2018.
05.
31
芝生の中に咲いているチシマタンポポ、ヨーロッパ原産で千島とは何の関係もありません。

頭花はタンポポとそっくりです、この時期在来タンポポはもう見られずセイヨウタンポポばかりですが。

葉はタンポポと全く違います、全縁でタンポポのように羽状に裂けることはありません。

葉の表裏や茎に長毛が生えている。

舌状花はタンポポの比べて切れ込みが深いようです。

花の裏側は見なければよかった、と思うほど剛毛が凄い。外側の舌状花裏側が赤紫色。

腺毛も混じっています。

タンポポは花後に一度うなだれて倒れますが果実期になると花の時より伸びる、こちらは花後もそのまま伸び続けるようです。完全に後ピンになっていますが雰囲気は分かるのでそのままアップ。

キク科ヤナギタンポポ属
(5月17日撮影)

頭花はタンポポとそっくりです、この時期在来タンポポはもう見られずセイヨウタンポポばかりですが。

葉はタンポポと全く違います、全縁でタンポポのように羽状に裂けることはありません。

葉の表裏や茎に長毛が生えている。

舌状花はタンポポの比べて切れ込みが深いようです。

花の裏側は見なければよかった、と思うほど剛毛が凄い。外側の舌状花裏側が赤紫色。

腺毛も混じっています。

タンポポは花後に一度うなだれて倒れますが果実期になると花の時より伸びる、こちらは花後もそのまま伸び続けるようです。完全に後ピンになっていますが雰囲気は分かるのでそのままアップ。

キク科ヤナギタンポポ属
(5月17日撮影)
2018.
05.
31
この辺りに群生しているハルジオン、ほぼ年中見られるヒメジョンと比べてほぼこの時期限定です。

白っぽい花が多いですがここのは赤味が強い。

ハルジオンとヒメジョオンの区別方は幾つかあります。ハルの方は蕾がうなだれる、ヒメはうなだれない。

ハルは葉の基部が茎を抱く、半分程度ですが、ヒメは抱かない。他に茎はハルが中空、ヒメは忠実、これは茎を切ることになるのでお薦めできない。

でも慣れたら舌状花の数は細さに注目した方が分かりやすい。ハルは舌状花が細く多数ある。

でもこれなんか単独で見たらちょっと微妙かも、下に見えている蕾がうなだれているのでハルジオンですが。

随分前の画像ですがハル(左)とヒメ(右)の舌状花比較。

総苞や花柄に毛が生える。

キク科ヒメムカシヨモギ属
(5月17日撮影)

白っぽい花が多いですがここのは赤味が強い。

ハルジオンとヒメジョオンの区別方は幾つかあります。ハルの方は蕾がうなだれる、ヒメはうなだれない。

ハルは葉の基部が茎を抱く、半分程度ですが、ヒメは抱かない。他に茎はハルが中空、ヒメは忠実、これは茎を切ることになるのでお薦めできない。

でも慣れたら舌状花の数は細さに注目した方が分かりやすい。ハルは舌状花が細く多数ある。

でもこれなんか単独で見たらちょっと微妙かも、下に見えている蕾がうなだれているのでハルジオンですが。

随分前の画像ですがハル(左)とヒメ(右)の舌状花比較。

総苞や花柄に毛が生える。

キク科ヒメムカシヨモギ属
(5月17日撮影)
2018.
05.
30
おやこんなとこにも咲いていたサイハイラン

高さは20-40cm程

ラン科にしては細長い花、上の2枚と下の1枚が萼片、その間のやや赤味を帯びているのが花弁

豚の鼻のような蕊柱、その下が唇弁でこれも口を開けているよう。

唇弁先端はスプーン状になっている。

蕊柱中間部にも膨らみがある。

葉は普通1枚ですがこれは2枚あるようです。1枚目の左の株は葉が見当たらなかった。

(5月17日撮影)
後日別の場所、多くの花をつけていますがよく見ると2株が並んでいます。

頂部の花に木漏れ日が当たってスポットライトを浴びているようでした。

まるで仏様の後光のよう、豚の鼻と言ったり仏様と言ったり忙しい(笑)

更に別の林道、割とあちこちで見かけます。

(5月24日撮影)
ラン科サイハイラン属

高さは20-40cm程

ラン科にしては細長い花、上の2枚と下の1枚が萼片、その間のやや赤味を帯びているのが花弁

豚の鼻のような蕊柱、その下が唇弁でこれも口を開けているよう。

唇弁先端はスプーン状になっている。

蕊柱中間部にも膨らみがある。

葉は普通1枚ですがこれは2枚あるようです。1枚目の左の株は葉が見当たらなかった。

(5月17日撮影)
後日別の場所、多くの花をつけていますがよく見ると2株が並んでいます。

頂部の花に木漏れ日が当たってスポットライトを浴びているようでした。

まるで仏様の後光のよう、豚の鼻と言ったり仏様と言ったり忙しい(笑)

更に別の林道、割とあちこちで見かけます。

(5月24日撮影)
ラン科サイハイラン属
2018.
05.
30
台地上の草原で普通に見られるハシナガヤマサギソウ、全国的にはヤマサギソウの方が多いようですが秋吉台ではこちらの方が圧倒的に多い。

高さ2,3cm程、笹原から頭を出すことはないですがこの時期まだ笹原は茂みが濃くないので普通に見ることが出来ます。

草原のクリオネと呼ばれることもあるそうですがまさしく!

ラン科なので基本構造は保っています。両腕を上げたように見えているのが側花弁、その間のが背萼片、両側に伸びるのが側萼片で下側に舌状に伸びるのが唇弁。

長い距が特徴、2cmくらいあり下向きに曲がります。

後ピンになっていますが先端に蜜が溜まっているがここにどんな昆虫がたどり着けるのか。茎には稜がある。

花をカットしてみました、”蕊柱は平たく、葯室は平行、葯隔は広く、両縁が前方に突出する”だそうですがようわからん(^^;)

下の方の葉が大きいがオオバノトンボソウほど極端ではありません。

こちらがヤマサギソウ、数はずっと少ない。全体像は似ていますがこちらの方がやや緑が濃い、殆ど感覚の問題ですが。

これでも十分長い距ですがハシナガよりは短くほぼ水平です。

ラン科ツレサギソウ属
(5月17日撮影)

高さ2,3cm程、笹原から頭を出すことはないですがこの時期まだ笹原は茂みが濃くないので普通に見ることが出来ます。

草原のクリオネと呼ばれることもあるそうですがまさしく!

ラン科なので基本構造は保っています。両腕を上げたように見えているのが側花弁、その間のが背萼片、両側に伸びるのが側萼片で下側に舌状に伸びるのが唇弁。

長い距が特徴、2cmくらいあり下向きに曲がります。

後ピンになっていますが先端に蜜が溜まっているがここにどんな昆虫がたどり着けるのか。茎には稜がある。

花をカットしてみました、”蕊柱は平たく、葯室は平行、葯隔は広く、両縁が前方に突出する”だそうですがようわからん(^^;)

下の方の葉が大きいがオオバノトンボソウほど極端ではありません。

こちらがヤマサギソウ、数はずっと少ない。全体像は似ていますがこちらの方がやや緑が濃い、殆ど感覚の問題ですが。

これでも十分長い距ですがハシナガよりは短くほぼ水平です。

ラン科ツレサギソウ属
(5月17日撮影)
2018.
05.
29
遊歩道上に咲いていたコキンバイザサ、県の絶滅危惧IB類で数は少ない。一ヶ所で群生していますがそこ以外は見つかればラッキーという程度、と言いつつこのコース2,300mで20以上咲いていましたけどね。

右側が本物の笹(多分)、それに似ていてキンバイザサより小さいから小金梅笹、花もいいけど名前もいいな。

葉が線形なので花が咲かないとまず分かりません。

根本から長い花柄を伸ばして花を咲かせる、大抵一つだけ。2つ咲くと書かれていることもありますが見たことないな。

大きさは5,6mm程度、花弁6枚雄しべ6本、花柱が2本あるのが何とか分かります。

花弁はほぼ平開、先端に毛が生えている。

花柄や子房にも長毛が生えている。

花弁の大きさが不揃いのがありました、数も5枚、偶に4枚のもあったりします。

キンバイザサ科コキンバイザサ属
(5月17日撮影)

右側が本物の笹(多分)、それに似ていてキンバイザサより小さいから小金梅笹、花もいいけど名前もいいな。

葉が線形なので花が咲かないとまず分かりません。

根本から長い花柄を伸ばして花を咲かせる、大抵一つだけ。2つ咲くと書かれていることもありますが見たことないな。

大きさは5,6mm程度、花弁6枚雄しべ6本、花柱が2本あるのが何とか分かります。

花弁はほぼ平開、先端に毛が生えている。

花柄や子房にも長毛が生えている。

花弁の大きさが不揃いのがありました、数も5枚、偶に4枚のもあったりします。

キンバイザサ科コキンバイザサ属
(5月17日撮影)
2018.
05.
29
台地上の遊歩道沿いなどで普通に見られるタツナミソウ、ツクシタツナミソウとは一見して葉の形や色が違うのがわかります。

笹原から顔を出すことはないですがこの時期まだ笹が成長してないので日当たりは問題なし。

花が上の方に集中する傾向があるんでしょうか。

上唇隙間から蕊が見えています、撮影時には気が付かず。

花冠に腺毛が密生、ここだけ見るとハゲタカのよう。

撮影中花冠が丸ごとポロッと落花。

これを利用して蕊を観察、シソ科らしい長短2組の雄しべ、その間に小さく2裂した柱頭が見えています。普通花冠が丸ごと落ちても花柱は残ることが多いのですがここは幾つも花が落ちていましたが花柱は残っていませんでした。

葉は広卵形で先は丸みを帯び基部は心形、鈍い鋸歯がある、両面に軟毛が多い。

茎は四角く赤みを帯び曲がった毛が密生している。

シソ科タツナミソウ属
(5月17日撮影)

笹原から顔を出すことはないですがこの時期まだ笹が成長してないので日当たりは問題なし。

花が上の方に集中する傾向があるんでしょうか。

上唇隙間から蕊が見えています、撮影時には気が付かず。

花冠に腺毛が密生、ここだけ見るとハゲタカのよう。

撮影中花冠が丸ごとポロッと落花。

これを利用して蕊を観察、シソ科らしい長短2組の雄しべ、その間に小さく2裂した柱頭が見えています。普通花冠が丸ごと落ちても花柱は残ることが多いのですがここは幾つも花が落ちていましたが花柱は残っていませんでした。

葉は広卵形で先は丸みを帯び基部は心形、鈍い鋸歯がある、両面に軟毛が多い。

茎は四角く赤みを帯び曲がった毛が密生している。

シソ科タツナミソウ属
(5月17日撮影)
2018.
05.
28
こちらも普通に見られるガマズミ、コバノガマズミと同じ頃に咲くから厄介。でもこれは名札があるから間違いなし(笑)(でもレンプクソウ科だけど”プ”が”ブ”になってるよ)

樹高は5,6mになることもありますがここのは低くて撮りやすかった。

花は特に変わりなし。

一見して葉が丸っぽい、でもこれも迷うのがあります。対生、倒卵形、卵形、円形。先は尖るがミヤマガマズミはもっと尾状に尖るそうです。

葉柄に長毛が密生、托葉はなく長さ1-2.5cmとコバノガマズミと比べてハッキリ長い。

全面に細かい腺点があるそうですが特に葉の基部付近に大きな腺点が数個あります。ミヤマガマズミには大きな腺点がないそうです。

腺点拡大、葉脈に毛が多い。ハッキリ分かるミヤマガマズミはまだのようなので探さなくては。

レンプクソウ科ガマズミ属
(5月17日撮影)

樹高は5,6mになることもありますがここのは低くて撮りやすかった。

花は特に変わりなし。

一見して葉が丸っぽい、でもこれも迷うのがあります。対生、倒卵形、卵形、円形。先は尖るがミヤマガマズミはもっと尾状に尖るそうです。

葉柄に長毛が密生、托葉はなく長さ1-2.5cmとコバノガマズミと比べてハッキリ長い。

全面に細かい腺点があるそうですが特に葉の基部付近に大きな腺点が数個あります。ミヤマガマズミには大きな腺点がないそうです。

腺点拡大、葉脈に毛が多い。ハッキリ分かるミヤマガマズミはまだのようなので探さなくては。

レンプクソウ科ガマズミ属
(5月17日撮影)
2018.
05.
28
林縁などで割と見られるコバノガマズミ、よく似たのにガマズミやミヤマガマズミがあります。

花序だけ見ても区別はつかない。

散房花序

花はどれもそっくり、と言いつつつい花の方を撮ってしまう。

5枚の花弁に長い5本の雄しべ、半球形の子房から花柱が出ていますがまだ柱頭は開いてないかな。

葉は対生で卵形~楕円状披針形、名前のとおり他のと比べて細いですが迷うのもあります。

葉柄基部に針状の托葉がある、これが最大の区別点、他のにはない。裏面に腺点があり基部付近に大きな腺点(恋緑色の部分)がある。葉柄が5mm前後と短いのも特徴。

レンプクソウ科ガマズミ属
(5月1日撮影)

花序だけ見ても区別はつかない。

散房花序

花はどれもそっくり、と言いつつつい花の方を撮ってしまう。

5枚の花弁に長い5本の雄しべ、半球形の子房から花柱が出ていますがまだ柱頭は開いてないかな。

葉は対生で卵形~楕円状披針形、名前のとおり他のと比べて細いですが迷うのもあります。

葉柄基部に針状の托葉がある、これが最大の区別点、他のにはない。裏面に腺点があり基部付近に大きな腺点(恋緑色の部分)がある。葉柄が5mm前後と短いのも特徴。

レンプクソウ科ガマズミ属
(5月1日撮影)
2018.
05.
27
今までとは全く違う場所のベニバナヤマシャクヤク、以前の場所は生えていてもおかしくない場所だけどここはこんな場所によく生えているな。周りに見えているのはカノコソウ。

ヤマシャクヤクより遅く咲いてきます。もうこの時期ヤマシャクヤクはすっかり終わっています。

ヤマシャクヤクより一回り小さく元々あまり開きません。

ベニバナとついているがこれは淡いピンク色、もっと赤いのもあるようです。

中に黄色く見えているのが葯、その奥に薄緑色の子房、その上に濃褐色の柱頭が見えている。

近くに蕾を付けているのもありました、花が咲いていないのも含めて数株あった。

2回3出複葉。

ボタン科ボタン属
(5月11日撮影)

ヤマシャクヤクより遅く咲いてきます。もうこの時期ヤマシャクヤクはすっかり終わっています。

ヤマシャクヤクより一回り小さく元々あまり開きません。

ベニバナとついているがこれは淡いピンク色、もっと赤いのもあるようです。

中に黄色く見えているのが葯、その奥に薄緑色の子房、その上に濃褐色の柱頭が見えている。

近くに蕾を付けているのもありました、花が咲いていないのも含めて数株あった。

2回3出複葉。

ボタン科ボタン属
(5月11日撮影)
2018.
05.
27
台地上の遊歩道沿いの所々で見られるヤマハタザオ、肉眼では分かるのですがカメラのこのアングルだと分かりにくい。

全体像を撮るには背景を選ぶ必要があります、これで高さ40cm程。

殆ど枝分かれせず真っすぐ立ち上がる。茎葉は下の方につく、そりゃ上の方に付いたら重くてしょうがないわな。

花は頂部に多くつける、この日は無風だったけど風が強いと撮るのに苦労します。

名前は変わっているがアブラナ科の花

花冠から蕊が少し突き出ている、これは雄しべが6本見えているが前のは4本のようだった。

茎葉は楕円形または長楕円形、斜めに付き基部は茎を抱く、葉も茎も毛が多い。

根生葉はさじ型。

長角果が出来ていたけど随分細い、未だ未熟なので熟した頃種子を見てみようと思うけどその頃は倒れていて見られなくなっていることも多い。茎に星状毛があるそうだが辛うじて分かる程度に写っている。

アブラナ科ヤマハタザオ属
(5月11日撮影)

全体像を撮るには背景を選ぶ必要があります、これで高さ40cm程。

殆ど枝分かれせず真っすぐ立ち上がる。茎葉は下の方につく、そりゃ上の方に付いたら重くてしょうがないわな。

花は頂部に多くつける、この日は無風だったけど風が強いと撮るのに苦労します。

名前は変わっているがアブラナ科の花

花冠から蕊が少し突き出ている、これは雄しべが6本見えているが前のは4本のようだった。

茎葉は楕円形または長楕円形、斜めに付き基部は茎を抱く、葉も茎も毛が多い。

根生葉はさじ型。

長角果が出来ていたけど随分細い、未だ未熟なので熟した頃種子を見てみようと思うけどその頃は倒れていて見られなくなっていることも多い。茎に星状毛があるそうだが辛うじて分かる程度に写っている。

アブラナ科ヤマハタザオ属
(5月11日撮影)