2015. 06. 30  
林道脇の草むらの中に咲いていたクモキリソウ、我ながらよく見つけたものだと思います。毎年この時期になるとクモキリソウが見つけられるかどうか心配になりますが今年も無事見つけることが出来ました。

クモキリソウ

草をかき分けてみました、特徴的な卵形の葉。これなら花が咲く前に気が付きそうですがそういった経験はまだないですね。

クモキリソウ

下の方の花は終わっていましたが上の方はまだ綺麗に咲いていた、ギリギリセーフ。

クモキリソウ

色彩的には緑色で地味だけど凛とした姿の花。

クモキリソウ

同じ林道でもう一株見つけました。去年までは毎年1ヶ所1株だけ、2株も見つけたのは初めてです。希少な花は大抵は極めて狭い範囲内に生えているのでそこに行けば大抵見られますがこれはここを含めて過去4ヶ所は広い秋吉台の東西南北に散らばっている上に去年咲いた場所に出てこないので私的には一番難しい花です。

クモキリソウ

正面から見る姿も凛々しい。

クモキリソウ

横からの姿

クモキリソウ

黄色い粒のようなのは花粉塊のようです。

クモキリソウ

ラン科クモキリソウ属

(6月21日撮影)
2015. 06. 30  
6月1日撮影のイワガラミ、まだ装飾花だけで生殖花は開いていません。

イワガラミ

卵形の装飾花、区別が難しいアジサイ属の中でこれは装飾花が1枚だけなので分かりやすい。

イワガラミ
(6月1日撮影)

同じ花を20日後に来てみたらもう終わりの状態でした。早く来なければと思いつつつい間があいてしまった。もう1ヶ所確認している場所は花が咲いてなかったしね。

イワガラミ

何とか雄しべが残っている生殖花がありました。花弁は開くとすぐ脱落するそうです。

イワガラミ

こちらは雌しべ、キノコのような形をしている。

イワガラミ

赤い葉柄が目立ちます。常に赤くなるとは限らないようです。

イワガラミ
(6月21日撮影)

アジサイ科イワガラミ属
2015. 06. 29  
近所を散歩中見つけたこの花、初めは何事も無く通り過ぎましたが頭の中で?マークが点灯、慌ててバックしました。ブロックの上、庭といった場所ではないですが100%植えられたものですね。
(追記)シロバナマンネングサ(仮称)からシンジュボシマンネングサに変更

シンジュボシマンネングサ

マンネングサの仲間には間違いないですが白花は初めてみました。

シンジュボシマンネングサ

上部で枝が水平に広がるところからメキシコマンネングサの系統かなと思いましたが

シンジュボシマンネングサ

茎が弱々しく垂れ下がっています。メキシコマンネングサは直立するのでこれではありません。

シンジュボシマンネングサ

ツルマンネングサかなとも思いましたがそれは3輪生、これは互生でこれも違います。

シンジュボシマンネングサ

花弁は5枚、心皮は5、雄しべは10本、熟す前の葯は赤褐色のようです。

シンジュボシマンネングサ

心皮にも毛が生えています。

シンジュボシマンネングサ

茎の上部にも毛、腺毛のようです。一応シロバナマンネングサとしておきますが名前をご存じの方がいたら教えて下さい。

シンジュボシマンネングサ

ベンケイソウ科マンネングサ属

(6月17日撮影)
2015. 06. 29  
近所で見つけた花を2種ほど。
道端で群生していたヒメイワダレソウ、グランドカバーなどとして導入されたようですが繁殖力が強く大分野草化しているようです。元々野草なんだろうから野草化というのもおかしな話ですが。

ヒメイワダレソウ

沢山の花を咲かせている、去年以前でも咲いていただろうに気がつかなかったのかな、あるいはたんに写欲がわかなかったせいかもね(^^;)

ヒメイワダレソウ

茎を伸ばして頂部に花を付けます。

ヒメイワダレソウ

真上から見た様子、全周に花を向けています。

ヒメイワダレソウ

横から。在来種のイワダレソウは海岸の砂場に生えるそうで花序がマツカサ状になるとか。

ヒメイワダレソウ

下唇は3裂して白っぽく基部が黄色い、上唇は2裂して薄紫色。

ヒメイワダレソウ

突き出ているのは雄しべかな、果実はならないそうです。

ヒメイワダレソウ

個々の花には緑色の苞があります、大分毛が生えているようだ。

ヒメイワダレソウ

楕円形の葉、上半分に鋸歯がある、表面には伏毛。

ヒメイワダレソウ

クマツヅラ科イワダレソウ属

(6月17日撮影)
2015. 06. 28  
民家の近くで咲いていたホタルブクロ、逸出でしょうか。

ホタルブクロ

花冠の内側には長毛が生える、直接見ても写しにくいので先端辺りを撮ってみました。

ホタルブクロ

柱頭はまだ開いていない雄性期、黄色いのが葯で白いのが花糸なのかな。キキョウ科の雄しべはわかりにくい。

ホタルブクロ

雄しべが萎れ柱頭が3裂した雌性期。

ホタルブクロ

萼片の湾入部に反り返った付属体、その左側のは苞葉でしょうか、どれも縁に毛が生えている。

ホタルブクロ

これは別の場所、まず野生でしょうけどこんな場所によく生えているもんだ。

ホタルブクロ

野生でも植栽でも逸出でも違いはないですがなるべくなら野生のを撮りたい。

ホタルブクロ

付属体を撮るつもりが苞葉の基部に変なのが写っていました。小さな蕾でしょうか、まず花は咲かないだろうな。こちらの萼片の縁には毛が無いですね。

ホタルブクロ

キキョウ科ホタルブクロ属

(6月13日撮影)
2015. 06. 28  
明るい林道脇に咲いていたテリハノイバラ

テリハノイバラ

他のノイバラはほぼ終わっているのでこれが最後発組でしょうか。

テリハノイバラ

結構華やか、葉が小さいので花も小さいイメージが有りますがむしろノイバラより大きめ。

テリハノイバラ

バラ科といえば雌しべも多数ですがこの仲間は花柱が合着して1本のように見えてます。

テリハノイバラ

横から見ても雌しべは突き出ていない。

テリハノイバラ

花の終わりの頃、雄しべが内側に曲がって雌しべを隠しています。自家受粉それとも雌しべの保護と言った役割もあるのかな。

テリハノイバラ

奇数羽状複葉、頂小葉と側小葉は同じ大きさ。名前の通り葉に照りがありますがこれはそれ程でもないな。

テリハノイバラ

托葉には細かな鋸歯、葉軸に腺毛が生えていてひょっとしたらノイバラの血が混じっているのかもしれない。この仲間は交雑しやすいようで最近は敬遠気味(^^;)。

テリハノイバラ

バラ科バラ属

(6月13日撮影)
2015. 06. 28  
咲き始めたダイコンソウ、ちょうどいい頃の花や花後の様子が揃っている。

ダイコンソウ

根生葉が大根の葉に似ているから大根草だけど花の頃にはその様子はわかりにくい。大根には悪いけどこれも少し可哀想系な名前かな。もっとも大根役者は悪口だけど褒め言葉だという説もあるようですが。

ダイコンソウ

キジムシロやヘビイチゴに似た花。

ダイコンソウ

蜘蛛の糸に支えられている(違)。撮影の時これはほんと邪魔、気がつかずにうっかりレンズにつけたりすると後が大変。

ダイコンソウ

花弁が落ちて雄しべの葯も脱落しています。萼片は反り返っている。

ダイコンソウ

花後に花柱がS字状に曲がる、どんな利点があるんでしょうね。そう言えばこれの果実の様子は撮ったことない、それ以前に気がついたことないな。

ダイコンソウ

バラ科ダイコンソウ属

(6月13日撮影)
2015. 06. 27  
去年と同じ場所のハンカイソウ、秋吉台では3ヶ所で確認していますがどこも日陰の場所ですね。

ハンカイソウ

頭花は10cmくらい、日陰なので黄色い大きな花が目立ちます。

ハンカイソウ

茎の上部で枝分かれして幾つかの花をつける。

ハンカイソウ

クルッとカールした雌しべの柱頭、右側では花粉を押し出し中

ハンカイソウ

大きな総苞、蕾の頃とあまり変わりありませんね。

ハンカイソウ

こんなとこまであの子ガエルがいたよ、登ってくるのは大変だろうけどやはり花に寄ってくる昆虫を狙っているんでしょうか。

ハンカイソウ

掌状に細かく裂ける葉、これはそれ程ではないですが他の葉は虫食いが目立ちました。

ハンカイソウ

キク科メタカラコウ属

(6月13日撮影)
2015. 06. 27  
毎年ここで見ているトチバニンジン、ここしか知らないしな。トチバと言うくらいだから小葉は5枚だけどここのは3,4,5枚と各種揃ってます。

トチバニンジン

長い茎を伸ばして休憩花序を付ける、頂部は両性花、枝が出ていると雄花だがこれは枝が出ていない。

トチバニンジン

花弁が散っていて既に終わりの頃のようでした。

トチバニンジン

実が膨らみ始めているのもあります。

トチバニンジン

今までこれは花柱だと思っていたのですが花柱は2本雄しべは5本だそうで、だとすると雄しべの花糸か?

トチバニンジン

どう見ても花柱にしか見えないな。

トチバニンジン

実の先端にも残っている、花柱が見えず花糸が残っている実なんて見たことない・・・ような気がするけどな。

トチバニンジン

ウコギ科トチバニンジン属

(6月13日撮影)
2015. 06. 27  
イタドリは花の盛期の頃は既に実になっていることも多いので今年は少し早めに撮ってみました。

イタドリ(雌花)

これもまだ早いかなと思いましたがもう十分開いています。

イタドリ(雌花)

基部が極端に細くなる、雌雄異株でこれは雌花。

イタドリ(雌花)

花柱は3本、柱頭は更に細かく裂けています。

イタドリ(雌花)

雌花ですが雄しべも痕跡とはいえないくらいしっかり残っています。

イタドリ(雌花)

花序の下の方では既に雌しべが茶色く萎れ子房が膨らみ始めています。

イタドリ(雌花)

タデ科ソバカズラ属

(6月13日撮影)
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