2016.
10.
31
植栽ですが初めてのハヤトウリ、中央アメリカ原産ですが初めに入ってきたのが鹿児島なので隼人瓜と名付けられました。

雌雄異花で雄花は葉腋から長い花序枝を伸ばして複数の花を付ける。

先端が裂けた柱頭のように見えます、でも雄花

横から見ると花柱のようなのも見えますがこれが花糸なんでしょうね。雄花も雌花も基本構造は同じにした方が植物にとっては手間がかからないんだろうな。

もう実が生っているから雌花は無いかなと思いましたが一つだけ見つかりました。雄花を見た後では違いがはっきり、丸く大きな柱頭が目立ちます。

背後には既に果実の形をした子房があります、花よりやや離れているようだ。左のは雄花序で同じ葉腋から伸びてきます、雄花は複数だが雌花は一つだけ。

葉は大きく5角形

果実の大きさは人の拳大、食用になるそうです。種子は一つだそうですが流石に採るわけにはいかない。

ウリ科ハヤトウリ属
(10月19日撮影)

雌雄異花で雄花は葉腋から長い花序枝を伸ばして複数の花を付ける。

先端が裂けた柱頭のように見えます、でも雄花

横から見ると花柱のようなのも見えますがこれが花糸なんでしょうね。雄花も雌花も基本構造は同じにした方が植物にとっては手間がかからないんだろうな。

もう実が生っているから雌花は無いかなと思いましたが一つだけ見つかりました。雄花を見た後では違いがはっきり、丸く大きな柱頭が目立ちます。

背後には既に果実の形をした子房があります、花よりやや離れているようだ。左のは雄花序で同じ葉腋から伸びてきます、雄花は複数だが雌花は一つだけ。

葉は大きく5角形

果実の大きさは人の拳大、食用になるそうです。種子は一つだそうですが流石に採るわけにはいかない。

ウリ科ハヤトウリ属
(10月19日撮影)
2016.
10.
31
林道に咲いていたハナヤクシソウ、ヤクシソウは普通に見られますがハナヤクシソウは稀です。品種レベルの違いですが今まで見てきた限りヤクシソウと混在しています。

葉が羽状に裂けるのが特徴、違いはそれだけですけどね、ヤクシソウ同様基部が茎を抱いています。

これは裂け方が小さいけどそれでもヤクシソウとは大分違います。

花自体は全く同じ

葯筒から出てきた雌しべが花粉を押し出している、まだ2裂してないようだ。

総苞は円筒形だが上部が開いている。

キク科アゼトウナ属
(10月19日撮影)

葉が羽状に裂けるのが特徴、違いはそれだけですけどね、ヤクシソウ同様基部が茎を抱いています。

これは裂け方が小さいけどそれでもヤクシソウとは大分違います。

花自体は全く同じ

葯筒から出てきた雌しべが花粉を押し出している、まだ2裂してないようだ。

総苞は円筒形だが上部が開いている。

キク科アゼトウナ属
(10月19日撮影)
2016.
10.
30
空き地に沢山生えているラッキョウ、これも晩秋の花ですね。

畑の側などで散発的に見られますがここはそういう場所でもないのに沢山咲いています。

長い小花柄を伸ばした散形花序、花が開くと重くなるんでしょうかやや垂れ下がり気味に咲いています。

花弁も花糸も花柱も赤紫色、葯の色は赤色、ヤマラッキョウは橙色。

そんな中で緑色の子房が目立ちます。

花糸の間に突起のような歯牙があるのが特徴、ヤマラッキョウは歯牙がない。

ヒガンバナ科ネギ属
(10月19日撮影)

畑の側などで散発的に見られますがここはそういう場所でもないのに沢山咲いています。

長い小花柄を伸ばした散形花序、花が開くと重くなるんでしょうかやや垂れ下がり気味に咲いています。

花弁も花糸も花柱も赤紫色、葯の色は赤色、ヤマラッキョウは橙色。

そんな中で緑色の子房が目立ちます。

花糸の間に突起のような歯牙があるのが特徴、ヤマラッキョウは歯牙がない。

ヒガンバナ科ネギ属
(10月19日撮影)
2016.
10.
30
林道脇に咲いているサラシナショウマ、前の場所より近寄りやすいけど咲くのは大分遅れる。

斜面から突き出るように咲いている、初めて見た時は驚きました。

真っすぐ立っているのもあります。

細長い総状花序、こういう花序の場合先端まで咲き上がる頃は下の花は萎れていることも多いですがこれは綺麗に咲きそろっているので見事です。

両性花と雄花があるというので探してみました、はっきり雄花と思えるのはまだ見たことがない。これは雄花かと思ったけど子房の膨らみを持った雌花が見えています、両性花だ。

これが雄花かな、横から撮ると雌しべは分かりにくいし無いものを確認するのは難しい。

これも雄花かと思ったけど両性花でした、花弁の先端が2浅裂しているのが分かります。

2回3出の葉、小葉は更に裂ける。

キンポウゲ科サラシナショウマ属
(10月19日撮影)

斜面から突き出るように咲いている、初めて見た時は驚きました。

真っすぐ立っているのもあります。

細長い総状花序、こういう花序の場合先端まで咲き上がる頃は下の花は萎れていることも多いですがこれは綺麗に咲きそろっているので見事です。

両性花と雄花があるというので探してみました、はっきり雄花と思えるのはまだ見たことがない。これは雄花かと思ったけど子房の膨らみを持った雌花が見えています、両性花だ。

これが雄花かな、横から撮ると雌しべは分かりにくいし無いものを確認するのは難しい。

これも雄花かと思ったけど両性花でした、花弁の先端が2浅裂しているのが分かります。

2回3出の葉、小葉は更に裂ける。

キンポウゲ科サラシナショウマ属
(10月19日撮影)
2016.
10.
29
キッコウハグマが咲き始めた、下に見えている目立つ葉はシダでモデルとしてはよくないな。

お気に入りの花、花期は9-10月だそうだけどこちらで咲くのは10月後半、これが咲いてくると晩秋ですね。

一つの花に見えるけど3つの花からなります。各小花の花被片は5深裂、赤い葯筒が出ています。3つを輪生状に咲かせてもよさそうなのにこうするのには何らかの利点があるんでしょうね。

先端が白くなっているのは蕾ですが閉鎖花も多く夏頃から付けています、なので何時頃から咲き始めるかが判断しにくい。

葉は根生葉のように下部にまとまってつく、長い葉柄があり葉身は普通5角形

(10月19日撮影)
後日別の場所、ここは久しぶりに来てみました。

花は100以上咲いていてなかなか壮観でした。

花序は総状または複総状、多い時は10個前後の花をつけます。

お気に入りなのでもう1枚

葯筒の下部は剥き出しで花糸や花柱が見えています、まるで基板に付けたトランジスタのよう。

葯筒から2裂した柱頭が出ているのがやはりキク科ですね。

2裂した柱頭、撮影時には気が付かなかった。

こちらは去年すごく多くの花を咲かせた場所、まだこれからかもしれないけど花は少なかった。株の数から見ても去年ほどには咲かないかな。

キク科モミジハグマ属

お気に入りの花、花期は9-10月だそうだけどこちらで咲くのは10月後半、これが咲いてくると晩秋ですね。

一つの花に見えるけど3つの花からなります。各小花の花被片は5深裂、赤い葯筒が出ています。3つを輪生状に咲かせてもよさそうなのにこうするのには何らかの利点があるんでしょうね。

先端が白くなっているのは蕾ですが閉鎖花も多く夏頃から付けています、なので何時頃から咲き始めるかが判断しにくい。

葉は根生葉のように下部にまとまってつく、長い葉柄があり葉身は普通5角形

(10月19日撮影)
後日別の場所、ここは久しぶりに来てみました。

花は100以上咲いていてなかなか壮観でした。

花序は総状または複総状、多い時は10個前後の花をつけます。

お気に入りなのでもう1枚

葯筒の下部は剥き出しで花糸や花柱が見えています、まるで基板に付けたトランジスタのよう。

葯筒から2裂した柱頭が出ているのがやはりキク科ですね。

2裂した柱頭、撮影時には気が付かなかった。

こちらは去年すごく多くの花を咲かせた場所、まだこれからかもしれないけど花は少なかった。株の数から見ても去年ほどには咲かないかな。

キク科モミジハグマ属
2016.
10.
28
田圃脇に見慣れぬ花が咲いていた

花はどう見てもマメ科、大きさ3,4cm

でも葉は単葉で細長くちっともマメ科らしくない。花はエニシダに似てるかなと思ったけど葉はタヌキマメに似ている。エニシダ属タヌキマメ属で調べて何とかコヤシタヌキマメに行き当たりました。

インド原産の1年草、緑肥として栽培され一部野生化している。これで高さ4,50cmでしたが2mを越すこともあるようです。これは生えてくるのが遅かったのか花の数も少ない。

(10月19日撮影)
花や葉がみな後ピンでぼけていたので撮り直そうと来てみたら根本から刈られて放置されていた、ガッカリ。1年草なので来年は見られそうにないな、周りにもなさそうでなんでここに突然生えてきたのかも謎だけど。

萎れているけど何とか形が残っているから1,2日前に刈られたんでしょうか。果実も出来始めている。よく似たのにコガネタヌキマメがあってそちらは無毛、こちらは有毛だそうで見たかったのにな。

萼筒や萼片に細かな毛が生えている、上部の萼裂片がまるで旗弁を支えているようです。

(10月25日撮影)
マメ科タヌキマメ属

花はどう見てもマメ科、大きさ3,4cm

でも葉は単葉で細長くちっともマメ科らしくない。花はエニシダに似てるかなと思ったけど葉はタヌキマメに似ている。エニシダ属タヌキマメ属で調べて何とかコヤシタヌキマメに行き当たりました。

インド原産の1年草、緑肥として栽培され一部野生化している。これで高さ4,50cmでしたが2mを越すこともあるようです。これは生えてくるのが遅かったのか花の数も少ない。

(10月19日撮影)
花や葉がみな後ピンでぼけていたので撮り直そうと来てみたら根本から刈られて放置されていた、ガッカリ。1年草なので来年は見られそうにないな、周りにもなさそうでなんでここに突然生えてきたのかも謎だけど。

萎れているけど何とか形が残っているから1,2日前に刈られたんでしょうか。果実も出来始めている。よく似たのにコガネタヌキマメがあってそちらは無毛、こちらは有毛だそうで見たかったのにな。

萼筒や萼片に細かな毛が生えている、上部の萼裂片がまるで旗弁を支えているようです。

(10月25日撮影)
マメ科タヌキマメ属
2016.
10.
27
ヤマジノギクは初夏の頃から咲き始めますが一番綺麗なのは今頃でしょうか。

上部で枝分かれし多くの花を咲かせる。

頭花の大きさは3,4cm,舌状花は薄紫色、舌状花と筒状花のバランスもいい。

総苞片は線形で開出する。

花の時期には冠毛が見えてないかな。

花後の冠毛。

キク科シオン属
(10月19日撮影)

上部で枝分かれし多くの花を咲かせる。

頭花の大きさは3,4cm,舌状花は薄紫色、舌状花と筒状花のバランスもいい。

総苞片は線形で開出する。

花の時期には冠毛が見えてないかな。

花後の冠毛。

キク科シオン属
(10月19日撮影)
2016.
10.
27
リンドウが咲き始めると秋も後半、この日は蕾ばかりで開いていたのはこれ一つだけでした。

花冠は5裂、裂片の間に副片があります。これはシミのような斑点があってあまり綺麗でない。

横から見るとスッキリした姿

萼裂片は細く尖り萼筒より長い。

これは往路では蕾でしたが復路では半開きの状態、1時間の間に開いてきたようです。

ピントがあってませんが柱頭が2裂、雌性先熟です。花糸基部が広がり合着しているようです。

蕾の頃は捻れたようになっています。

リンドウ科リンドウ属
(10月19日撮影)

花冠は5裂、裂片の間に副片があります。これはシミのような斑点があってあまり綺麗でない。

横から見るとスッキリした姿

萼裂片は細く尖り萼筒より長い。

これは往路では蕾でしたが復路では半開きの状態、1時間の間に開いてきたようです。

ピントがあってませんが柱頭が2裂、雌性先熟です。花糸基部が広がり合着しているようです。

蕾の頃は捻れたようになっています。

リンドウ科リンドウ属
(10月19日撮影)
2016.
10.
26
今年は何時までも咲いているナンバンギセル、もう終わってもいい頃なんですが。

枯れ草の下にもう2つ咲いていました。

まだ十分綺麗に咲いています、今年はまだ暖かいせいでしょうか。

花の奥に大きな柱頭、その奥に雄しべが見えています、さすがに外からではこれが限度

花冠を切断してみました、雄しべと雌しべの並びがよく分かります、雄しべは4本ありました。

大きな柱頭は黄色く毛が生えている、雄しべの葯には穴が空いていて花粉がこぼれています、果実はあまり見かけないから自家受粉はしないんでしょうか。

苞も切断してみました、子房から伸びた太い花柱が分かります。

子房の周りに液体、少し粘っこく蜜のようです、それにしても随分多い、寄生相手から養分を奪うから蜜もたっぷり作れるかな。

(10月19日撮影)
一週間後別の場所、まだ綺麗に咲いています。笹原が刈られた後出てきたようです。

いくら新しい空間ができたとは言えもうとっくに店仕舞いの季節なんですけどね。

(10月25日撮影)
ハマウツボ科ナンバンギセル属

枯れ草の下にもう2つ咲いていました。

まだ十分綺麗に咲いています、今年はまだ暖かいせいでしょうか。

花の奥に大きな柱頭、その奥に雄しべが見えています、さすがに外からではこれが限度

花冠を切断してみました、雄しべと雌しべの並びがよく分かります、雄しべは4本ありました。

大きな柱頭は黄色く毛が生えている、雄しべの葯には穴が空いていて花粉がこぼれています、果実はあまり見かけないから自家受粉はしないんでしょうか。

苞も切断してみました、子房から伸びた太い花柱が分かります。

子房の周りに液体、少し粘っこく蜜のようです、それにしても随分多い、寄生相手から養分を奪うから蜜もたっぷり作れるかな。

(10月19日撮影)
一週間後別の場所、まだ綺麗に咲いています。笹原が刈られた後出てきたようです。

いくら新しい空間ができたとは言えもうとっくに店仕舞いの季節なんですけどね。

(10月25日撮影)
ハマウツボ科ナンバンギセル属
2016.
10.
25
台地上では割と普通に見られるムラサキセンブリ、でも今年はちょっと少ないような。別の場所でも探しましたが去年はすごくたくさん見られたのに今年は僅かだった。

普通は5弁花ですがこれは4弁、一株の中に4,5弁が交じることが多いがこれは全て4弁花でした。

紫色の花弁に濃い紫色の筋、センブリに比べて一回り花が大きい。

花弁の幅が随分広いのもありました。

子房も紫色、蜜腺から出た毛も多い。

蜜腺の形がセンブリとははっきり違います。シロバナムラサキセンブリなんてのがあるのでここが区別点。

リンドウ科センブリ属
(10月19日撮影)

普通は5弁花ですがこれは4弁、一株の中に4,5弁が交じることが多いがこれは全て4弁花でした。

紫色の花弁に濃い紫色の筋、センブリに比べて一回り花が大きい。

花弁の幅が随分広いのもありました。

子房も紫色、蜜腺から出た毛も多い。

蜜腺の形がセンブリとははっきり違います。シロバナムラサキセンブリなんてのがあるのでここが区別点。

リンドウ科センブリ属
(10月19日撮影)