2015.
07.
31
秋吉台では初めてのアオギリ、でも民家の側で植えられている可能性が高いかな。大分前から蕾が出ていたけどやっと咲き始めました。

赤い色がお洒落、でもこれは花弁でなく萼片、花弁はない。

雌雄異花でこれは雌花、異花ということをすっかり忘れていたので子房が目立つ雌花ばかり撮っていた。雄花が写ってないかと他の写真を見てみたが写ってないな。

子房には柄がある。短い花柱に赤い柱頭が開いている。子房の周りにあるのは雄しべの葯の痕跡かな。

口紅を塗ったような赤い柱頭、子房や花柱に毛が生えている。

葉は掌状に3-5裂。

アオイ科アオギリ属
(7月20日撮影)

赤い色がお洒落、でもこれは花弁でなく萼片、花弁はない。

雌雄異花でこれは雌花、異花ということをすっかり忘れていたので子房が目立つ雌花ばかり撮っていた。雄花が写ってないかと他の写真を見てみたが写ってないな。

子房には柄がある。短い花柱に赤い柱頭が開いている。子房の周りにあるのは雄しべの葯の痕跡かな。

口紅を塗ったような赤い柱頭、子房や花柱に毛が生えている。

葉は掌状に3-5裂。

アオイ科アオギリ属
(7月20日撮影)
2015.
07.
31
イヌタデの仲間は区別が難しいのが多いがその点このシロバナサクラタデは比較的容易かなと思う、サクラタデと似るがサクラタデはめったに出会わないし花色がピンクならサクラタデかなと思ってしまう。

イヌタデ属は花というより穂というイメージのほうが強いですがこれはやはり花ですね。

長花柱花と短花柱花がありこれは短花柱花、雌しべは外から見えず雄しべが突き出ている。ここには沢山生えてきますがみな短花柱花ばかりのようです。

花の奥に2岐した花柱が見えている。

托葉鞘の縁には長毛が生える。

披針形の細長い葉、黒斑はなさそうです。

タデ科イヌタデ属
(7月20日撮影)

イヌタデ属は花というより穂というイメージのほうが強いですがこれはやはり花ですね。

長花柱花と短花柱花がありこれは短花柱花、雌しべは外から見えず雄しべが突き出ている。ここには沢山生えてきますがみな短花柱花ばかりのようです。

花の奥に2岐した花柱が見えている。

托葉鞘の縁には長毛が生える。

披針形の細長い葉、黒斑はなさそうです。

タデ科イヌタデ属
(7月20日撮影)
2015.
07.
31
暗い林床に生えたヤブラン、名前の通りの藪という程じゃないけど日陰や半日陰に多い。

まだ蕾が多いけどこれが普通ですかね、茎も綺麗な紫色。

開いた花があったので撮ってみました。

幅の広い内花被片と狭い外花被片、以前の分類ならこういう特徴があると殆どユリ科だったけどAPG分類ではキジカクシ科になっています。

雄しべは6本だけど密集しているので個々がわかりづらい。雌しべが上向きに出ている。

キジカクシ科ヤブラン属
(7月20日撮影)

まだ蕾が多いけどこれが普通ですかね、茎も綺麗な紫色。

開いた花があったので撮ってみました。

幅の広い内花被片と狭い外花被片、以前の分類ならこういう特徴があると殆どユリ科だったけどAPG分類ではキジカクシ科になっています。

雄しべは6本だけど密集しているので個々がわかりづらい。雌しべが上向きに出ている。

キジカクシ科ヤブラン属
(7月20日撮影)
2015.
07.
30
秋吉台では多分ここだけのギンバイソウ、道から見えているのですが

近寄るのは困難で一大決心が必要です、でもそれだけの価値はあるな。

これでもアジサイの仲間

アジサイの仲間なので花弁はなく萼片、多数の雄しべに1本の雌しべが突き出ている。

一応装飾花もありますが生殖花がこれだけ派手だと必要ないな、それでも淡いピンク色が綺麗。

雌しべは普通1本ですがこれは2本ある。

葉の先端が裂ける独特な形。普通なら花が咲いていない時の識別に役立つけれどここはあると分かっていて着ているからな。
名前がよく似たギンパイソウ(ナス科)、ギンバイカ(フトモモ科)がありますが植物としては全然関係はありません。

アジサイ科ギンバイソウ属
(7月20日撮影)

近寄るのは困難で一大決心が必要です、でもそれだけの価値はあるな。

これでもアジサイの仲間

アジサイの仲間なので花弁はなく萼片、多数の雄しべに1本の雌しべが突き出ている。

一応装飾花もありますが生殖花がこれだけ派手だと必要ないな、それでも淡いピンク色が綺麗。

雌しべは普通1本ですがこれは2本ある。

葉の先端が裂ける独特な形。普通なら花が咲いていない時の識別に役立つけれどここはあると分かっていて着ているからな。
名前がよく似たギンパイソウ(ナス科)、ギンバイカ(フトモモ科)がありますが植物としては全然関係はありません。

アジサイ科ギンバイソウ属
(7月20日撮影)
2015.
07.
30
秋吉台では初めてのヒメヒオウギズイセン、去年までは全く見てないのに今年は車で走りながらでもやたら目についた。でもわざわざ止めてまで見る程でもないので林道を歩きながらの場所で撮ってみた。

ヨーロッパでヒオウギズイセンとヒメトウショウブとの交雑によってつくられた園芸植物だそうですがヒオウギズイセンやヒメトウショウブを検索してもこの花ばかり出てきますね。下の方から先上がっていき花が終わると丸ごと落ちるようです。

朱赤色の花被片、下部はやや黄色く基部には斑紋がある。

雌しべ先端は3裂、柱頭も裂けているようだ。雄しべは3本、葯が細長く矢尻型をしている。

横から見ると花粉を出す面は下向きになっている。

細長い葉、種子は普通できず球根で増えるようです。

アヤメ科ヒオウギズイセン属
(7月20日撮影)

ヨーロッパでヒオウギズイセンとヒメトウショウブとの交雑によってつくられた園芸植物だそうですがヒオウギズイセンやヒメトウショウブを検索してもこの花ばかり出てきますね。下の方から先上がっていき花が終わると丸ごと落ちるようです。

朱赤色の花被片、下部はやや黄色く基部には斑紋がある。

雌しべ先端は3裂、柱頭も裂けているようだ。雄しべは3本、葯が細長く矢尻型をしている。

横から見ると花粉を出す面は下向きになっている。

細長い葉、種子は普通できず球根で増えるようです。

アヤメ科ヒオウギズイセン属
(7月20日撮影)
2015.
07.
30
一輪だけ咲いていたヒキヨモギ、上唇の長毛が目立ちます。

正面から見るとボサボサ頭の人の顔に見えないこともない、目はあるし髭もあるし。

雄しべは上唇の中にあって見えません、雌しべの柱頭だけが突き出ている。

細裂した葉、草丈も1m以上になるし花が咲いていなくても目立ちます。全体像を撮ってなかったしもっと花を咲かせているだろうと5日後にもう一度行ってみたら花は萎み他の花も咲いてなかった。半寄生なので他の植物に寄生出来なくて栄養不足だったのかな。

ハマウツボ科ヒキヨモギ属
(7月20日撮影)

正面から見るとボサボサ頭の人の顔に見えないこともない、目はあるし髭もあるし。

雄しべは上唇の中にあって見えません、雌しべの柱頭だけが突き出ている。

細裂した葉、草丈も1m以上になるし花が咲いていなくても目立ちます。全体像を撮ってなかったしもっと花を咲かせているだろうと5日後にもう一度行ってみたら花は萎み他の花も咲いてなかった。半寄生なので他の植物に寄生出来なくて栄養不足だったのかな。

ハマウツボ科ヒキヨモギ属
(7月20日撮影)
2015.
07.
29
初めてのイワヨモギ、南シベリア、中国東北部、朝鮮などに分布、国内では北海道に自生しているそうです。でも林道法面などの緑化の為外国産ヨモギに混じって侵入、日本全国で見られるようになっているようです。北海道のが広まったわけではないだろうから国内帰化ではないだろうし自生があるから外来種とも言えないのかな。

本来の花期は秋だそうですがもう十分咲いています。

枝先に円錐花序をつける、あまり円錐といった感じはしませんね。

頭花の大きさは3,4mm、筒状花だけの花。

雌しべ柱頭が突き出てクルッとカールしている。

筒状花が大分開いていますが元々地味だから大して変わりはありません。

葉は2回羽状に裂ける。

葉柄基部は又状、托葉もあるようです。

キク科ヨモギ属
(7月20日撮影)

本来の花期は秋だそうですがもう十分咲いています。

枝先に円錐花序をつける、あまり円錐といった感じはしませんね。

頭花の大きさは3,4mm、筒状花だけの花。

雌しべ柱頭が突き出てクルッとカールしている。

筒状花が大分開いていますが元々地味だから大して変わりはありません。

葉は2回羽状に裂ける。

葉柄基部は又状、托葉もあるようです。

キク科ヨモギ属
(7月20日撮影)
2015.
07.
29
道端に咲いたホソバオグルマ、これでも県の準絶滅危惧種、確かに数は少ないけどね。

花はカセンソウとそっくり、台地の上と下で住み分けているけど偶に例外もあるからな。

筒状花の花弁は目立たず2裂して突き出た雌しべの柱頭ばかり。

カセンソウの総苞が半球形なのに対してこちらは浅い皿形、オグルマよりも浅そうです。カセンソウの花柄がほぼ無毛なのに対してこちらは上向きの伏せ毛がある。九州四国に変種のエダウチオグルマがあるそうでそれとも総苞や総苞片の形が違う。

先端が突起状になった鋸歯があるが殆ど全縁に見える。

無柄で基部はやや茎を抱く。

キク科オグルマ属
(7月20日撮影)

花はカセンソウとそっくり、台地の上と下で住み分けているけど偶に例外もあるからな。

筒状花の花弁は目立たず2裂して突き出た雌しべの柱頭ばかり。

カセンソウの総苞が半球形なのに対してこちらは浅い皿形、オグルマよりも浅そうです。カセンソウの花柄がほぼ無毛なのに対してこちらは上向きの伏せ毛がある。九州四国に変種のエダウチオグルマがあるそうでそれとも総苞や総苞片の形が違う。

先端が突起状になった鋸歯があるが殆ど全縁に見える。

無柄で基部はやや茎を抱く。

キク科オグルマ属
(7月20日撮影)
2015.
07.
29
畑の側の空き地などでよく見かけるザクロソウ、小さな花が白い砂をばら撒いたようです。

あまり草丈は高くないので深い藪などでは競争に負けてしまいますが畑の側などはその点好都合。

やや緑がかった5枚の花弁、雄しべ3本柱頭3裂だがどれも白なので目立ちません。

花弁が不揃いなのもよくある。

下部の葉は3-5枚輪生。

ザクロソウ科ザクロソウ属
(7月20日撮影)

あまり草丈は高くないので深い藪などでは競争に負けてしまいますが畑の側などはその点好都合。

やや緑がかった5枚の花弁、雄しべ3本柱頭3裂だがどれも白なので目立ちません。

花弁が不揃いなのもよくある。

下部の葉は3-5枚輪生。

ザクロソウ科ザクロソウ属
(7月20日撮影)
2015.
07.
28
初めてのトウコマツナギ、こんなとこにあったのか。コマツナギと同じ小低木ですがコマツナギはここまで大きくはなりません。

中国原産、道路法面などの緑化のため導入されたようです。

総状に咲く花、下の方は既に実が生り始めています。

花はコマツナギと同じだが一回り大きいかな。

旗弁翼弁竜骨弁の蝶形花、旗弁基部には斑紋、筋も入っていますが一般的な特徴ではなさそう。

奇数羽状複葉で小葉は7-13枚、小葉もコマツナギより大きい。

完全に後ピンになっていますが幹の太さは4,5cm、コマツナギは草と間違えそうな太さですからね。

マメ科コマツナギ属
(7月20日撮影)

中国原産、道路法面などの緑化のため導入されたようです。

総状に咲く花、下の方は既に実が生り始めています。

花はコマツナギと同じだが一回り大きいかな。

旗弁翼弁竜骨弁の蝶形花、旗弁基部には斑紋、筋も入っていますが一般的な特徴ではなさそう。

奇数羽状複葉で小葉は7-13枚、小葉もコマツナギより大きい。

完全に後ピンになっていますが幹の太さは4,5cm、コマツナギは草と間違えそうな太さですからね。

マメ科コマツナギ属
(7月20日撮影)