2016.
07.
31
暗い林床に咲いているホンゴウソウ、左の白いのがヒナノシャクジョウで右側に2株あるのが分かるでしょうか。何もかも難しくまず去年咲いていた場所がうろ覚え、この辺りかなと思って目を凝らしてもなかなか見つかりません。やっと見つけてもちょっと目を離すと見失う。更に薄暗いのでブレ写真ばかりになるという3重苦。

高さは3,4cmとそこそこあるんですけどね。写真で見るとクッキリしていますが実際は1枚目の写真のように地面と同化しています。

時折木漏れ日が当たるのでその時を狙って撮影、こうやって見ると赤っぽく見えますが実際は暗赤褐色ですかね。

上部で枝分かれしますが殆ど離れないので1本のように見えます。枝が広がってくれたらも少し見つけやすくなるんだろうけどね。

雌雄異花で上部に雄花、下部に雌花をつけますがこれは最上部だけど雌花のようです。多数の柱頭を出して球状になっています。

柱頭は2裂しているのもあるように見えます、右側の3角状のは花弁でしょうか。

下部に雌花、上部に雄花が見えています。雄しべは3本で下の球状のは花弁が反り返ったもののようです。雌花は大抵見られますが雄花はなかなか見られません。

鱗片状に退化した葉、花柄の基部から出ているから苞葉でしょうか。

ホンゴウソウ科ホンゴウソウ属
(7月20日撮影)

高さは3,4cmとそこそこあるんですけどね。写真で見るとクッキリしていますが実際は1枚目の写真のように地面と同化しています。

時折木漏れ日が当たるのでその時を狙って撮影、こうやって見ると赤っぽく見えますが実際は暗赤褐色ですかね。

上部で枝分かれしますが殆ど離れないので1本のように見えます。枝が広がってくれたらも少し見つけやすくなるんだろうけどね。

雌雄異花で上部に雄花、下部に雌花をつけますがこれは最上部だけど雌花のようです。多数の柱頭を出して球状になっています。

柱頭は2裂しているのもあるように見えます、右側の3角状のは花弁でしょうか。

下部に雌花、上部に雄花が見えています。雄しべは3本で下の球状のは花弁が反り返ったもののようです。雌花は大抵見られますが雄花はなかなか見られません。

鱗片状に退化した葉、花柄の基部から出ているから苞葉でしょうか。

ホンゴウソウ科ホンゴウソウ属
(7月20日撮影)
2016.
07.
31
薄暗い臨床に咲いていたヒナノシャクジョウ、7月4日アップしたのとは別の場所で今年は随分多く咲いていた。

1,2cm程度の茎を伸ばして頂部に花を付ける、茎の節毎に鱗片状になった葉が残っています。菌従属栄養植物なのでもう葉は意味を成さないんですけどね。

数個の頭花を付ける、大抵斜め上に伸びています。

花が開くと花筒内側の黄色が綺麗、薄暗くてブレ写真量産、多数撮ったのに使えるのは僅かだった。

大きな外花被片と小さな内花被片が3枚ずつ、雌しべは3裂するそうなので内側に見えているのは柱頭でしょうか。

ヒナノシャクジョウ科ヒナノシャクジョウ属
(7月20日撮影)

1,2cm程度の茎を伸ばして頂部に花を付ける、茎の節毎に鱗片状になった葉が残っています。菌従属栄養植物なのでもう葉は意味を成さないんですけどね。

数個の頭花を付ける、大抵斜め上に伸びています。

花が開くと花筒内側の黄色が綺麗、薄暗くてブレ写真量産、多数撮ったのに使えるのは僅かだった。

大きな外花被片と小さな内花被片が3枚ずつ、雌しべは3裂するそうなので内側に見えているのは柱頭でしょうか。

ヒナノシャクジョウ科ヒナノシャクジョウ属
(7月20日撮影)
2016.
07.
31
一輪だけ咲いていたヤマニガナ、右上に既に萎んだ花もありもう少し前に咲いていたようです。

花自体はハナニガナに似ていますがこの時期ハナニガナは全く見られないし草丈もずっと高くこれで1.7,8mくらいありました。

柱頭のクルリンパもかっこ良く(笑)

総苞はホッソリ、上部で細く引き締まっています。

上部の葉は線形で殆ど切れ込みはなく、基部は茎を抱かない。

下部の葉は羽状深裂、と言ってもこれは十字形、葉は変異が大きいようですが秋吉台ではこういうのが多い。

キク科アキノノゲシ属
(7月20日撮影)

花自体はハナニガナに似ていますがこの時期ハナニガナは全く見られないし草丈もずっと高くこれで1.7,8mくらいありました。

柱頭のクルリンパもかっこ良く(笑)

総苞はホッソリ、上部で細く引き締まっています。

上部の葉は線形で殆ど切れ込みはなく、基部は茎を抱かない。

下部の葉は羽状深裂、と言ってもこれは十字形、葉は変異が大きいようですが秋吉台ではこういうのが多い。

キク科アキノノゲシ属
(7月20日撮影)
2016.
07.
30
ヤブマオに比べて花序がほっそりしているメヤブマオ、これはまだ咲き始めということもありますが。

雌雄異花で上の方に雌花序、下の方に雄花序を付ける、これは雄花序。ただ1つの花序に雄花と雌花を付けることもあるそうだけどその場合も上に雌花下に雄花となります。

雌花はヤブマオほど密集しておらずそれ程球状にもならないようです。

雄花は花被片4枚に雄しべが4本

花序軸に開出毛が生える。

広卵形または扁円形の葉、葉柄が赤く葉身とほぼ同長、先端が浅い3裂気味になるのがヤブマオとの一番の違いでしょうか。

イラクサ科ヤブマオ属
(7月15日撮影)

雌雄異花で上の方に雌花序、下の方に雄花序を付ける、これは雄花序。ただ1つの花序に雄花と雌花を付けることもあるそうだけどその場合も上に雌花下に雄花となります。

雌花はヤブマオほど密集しておらずそれ程球状にもならないようです。

雄花は花被片4枚に雄しべが4本

花序軸に開出毛が生える。

広卵形または扁円形の葉、葉柄が赤く葉身とほぼ同長、先端が浅い3裂気味になるのがヤブマオとの一番の違いでしょうか。

イラクサ科ヤブマオ属
(7月15日撮影)
2016.
07.
30
イラクサ科も真面目にやらなくては、てなわけでこの仲間の中では一番お多く見かけるかと思うヤブマオ、普通上部に雌花序、下部に雄花序をつけますがこれは雌花序ばかりでした。

球状の雌花が密集する。

糸状のは花柱でしょうか柱頭でしょうか、細かな毛が生えている。

茎に短毛が密生

卵円形の葉、先端は尾状、重鋸歯で先端側ほど鋸歯が大きくなる。

イラクサ科ヤブマオ属
(7月15日撮影)

球状の雌花が密集する。

糸状のは花柱でしょうか柱頭でしょうか、細かな毛が生えている。

茎に短毛が密生

卵円形の葉、先端は尾状、重鋸歯で先端側ほど鋸歯が大きくなる。

イラクサ科ヤブマオ属
(7月15日撮影)
2016.
07.
30
すっかり草刈りされた中でヤブランだけが残されていた、花が綺麗なので残したのかな。

芸(じゃないけど)は身を助く(笑)。ヒメヤブランは匍匐枝で増えるので群生するようですが未だ未見、葉も2,3mmと随分細いようです。

蕾は多くつけるが同時にはそれ程花を開かない、これはまだ開いている方かな。

3枚の内花被片と外花被片、雄しべは6本で下に偏り雌しべは上に突き出て雄しべと分かれている。

全体に紫色ですが花柄と花被片基部はハッキリ色が違い太さも異なる。

キジカクシ科ヤブラン属
(7月15日撮影)

芸(じゃないけど)は身を助く(笑)。ヒメヤブランは匍匐枝で増えるので群生するようですが未だ未見、葉も2,3mmと随分細いようです。

蕾は多くつけるが同時にはそれ程花を開かない、これはまだ開いている方かな。

3枚の内花被片と外花被片、雄しべは6本で下に偏り雌しべは上に突き出て雄しべと分かれている。

全体に紫色ですが花柄と花被片基部はハッキリ色が違い太さも異なる。

キジカクシ科ヤブラン属
(7月15日撮影)
2016.
07.
30
普通に見られるヤブガラシ、漢字で書くと藪枯ですが藪を枯らすと言うよりこれ自体が藪を作っているような。

黄色の花柱にオレンジ色の花盤がなんとも綺麗、蜜も出ているようです。午後になると花盤は淡紅色になり花弁も落ちるのでこれは午前限定。

横から見ると王冠のようです。

蜜を求めて小さな虫も集まっています。

マメコガネでしょうか、蜜を舐めにやってきています。花盤は既に淡紅色ですがまだ蜜が出ているのでしょうか、花柱の色も白っぽくなっていて柱頭が開いているように見えます。

鳥足状複葉の葉、アマチャヅルも同じ複葉ですがこちらの方が小葉が幅広く間違えることはなさそうです。

ブドウ科ヤブガラシ属
(7月15日撮影)

黄色の花柱にオレンジ色の花盤がなんとも綺麗、蜜も出ているようです。午後になると花盤は淡紅色になり花弁も落ちるのでこれは午前限定。

横から見ると王冠のようです。

蜜を求めて小さな虫も集まっています。

マメコガネでしょうか、蜜を舐めにやってきています。花盤は既に淡紅色ですがまだ蜜が出ているのでしょうか、花柱の色も白っぽくなっていて柱頭が開いているように見えます。

鳥足状複葉の葉、アマチャヅルも同じ複葉ですがこちらの方が小葉が幅広く間違えることはなさそうです。

ブドウ科ヤブガラシ属
(7月15日撮影)
2016.
07.
29
草むらの中に咲いていたウリクサ、アゼナの仲間は田圃やその周辺でよく見かけますがウリクサは田圃から離れた場所でもよく見かけます。

上部の葉腋から花柄を伸ばして青紫色の花を咲かせる、左のは既に果実のようで先端に花柱の跡が残っています。

下唇は3裂、裂片縁が青紫に彩られ特に中央裂片で濃い。

雄しべは4本だそうですが2本しか見えていないな、下唇側につく2本の基部に棒状突起があるそうですが確かに真っ直ぐではなさそう。

卵形~広卵形の葉、はっきりした鋸歯がある。

アゼナ科アゼナ属
(7月15日撮影)

上部の葉腋から花柄を伸ばして青紫色の花を咲かせる、左のは既に果実のようで先端に花柱の跡が残っています。

下唇は3裂、裂片縁が青紫に彩られ特に中央裂片で濃い。

雄しべは4本だそうですが2本しか見えていないな、下唇側につく2本の基部に棒状突起があるそうですが確かに真っ直ぐではなさそう。

卵形~広卵形の葉、はっきりした鋸歯がある。

アゼナ科アゼナ属
(7月15日撮影)
2016.
07.
29
草むらに多数の花を咲かせていたチゴザサ、多数と言っても小さな花だからあまり目立ちませんが。

イネ科は地味な花が多い中でこれは例外的に綺麗と思える花

円錐状に花を付けるあたりはあまりイネ科らしくない。

ブラシ状の柱頭が赤く、雄しべの葯も赤みを帯びています。今まで雄しべは見たことなかったなと思っていたが過去の写真を見ると大抵写っている、雌しべの印象が強くて雄しべは記憶の中から消えているようだ(笑)。

小さな小穂の中にこんな大きな葯がどうやって収まっていたんでしょうね。

雄しべの出ていない柱頭だけの小穂

こうやってみると雌しべが先で雄しべは後から出てくるようにも見えます。

イネ科チゴザサ属
(7月15日撮影)

イネ科は地味な花が多い中でこれは例外的に綺麗と思える花

円錐状に花を付けるあたりはあまりイネ科らしくない。

ブラシ状の柱頭が赤く、雄しべの葯も赤みを帯びています。今まで雄しべは見たことなかったなと思っていたが過去の写真を見ると大抵写っている、雌しべの印象が強くて雄しべは記憶の中から消えているようだ(笑)。

小さな小穂の中にこんな大きな葯がどうやって収まっていたんでしょうね。

雄しべの出ていない柱頭だけの小穂

こうやってみると雌しべが先で雄しべは後から出てくるようにも見えます。

イネ科チゴザサ属
(7月15日撮影)
2016.
07.
29
水路脇に生えていたジュズダマ、そんなに多くはありませんが1m以上と背が高くなるので目立ちます。

花は紐状の柱頭と総苞状の雄花序に別れる、イネ科で雌雄があるのは少ないとか。左側には葉鞘に包まれた雄花序が見えています。

柱頭は長いブラシ状、たいてい2本

雌しべの寿命は短いようですぐ黒くなります。下の緑色のは葉鞘の変化した総苞葉、正確には果実はその中にあります。

総苞状の雄花序、これは長く残ります。

雄しべ拡大、葯はやはりイネ科らしい。

イネ科ジュズダマ属
(7月15日撮影)

花は紐状の柱頭と総苞状の雄花序に別れる、イネ科で雌雄があるのは少ないとか。左側には葉鞘に包まれた雄花序が見えています。

柱頭は長いブラシ状、たいてい2本

雌しべの寿命は短いようですぐ黒くなります。下の緑色のは葉鞘の変化した総苞葉、正確には果実はその中にあります。

総苞状の雄花序、これは長く残ります。

雄しべ拡大、葯はやはりイネ科らしい。

イネ科ジュズダマ属
(7月15日撮影)