2016. 04. 30  
秋吉台では初めてのマツバゼリ、この周辺をかなり広範囲に歩いていましたが見かけたのはここだけ、あまり多くないのかもしれません。

マツバゼリ

湿っぽい場所を好むそうですがここは田んぼの脇とはいえ農道のど真ん中、乾燥した場所です。

マツバゼリ

散形花序を付ける、花の数は多いけど大きさは極小2mm以下。

マツバゼリ

葉腋から数個の花序を出している。総苞や小総苞はありません。

マツバゼリ

普通白い花だそうだけどこれはかなり赤みを帯びている。

マツバゼリ

子房も膨らんできているようです。

マツバゼリ

花弁は5枚、雄しべは5本まではなんとか分かります。花の奥に花盤も見えているようだ。セリ科なら普通花柱は2本だけどこれは4本あるようにも見えるけどよく分かりません。

マツバゼリ

2-4回羽状深裂、名前の通り松葉のような細い葉です。ちなみに”マツバゼリ 属”で検索すると何故かカモジグサが幾つか出ていくる。そのページを見てもマツバゼリの一言も載っていないのになんで?。

マツバゼリ

セリ科マツバゼリ属

(4月16日撮影)
2016. 04. 30  
荒れ地に群生していたツボミオオバコ

ツボミオオバコ

花が開かず何時までも蕾の様に見えることから蕾大葉子ですが花が開いているのも結構見かけます。

ツボミオオバコ

オオバコらしく下から咲き上がっていきます。

ツボミオオバコ

一つの花は花被片4枚、雄しべは4本。オオバコなら上の花に雌しべの花柱が出ていますがこれは目立ちませんね。全体に毛が多い。

ツボミオオバコ

花穂中間辺り、花被片が開いているのと閉じているのとの境目辺り。

ツボミオオバコ

花穂頂部、花は僅かに開いているがやはり雌しべは見当たりません。

ツボミオオバコ

葉は根生葉だけ。

ツボミオオバコ

倒披針形の葉、やはり毛が多い。

ツボミオオバコ

オオバコ科オオバコ属

(4月16日撮影)
2016. 04. 30  
道端に群生しているノヂシャ、江戸時代に栽培されていたのが野生化したそうで人里離れた野山よりも人家に近い道端などに多いのもそれを裏付けます。

ノヂシャ

茎先に小さな花を多数つけ周りを苞葉が囲んでいます。

ノヂシャ

花の大きさは2mm程、僅かに青みを帯びている。雄しべは3本、雌しべは1本、左の花で柱頭が裂けているのが分かります。

ノヂシャ

2又分岐して伸びていく、茎に毛が多い。

ノヂシャ

長倒卵形~長楕円形の葉、縁に毛が生える。

ノヂシャ

ナデシコ科ノヂシャ属

(4月16日撮影)
2016. 04. 30  
湿っぽい林内に咲いているサワハコベ、薄暗い場所だけど花が白いので完全に白飛びしているな。

サワハコベ

花弁は普通浅裂~中裂するけどこれは殆ど裂けていない。雄しべは10本、柱頭は3裂。ミヤマハコベはもっと深裂するけど未だ見つけられず。

サワハコベ

萼片や花柄は無毛のようです。

サワハコベ

葉は三角状卵形で対生、表面に毛が散生。

サワハコベ

小さな花には小さな昆虫。

サワハコベ
(4月16日撮影)

後日初めての場所で見つけたので記憶の為アップ、ミヤマハコベがあるかなと思って来てみたけどそちらは見つからず。

サワハコベ
(4月29日撮影)

ナデシコ科ハコベ属
2016. 04. 29  
初めてだったヤエヤマブキ、以前にも見たことあると思うけど撮ってなかったかな。

ヤエヤマブキ

園芸品種なので本来は庭などで咲いているはずですがこんな場所に隠れるように咲いていました。

ヤエヤマブキ

雄しべが花弁化して八重になり雌しべも退化しているので果実は出来ません。種子で増えないのになんでこんな場所に生えていたんだろ、人間が植えるような場所でもないしね。

ヤエヤマブキ

花弁に比べて萼片はあずっと小さく緑色。

ヤエヤマブキ

葉は互生、卵形で先端が尖る、重鋸歯があるよです。

ヤエヤマブキ

葉柄基部に線形の托葉

ヤエヤマブキ

バラ科ヤマブキ属

(4月16日撮影)
2016. 04. 29  
サルトリイバラの実は秋になると幾らでも見かけるけど花の時期は意外とお目にかからない、雄株の方がずっと多いこともあるのかな。ちなみにここは長い林道の一番奥の更に林を通り抜けて台地上に出た場所、わざわざこんな場所で撮らなくてもいいけれど長い距離を歩いて手ぶらじゃ帰れないなと思って撮ってしまった(^^;)

サルトリイバラ(雌花)

随分丸い花序が目を引きました。ちなみにこちらではこの葉を柏餅に使います、その時点でもう柏餅じゃないんですけどね。その頃はなんと呼んでいたかな、サルトリイバラでないことは確かだ。

サルトリイバラ(雌花)

柱頭が3裂、毛が生えているようです。

サルトリイバラ(雌花)

雌株を撮ったら安心して雄株が撮れる。

サルトリイバラ(雌花)

こちらの方は少し花序が疎らでした、一般的な特徴ではなさそうですが。

サルトリイバラ(雌花)

やっぱり雌花よりは雄花の方がいいな、実物より写真で見たほうが綺麗に感じられる。

サルトリイバラ(雌花)

3枚ずつの外花被片と内花被片、これで以前はユリ科に分類されていたこともありましたがAPG分類ではサルトリイバラ科として独立。

サルトリイバラ(雌花)

サルトリイバラ科サルトリイバラ属

(4月16日撮影)
2016. 04. 29  
雌雄異株のコクサギ、これは雄株で前年枝の葉腋から総状花序を出す。

コクサギ(雄花)

花弁は4枚でその間に小さな萼片が見えている、雄しべも4本。

コクサギ(雄花)

花柄は短く毛が生えている。

コクサギ(雄花)

雌花は単生で花柄が雄花より長い。

コクサギ(雌花)

花弁も萼片も雄花より大きそうです、柱頭は4裂。子房も含めてみな緑色で地味ですね。

コクサギ(雌花)

横から見た雌しべが突き出た様子。小さな雄しべも残っているようで葯や花糸もなんとかわかります。

コクサギ(雌花)

昨年の実がまだ残っている、閉じてはいますが種は飛び出ています。

コクサギ(雌花)

やや照りのある倒卵形の葉、2枚ずつ互生する葉序を撮るのを忘れてしまった。

コクサギ(葉)

ミカン科コクサギ属

(4月16日撮影)
2016. 04. 29  
大きく枝を広げたウリハダカエデ、この辺りに多く見られますが何故か秋吉台で見られるのは多分この辺りだけ。

ウリハダカエデ

雌雄異株(同株もあるようです)でこれは雄花、この日は雌花は見かけず。

ウリハダカエデ

枝先に芽をつけ総状花序を出す、同じ場所から葉も出ているようです。

ウリハダカエデ

右の枝は花が出ているが左のは出ていない、全てで花を咲かせるわけでもなさそう。

ウリハダカエデ

花弁は5枚、短いのは萼片でしょうか。雄しべは8本、葯の大きさに違いがあリ熟成度の違いでしょうか。中央に雌しべの痕跡がある。

ウリハダカエデ

短い花柄もある。

ウリハダカエデ

葉は対生し五角形状、重鋸歯がある。

ウリハダカエデ

ムクロジ科カエデ属

(4月16日撮影)
2016. 04. 28  
初めてのノニガナ、荒れ地に咲いていた。同じ画面にヘラオオバコ、キュウリグサ、ノミノツヅリが見えています。かっては普通に見られたそうですが全国的に減少、絶滅危惧種に指定されているところも多く本県でも絶滅危惧種Ⅱ類に指定されています。

ノニガナ

頂部に散房花序を付ける、一斉には咲かず一度に1-3個の花を咲かせる。

ノニガナ

舌状花だけの花、晴れた日の午前中だけに開くそうです。これは丁度昼頃の撮影でした。あまり開いてないなと思っていたけど閉じかけているのかもしれない。

ノニガナ

総苞の様子、内片は8,9枚、花後は下部が膨らみ花柄が伸びてくるそうです。

ノニガナ

よく似たオニタビラコとツーショットしてみました。ここだけかもしれませんが花の大きさは半分くらい、舌状花の数はずっと多い。

ノニガナ

葉は線状披針形~披針形、基部が矢尻状になって茎を抱くのが最大の特徴。

ノニガナ

右側はオニタビラコの根生葉、左側がノニガナで根生葉はハッキリしません。

ノニガナ

この根生葉は羽状に避けていますが線形で裂けていないのもあるそうです。少し黄色くなってきているので花期には根生葉は枯れるのかもしれません。

ノニガナ

キク科ニガナ属

(4月16日撮影)
2016. 04. 28  
初めてのシロバナフデリンドウ、普通のフデリンドウと一緒に咲いています。

シロバナフデリンドウ

色が白いだけで他に違いはなし、花弁裏側に緑色が残っている。

シロバナフデリンドウ

裏側の緑色が透けて見えるため真っ白というイメージはないですね。

シロバナフデリンドウ

フデリンドウとのツーショット、と言っても30cmも離れているとこの程度。

シロバナフデリンドウ

この辺りにもう1株、全部で2株しか見つかりませんでした。

シロバナフデリンドウ

リンドウ科リンドウ属

(4月16日撮影)
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平家蟹

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