2018. 06. 30  
初めてのコメツブウマゴヤシ、普通こんなとこ探さないよな、なんて場所に生えていた。
コメツブウマゴヤシ

コメツブツメクサに似ていますがあちらはシャジクソウ属、花後花が下に下がる、こちらは下がらない。確かに下がるような花序はなかった。花序自体も少し大きく感じましたが必ずしもそんなのばかりではなさそうです。
コメツブウマゴヤシ

翼弁や竜骨弁に比べて旗弁が大きい。
コメツブウマゴヤシ

果実が出来ると違いがハッキリ、ウマゴヤシのそれに似ていて小さくした感じです、腺毛が目立ちます。でもコメツブツメクサの果実は撮ったことなかったな。
コメツブウマゴヤシ

腺毛拡大。
コメツブウマゴヤシ

3小葉は上半部に鋸歯がある、これもコメツブツメクサと違いますかね。
コメツブウマゴヤシ

葉の裏や花序軸、萼片などとにかく腺毛が多い。
コメツブウマゴヤシ

葉柄付け根の托葉もコメツブツメクサとはハッキリ違います。茎に毛が生えているが腺毛が混じっているようだ。
コメツブウマゴヤシ

マメ科ウマゴヤシ属

(6月21日撮影)
2018. 06. 30  
いつもより少し離れた場所に咲いていたキバナノマツバニンジン、と言っても10m程度ですが。増減を繰り返しながら少しずつ増えているように思えます。北米原産の外来種で在来種のマツバニンジンより一足早く咲き始めます。
キバナノマツバニンジン

頂部で枝分かれして花をつける、午後から咲き始めますが数時間程度の寿命だそうです。
キバナノマツバニンジン

これは開き初めて間もないようで花弁がまだ少しカールしている。
キバナノマツバニンジン

開くと完全に平開します。
キバナノマツバニンジン

雄しべ雌しべとも5本、柱頭が僅かに膨らんでいるのが分かります。葯以外黄色でコントラストに乏しくこれは背景が影になっていたのでハッキリ分かりました。
キバナノマツバニンジン

披針形~倒卵形の葉、茎に張り付くように出ていて開くことはありません。根生葉もないし光合成に不利なんでしょうけどね。
キバナノマツバニンジン

この日は快晴の青空、当然こうなる(笑)
キバナノマツバニンジン

アマ科アマ属

(6月21日撮影)
2018. 06. 30  
日当たりの良い草原に生えるスズサイコ、そういう環境が減っているので全国的に減少しているようで本県でも準絶滅危惧種に指定されています。台地上でパラパラと生えているので遊歩道を長く歩けば出会えます、長く歩けばね。
スズサイコ

早朝に開いて日が当たってくると閉じてきますがこれは2時ころの撮影ですがまだ開いていた花がありました、偶にこういうのがあります。
スズサイコ

上の2つは閉じていますが下のは3枚の花弁が閉じかけていますが上の2枚は開いていて中の構造が見えています。
スズサイコ

鉤爪のようなのが副花冠、真ん中の円形部分が蕊柱、その周りの小さな褐色の突起はなんでしょう、詳しく説明しているサイトは見当たらず。
スズサイコ

花弁は硬そうなので一見萼片に見えますが背後に小さな萼片が見えています。
スズサイコ

長披針形~線状長楕円形の葉、これだけ見るとキョウチクトウの仲間と思えますが古い分類ではガガイモ科でした。
スズサイコ

こちらは別の株、下のは閉じた花ですが上のは緑色で蕾、どれくらいの間隔で咲いてくるんでしょうか。
スズサイコ

2時頃ならこれでもまだ開いている方、前の株を見ていなかったら花弁をとって内部を見たかもね。
スズサイコ

キョウチクトウ科カモメヅル属

(6月21日撮影)
2018. 06. 30  
日当たりの良い場所で普通に見られるイタドリ、1m以上と高くなるのが普通、一見小低木のように見えますが多年草です。
イタドリ

葉腋から枝を出し多数の花をつける。
イタドリ

花筒が細長く花冠が開く、雌雄異株でこれは雄花、雄株を探したが見つからず、と言うか数が多いのであまり熱心に探さず。でも雌株の方が多いような気もする、普通は逆なのにね。
イタドリ

子房から出た3本の花柱、柱頭は更に裂けている。雌花ですが雄しべも残っています。
イタドリ

正面から見ると両性花としか思えない状況、でも葯には花粉がなくて空っぽみたいですね、花柱が3本の様子がよくわかります。
イタドリ

花序軸に短毛が生えている、腺毛も混じっているかな。
イタドリ

葉は互生で卵形~広卵形、先端が急に尖る。
イタドリ

タデ科ソバカズラ属

(6月21日撮影)
2018. 06. 29  
クモキリソウ属第2弾コクラン、クモキリソウと同じような環境に咲いてきますがこちらの方が咲くのが少し遅い。写真では3株見えています。
コクラン

色が黒紫色な以外はよく似ています。
コクラン

正面から見ると側萼片が少し大きいようだ、唇弁も中央のくびれが大きい。
コクラン

蕊柱に2個の花粉塊、1個は外れています、訪問昆虫に付けそこねたのでしょうか。
コクラン

花粉塊と言っても花粉の粒々感は全く無い、まるで小さな宝石。
コクラン

開き始めた蕾、花柄(花柄子房)が捻れているのが分かります。
コクラン

同じ場所にクモキリソウが咲いていました、コクランとの葉の違いが分かります。去年もここで見ているから同じ株かもしれない。
クモキリソウ

花は形を保っていますがもう終わりのようです。
クモキリソウ

ラン科クモキリソウ属

(6月21日撮影)
2018. 06. 29  
今年は割と多く咲いていたオオハンゲ、元々が少ないですが。
オオハンゲ

あまり葉を展開していない株でも花を咲かせています、葉を広げても花を咲かせないのもあり咲く基準がよくわからない。
オオハンゲ

細長い仏炎苞から長い付属体が飛び出す。基本は緑色ですが紫色のもあるそうです。
オオハンゲ

仏炎苞先端が付属体を半ば抱く。
オオハンゲ

基部合わせ目に穴が空いています、でも昆虫は出入りできるのかな。
オオハンゲ

誘惑に負けてカットしてみました(^^;)、雌雄異花で下が雌花序、上が雄花序です。
オオハンゲ

マムシグサの花序は付属体基部全周につきますがこちらは仏炎苞片側に偏って付きます、まるで虫の卵だ。
オオハンゲ

雄花序は仏炎苞基部に付く、ぶれているけど葯がなんとか分かるかな。付属体は基部で仏炎苞と合着するそうです。仏炎苞側に返しがあるようで昆虫は一方通行になるのかな。でもこれだと自家受粉になりそう。
オオハンゲ

3小葉の大きな葉、葉脈の模様が縁取りがあるように見えます。基部が合着するのがカラスビシャクとの違い、カラスビシャクはここ2年見てないな。
オオハンゲ

サトイモ科ハンゲ属

(6月21日撮影)
2018. 06. 29  
舗装の隙間に生えていたコミカンソウ、これも初めて見つけた時は感激しましたが普通に見られます、でもお気に入りなので毎年撮ってます。
コミカンソウ

花はまだかなと思いましたがひっくり返してみると咲いていました、雌雄異花で枝の上部に雄花、下部に雌花をつけます、これは雌花。
コミカンソウ

白く縁取られた赤い花弁が可愛いのですが大きさ2mm以下、肉眼じゃなくカメラで鑑賞するレベル。柱頭は3裂し先端が更に2裂する。
コミカンソウ
(6月15日撮影)

6日後もう一度来てみました、左の4つは雌花だけど右のは雄花かな、雌花は葉腋に一つだけど雄花は2つつけることもあるようです。
コミカンソウ

花柄はごく短い。
コミカンソウ

既に子房が膨らみ始めていました、野草の常ですがすぐに果実になります。
コミカンソウ
(6月21日撮影)

コミカンソウ科コミカンソウ属
2018. 06. 28  
インフレで価値が下がるのは野草界でも同じこと、初めて見た時は感激したミゾカクシ、でも今ではごく普通に見られるので撮るかどうかは気分次第。
ミゾカクシ

花自体は特異な姿をしているんですけどね。
ミゾカクシ

キキョウ科なので雄性期雌性期があります、これは柱頭が見えていない雄性期。
ミゾカクシ

茶色い部分は葯が合着した葯筒、そこから糸のようなのが出ていますが花糸とは違うかな。
ミゾカクシ

2裂した柱頭が出てきた雌性期、ピントがあってないな。葯筒から後から2裂した柱頭が出てくるあたりはキク科ですね、キキョウ科ですが。
ミゾカクシ

正面から撮ったらピントがバッチリ合ったけどこれじゃ2裂かどうか分かりにくい。
ミゾカクシ

蕾の頃は割と普通、でも蕊が中からではなく上から出てきています。
ミゾカクシ

葉は互生で披針形。
ミゾカクシ

キキョウ科ミゾカクシ属

(6月21日撮影)
2018. 06. 28  
やっと咲いてくれたイシミカワ、ここは土砂が搬入され昨年まで咲いていた場所が埋没&撹乱され心配していました。
イシミカワ

ただ10株以上出ていましたがどれも小さく花を咲かせていたのはこの一株だけ。葉状の苞の上に団子を盛ったように花をつけます。一番上の花が何とか開いていますが元々そんなに開く花ではありません。
イシミカワ

特徴的な三角形の葉、これで1cm程度と普通より随分小さい。茎や葉柄の刺が凄い。
イシミカワ

葉柄は葉身の端ではなくやや内側に付きます。裏側葉脈にも棘がある。
イシミカワ

葉柄基部に托葉、鼠返しならぬ蟻返しかな。
イシミカワ

タデ科イヌタデ属

(6月21日撮影)
2018. 06. 28  
舗装の隙間に生えたミチヤナギ、序でがあるので殆どここで撮ってます。
ミチヤナギ

これで高さ15cm程、これだけ立ち上がっていればハイミチヤナギじゃなくミチヤナギでいいだろ。と言いつつ以前ここで這っている状態のを撮ってハイミチヤナギとしているからな(^^;)
ミチヤナギ

花は地味、イヌタデよりは開いているからまだましか。タデ科なのでこれは萼片、縁が白くなっている。
ミチヤナギ

雄しべは8本だがこれは7本見えている、数が少ないのはよくあること。背後にあるのは花より大きく見えるので蕾じゃなく果実かな。
ミチヤナギ

托葉鞘は2深裂で更に細かく裂けるそうです。
ミチヤナギ

葉は互生で線状披針形、長さ1.5-3cm、ハイミチヤナギはこれより短いようです。
ミチヤナギ

タデ科ミチヤナギ属

(6月21日撮影)
プロフィール

平家蟹

  • Author:平家蟹
  • 花盗人の花日記
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    ホームページ秋吉台の花々を開設しました。
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