2017. 09. 30  
群生しているメナモミ、昨年見つけた場所で今年も沢山生えていました、ここを見つけるまでは歩いて歩いてやっと一株二株見つける程度、どもここを見つけたので去年からは楽々、でもその分苦労して見つける喜びがありません、苦労した喜びをとるか楽々がいいか大きな問題だ、大概楽路線をとりますけどね(汗)
メナモミ

これで大人の背丈ほどあったでしょうか、コメナモミよりずっと大きい
メナモミ

茎には開出毛が密生、背が高い毛が多いでほぼメナモミ確定となります
メナモミ

上の方ほど毛が濃い
メナモミ

花柄に腺毛が交じる、これが決定打
メナモミ

花はコメナモミより少し大きいそうですがそっくり、まだ総包片が十分開出していないのでらしががいまいち
メナモミ

時には舌状花が少し赤くなることもあります、筒状花から2裂した柱頭が出ている
メナモミ

総包片の腺毛、腺毛というよりもう突起ですね
メナモミ

卵形~卵状三角形の葉、葉柄に翼がある、下の方の葉はコメナモミよりずっと大きい
メナモミ

キク科メナモミ属

(9月23日撮影)
2017. 09. 30  
林道や荒れ地などでよく見かけるコメナモミ、メナモミよりずっと多い、赤く見えているのはヒガンバナ
コメナモミ

高さは1mくらいになって野草としては高いですがメナモミよりは低く葉も小さい
コメナモミ

頭花はメナモミとそっくり、やや小さいそうですがまず感じません、この日は同じ日に両方見かけましたが普通コメナモミの方がやや遅く咲いてきます
コメナモミ

3裂した舌状花が可愛い
コメナモミ

2裂した柱頭が出ている、舌状花の柱頭の方が筒状花のより大きいようです
コメナモミ

開出した総包片内側に腺毛が密生、くっつき虫となります、内側に見えている腺毛は舌状花鱗片に生えているもの、花柄に短毛はあるが腺毛はない
コメナモミ

キク科の綿毛がくっついていた、図鑑で見た限りではヒロハホウキギクに似ていたけどこの辺にあったかな
コメナモミ

茎や葉には短い伏毛が疎らに生える程度、開出毛が密生するメナモミとの一番の違い
コメナモミ

卵形~卵状三角形の葉、粗い鋸歯があり葉柄に翼がある
コメナモミ

キク科メナモミ属

(9月23日撮影)
2017. 09. 30  
どこでも普通に見られるオオオナモミ、北米原産だけど在来種のオナモミはすっかり減って見られなくなりました、
オオオナモミ

雌雄異花で上部に雄花下部に雌花をつけます
オオオナモミ

球状の雄花序、こちらはまだ何とか花だと認識できます
オオオナモミ

花糸は合着して筒状になり葯は離生、花粉が出ているのが分かります
オオオナモミ

雌花はもう花というよりは果実のよう、総包片が合着して壷形になり花冠はなく花柱だけが飛び出ています、無駄なものは全て排除なんでしょうか、小さい頃これで遊んだ記憶があるけどあの頃でも既にオオオナモミだったんだろうな、割と貴重品だったけどね
オオオナモミ

花柱は2本でそれぞれ2裂している
オオオナモミ

葉は大きく目立ちます、卵形または広卵形で3-5浅~中裂する、長い果柄が赤い
オオオナモミ

キク科オナモミ属

(9月23日撮影)
2017. 09. 29  
湿っぽい林縁に咲いているキバナアキギリ、何ヶ所かで確認していますがどこも湿っぽく薄暗い場所です
キバナアキギリ

淡黄色の大きな花が下から咲き上がっていく
キバナアキギリ

シソ科の中では大きな花
キバナアキギリ

下唇は浅く3裂、裂け目に赤い斑紋がある場合もあります
キバナアキギリ

上唇に沿って雌しべと本物の雄しべが出ています
キバナアキギリ

花の奥に赤く見えているのが仮雄しべ、淡黄色の花の中で目立つのでこれも蜜標代わりになっているんでしょうね、ここを押すと蜜が自動・・・では出てこない
キバナアキギリ

上唇をとってみました、それぞれの蕊が良くわかります、本物の雄しべは長い葯を持っている
キバナアキギリ

雄しべと仮雄しべは一体化し支点で支えられています、仮雄しべを押すと雄しべが下に下がってくる仕組み、梃子の原理を巧く利用しています
キバナアキギリ

ハナアブの仲間がやってきていました、これではちと大きすぎるかな
キバナアキギリ

特徴的な三角状鉾型の葉
キバナアキギリ

シソ科アキギリ属

(9月23日撮影)
2017. 09. 29  
台地上で咲いているヒキオコシ、林縁など湿っぽい場所に多いですが台地上でも所々で咲いています
ヒキオコシ

ヤマハッカよりは大きくなるので花序だけでも間違えることはないでしょう
ヒキオコシ

白っぽい花ですが上唇に紫色の斑紋、ヤマハッカは下唇から雄しべが出ませんがこちらは突き出ている
ヒキオコシ

雌しべが長く突き出た長花柱花、あまり突き出ない短花柱花もあります
ヒキオコシ

蜜を出しているのか蟻がたくさんやってきていました、少し叩いてみたけどしがみついて離れなかった(^^;)
ヒキオコシ

広卵形の葉ではっきりした鋸歯がある
ヒキオコシ

シソ科ヤマハッカ属

(9月23日撮影)
2017. 09. 29  
林道脇に咲いていたナギナタコウジュ、数年前まではこの林道のそこかしこに咲いていたんだけど今はここだけとなりました
ナギナタコウジュ

枝先に花穂を出す、花が片側につくのを薙刀に例えて名付けられた、でも刃の反りが逆だな
ナギナタコウジュ

花の縁が細かく裂けているので毛が生えているようにみえる、これがあるのでドアップ向きじゃないな
ナギナタコウジュ

シソ科らしい唇形花、雄しべは4本ですが下の2本の方が長いようです
ナギナタコウジュ

柱頭もシソ科らしく2裂
ナギナタコウジュ

背後に亀の甲のように見ええいるのは苞、これも縁に毛が生えている
ナギナタコウジュ

一つの苞に5つの花がつく、これは2つ咲いて一つ蕾、残りの2つはまだです
ナギナタコウジュ

葉は対生し卵形~狭卵形、鈍い鋸歯がある
ナギナタコウジュ

シソ科ナギナタコウジュ属

(9月23日撮影)
2017. 09. 28  
この日一番じゃなくて今年一番驚いた、え~~~っなんでこんなとこにタコノアシが生えているの!、今まで見ていた場所とは全く離れた所、しかも水辺とは無縁の場所です、高さは30cm程度とタコノアシにしては随分低い
タコノアシ

花は殆ど終わっていますがこの二又に別れた花序、間違えることもありません
タコノアシ

先端にまだ花の形が分かるのが残っていました、柱頭が茶色くなっています
タコノアシ

こちらは雄しべが残っていました
タコノアシ

基部あたりはもう未熟な果実になっています、ここなら果実と種子が見られるかな、残ってくれよ
タコノアシ

キク科を思わせる葉、花が咲いていないとまず分かりません、しかしここは毎回のように来ていたのになんでもっと早く気が付かなかったかな、今までの場所は既に見られず、別の場所を見つけましたがそこも全く近づけず、ここで来年も出てくれたらいいな(-人-)
タコノアシ

ユキノシタ科タコノアシ属

(9月23日撮影)
2017. 09. 28  
何時もの空き地に咲いていたマメアサガオ、去年までは生えていなかったよな、ここはほんといろんな物が出てくるわ
マメアサガオ

淡紫色の花もあるそうですが真っ白なのしか見たことはありません
マメアサガオ

マメの名にふさわしく大きさは1.5cm程度
マメアサガオ

全体が真っ白な中で葯が赤紫色、ワンポイントお洒落、柱頭は扁平で突起があるようです
マメアサガオ

花柄にはいぼ状突起がある、萼片に長毛
マメアサガオ

長卵形~心臓形の葉、浅く3裂
マメアサガオ

少し離れた場所にもう一つ咲いていました、こちらの葉は裂けず全縁
マメアサガオ

ヒルガオ科サツマイモ属

(9月23日撮影)
2017. 09. 28  
空き地に生えているアメリカセンダングサ、年中咲いているコセンダングサと比べてこちらはこの時期限定、花期も比較的短いので毎年撮ってます
アメリカセンダングサ

総包片がライオンのたてがみのように広がったお馴染の花、でも何か変
アメリカセンダングサ

普通舌状花はありませんがこれは小さいけど5枚の舌状花があります
アメリカセンダングサ

こちらもそう
アメリカセンダングサ

この株全ての花で5枚の舌状花がありました、偶にこういうのがあるとか、他の遺伝子が混じったか先祖返りしたか
アメリカセンダングサ

こちらが普通の舌状花のない頭花、周りはこればかりでした
アメリカセンダングサ

葉状に広がった総包片
アメリカセンダングサ

上部の葉は3出複葉、下部の葉が2回3出複葉となります
アメリカセンダングサ

キク科センダングサ属

(9月23日撮影)
2017. 09. 27  
去年初めて見つけたシソクサ、今年も同じ場所に無事咲いていました
シソクサ

上唇(写真下側)は浅く2裂、下唇(写真上側)は3裂、上唇を上にして撮ればいいんですが何故か殆どこのアングルで撮ってます、葉は全く違いますがこうやって見るとやはりキクモと同じ構造ですね
シソクサ

花を2つつけているのもありました、この日はここで7つ程確認、多分稲刈り前でも咲いているんでしょうが普通田圃の野草は田圃の端辺りに多く生えるのですがこれは内側ばかり、稲刈り後じゃないと見られそうにもないです
シソクサ

上唇を上にしたこれが正しいアングル、正しいも何もありませんが(笑)
シソクサ

花の奥に細かな赤紫の筋、上唇側だけに毛が生えている
シソクサ

花筒外側にも短毛が生える、萼片にも毛が生えているかな、腺毛のようにも見えます
シソクサ

未熟な果実、柱頭が未だ残っている、キクモと合わせて種子を見てみたいな
シソクサ

葉は対生で粗い鋸歯がある
シソクサ

時には3輪生する
シソクサ

オオバコ科シソクサ属

(9月23日撮影)
プロフィール

平家蟹

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