葉は卵形で薄い、粗い鋸歯がある。
カラスノゴマ

別の場所でも見つけました、こちらの方が群生している、この辺りは平尾台に来始めて頃は歩いていたがコースがわかるに連れて殆ど来なくなっていた(汗)
カラスノゴマ

もう花粉は出し終えたか、柱頭に花粉がついているか。
カラスノゴマ

朝見た時は仮雄しべにも花粉が付着していたがこちらではもう見られず、役割は何でしょう。
カラスノゴマ

花柄途中に3つの小苞、萼片とともに毛が生えている。
カラスノゴマ

ヤブガラシに巻き付かれていた、背を伸ばす草の宿命ですね。
カラスノゴマ

アオイ科カラスノゴマ属

(9月12日撮影)
プロフィール

平家蟹

  • Author:平家蟹
  • 花盗人の花日記
    へようこそ!!

    ホームページ秋吉台の花々を開設しました。
    個々の植物の記事を花・果実・芽生え等1元的にまとめています(秋吉台以外の花もあり)
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