2018.
10.
31
秋の山野を飾るアキノキリンソウ、日当たりの良い山野だけでなく林道や麓でも普通に見かけます。花期は8-11月だそうですが秋吉台では比較的遅く普通10月に入ってから咲き始めます。

茎上部の葉腋から花柄を伸ばして花を咲かせますが花序が密だったり疎らだったりいろんな姿を見せます、これは何らかの原因で茎上部が失われ枝が伸びてきて花を咲かせていました。

別名アワダチソウ、でもこの別名があるからセイタカアワダチソウやオオアワダチソウがこの名前になったんでしょうね。

頭花の大きさは1-1.5cm程、筒状花はやや少ないかな。

縦縞模様の葯筒、柱頭が出ていますがあまり開かないようです。

総苞は円筒形、総苞片は4列だそうで外片は短い。

葉は卵形刈ら卵状楕円形で基部は細くなり傭兵の翼に続く。

これは別の株、上部で枝分かれしている様子が分かりますが頭花はやや疎ら。

こちらは頭花密集状態、前の写真と比べるとまるで別物です。

キク科アキノキリンソウ属
(10月14日撮影)

茎上部の葉腋から花柄を伸ばして花を咲かせますが花序が密だったり疎らだったりいろんな姿を見せます、これは何らかの原因で茎上部が失われ枝が伸びてきて花を咲かせていました。

別名アワダチソウ、でもこの別名があるからセイタカアワダチソウやオオアワダチソウがこの名前になったんでしょうね。

頭花の大きさは1-1.5cm程、筒状花はやや少ないかな。

縦縞模様の葯筒、柱頭が出ていますがあまり開かないようです。

総苞は円筒形、総苞片は4列だそうで外片は短い。

葉は卵形刈ら卵状楕円形で基部は細くなり傭兵の翼に続く。

これは別の株、上部で枝分かれしている様子が分かりますが頭花はやや疎ら。

こちらは頭花密集状態、前の写真と比べるとまるで別物です。

キク科アキノキリンソウ属
(10月14日撮影)
2018.
10.
30
山道脇に咲いていたアザミ、よく見かけるノアザミとは違っているような感じなので撮ってみました。

アザミの仲間は葉が羽状に深裂することが多いですがこれは殆裂けていません、どうやらアキヨシアザミのようです、秋吉と名がつく唯一の植物だった、だったと過去形なのは2年前にアキヨシミミナグサが加わったせいです。

茎葉は鋸歯縁となる、随分艶がある。

総苞片は8-9列だそうですが数え方が難しい、クモ毛がある。

総苞内片と中片に痕跡的な腺体があるそうですが極小の粒々のように見えているのがそれかな、よく分かりません。

アザミの花はどれもよく似ていて区別が付きません、以下のドアップは別にアキヨシアザミでなくてもいいけどノアザミではここまで詳しく撮らないからな(^^;)

葯筒から花柱に押し出された花粉が出てきています。

その後から柱頭が出てくる、2列している部分が結構長いけど殆どクルリンしないようであまり柱頭らしく見えません。

筒状花を一つだけ切り出してみました、細長い裂片。

5つの裂片は長さに随分違いがあるようです。

キク科アザミ属
(10月14日撮影)

アザミの仲間は葉が羽状に深裂することが多いですがこれは殆裂けていません、どうやらアキヨシアザミのようです、秋吉と名がつく唯一の植物だった、だったと過去形なのは2年前にアキヨシミミナグサが加わったせいです。

茎葉は鋸歯縁となる、随分艶がある。

総苞片は8-9列だそうですが数え方が難しい、クモ毛がある。

総苞内片と中片に痕跡的な腺体があるそうですが極小の粒々のように見えているのがそれかな、よく分かりません。

アザミの花はどれもよく似ていて区別が付きません、以下のドアップは別にアキヨシアザミでなくてもいいけどノアザミではここまで詳しく撮らないからな(^^;)

葯筒から花柱に押し出された花粉が出てきています。

その後から柱頭が出てくる、2列している部分が結構長いけど殆どクルリンしないようであまり柱頭らしく見えません。

筒状花を一つだけ切り出してみました、細長い裂片。

5つの裂片は長さに随分違いがあるようです。

キク科アザミ属
(10月14日撮影)
2018.
10.
29
台地上の山道沿いに咲いていたオケラ、殆どの花は山道や遊歩道脇に咲きますがオケラはそういうことがなく意外と見かけません。

別の場所に移動しました、ここは割と群生しています。

枝分かれした茎の先端に頭花をつける。

筒状花だけの花、雌雄異株ですが両性花と雌花があります、これは雄株

葯筒から長い花柱が出て先端が2列している。

筒状花の花弁は細長く5裂、これは蕊が出ていないかな。

筒状花から出た長い葯筒、更に長い花柱、2裂した柱頭には突起があるような。

これは雌株

長い花柱が伸びるのは違いがありませんが葯筒が見えていません。
(追記)葯筒の残骸が見えているので両性花のようです。

これも雌花かと思いましたが短い葯筒が見えているので雄花です、葯筒の長さは違いがあるようだ。

普通白い花ですが偶にピンク色のもあります。

花弁だけでなく柱頭もピンク色になっている(これが雌株かな)。

オケラはなんと言っても頭花の周りの魚の骨のような葉ですね。

これは苞葉とも総苞外片とも言われています、時には次の年まで残っていることもあります、ここでも見かけました。

葉は3-5深裂、棘状の鋸歯がある。

キク科オケラ属
(10月14日撮影)

別の場所に移動しました、ここは割と群生しています。

枝分かれした茎の先端に頭花をつける。

筒状花だけの花、雌雄異株ですが両性花と雌花があります、これは雄株

葯筒から長い花柱が出て先端が2列している。

筒状花の花弁は細長く5裂、これは蕊が出ていないかな。

筒状花から出た長い葯筒、更に長い花柱、2裂した柱頭には突起があるような。

これは

長い花柱が伸びるのは違いがありませんが
(追記)葯筒の残骸が見えているので両性花のようです。

これも雌花かと思いましたが短い葯筒が見えているので雄花です、葯筒の長さは違いがあるようだ。

普通白い花ですが偶にピンク色のもあります。

花弁だけでなく柱頭もピンク色になっている(これが雌株かな)。

オケラはなんと言っても頭花の周りの魚の骨のような葉ですね。

これは苞葉とも総苞外片とも言われています、時には次の年まで残っていることもあります、ここでも見かけました。

葉は3-5深裂、棘状の鋸歯がある。

キク科オケラ属
(10月14日撮影)
2018.
10.
28
台地上の秋を飾るヒメヒゴタイ、これも今夏の高温少雨のせいか咲くのが遅く数もやや少ない、それだけでなく草丈も低い、時には2m近くになることもありますがこの日見たのは私の背丈を超えるのはなかった。

上部で枝分かれし紅紫色の頭花を散形状につける。

やはり中央の花から咲いていきます、周辺部の花はピンク色になっているがまだ蕾です。

筒状花だけの頭花、左側の蕾の頃もそれなりに綺麗、初心者の頃はもう別の花かと思いましたよ(汗)。

葯筒から出たクルリン柱頭、やはりこれを撮らなくちゃ(笑)、筒状花の花弁が細長くあまり筒状花という感じがしません。

総苞片先端がピンク色になっていて付属体といいます、下の方はもう褐色の膜状になっている。

2種類の蜂が訪問していて鉢合わせ、詳細は冬ネタにとっておこ。

葉は互生し広披針形または披針形で、下部の葉は羽状に裂ける、上に見えている葉は上部の葉で裂けていない。

青空バック、もうすっかり秋の空

石灰岩の羊群原をバックに、これはまだ咲いていないけど風景写真として撮ってみました。

キク科トウヒレン属
(10月14日撮影)

上部で枝分かれし紅紫色の頭花を散形状につける。

やはり中央の花から咲いていきます、周辺部の花はピンク色になっているがまだ蕾です。

筒状花だけの頭花、左側の蕾の頃もそれなりに綺麗、初心者の頃はもう別の花かと思いましたよ(汗)。

葯筒から出たクルリン柱頭、やはりこれを撮らなくちゃ(笑)、筒状花の花弁が細長くあまり筒状花という感じがしません。

総苞片先端がピンク色になっていて付属体といいます、下の方はもう褐色の膜状になっている。

2種類の蜂が訪問していて鉢合わせ、詳細は冬ネタにとっておこ。

葉は互生し広披針形または披針形で、下部の葉は羽状に裂ける、上に見えている葉は上部の葉で裂けていない。

青空バック、もうすっかり秋の空

石灰岩の羊群原をバックに、これはまだ咲いていないけど風景写真として撮ってみました。

キク科トウヒレン属
(10月14日撮影)
2018.
10.
27
この時期の台地上を飾るヤマジノギク、至る所で見られこれからますます綺麗になります。

上部で枝分かれし散房状に頭花をつける。

淡紫色の頭花、大きさは3,4cm,時には5cmになるのもある。初夏の頃から僅かに咲き始めますがその頃の方が頭花が少なく大きいかもです。

舌状花は水平に広がり筒状花が盛り上がっています。

筒状花は周辺から咲いていくけどかなりゆっくり、冠毛は未だ見えていません。

葯筒から出た2裂した柱頭、親指と人差指で何か摘んでいるような形。

舌状花の柱頭、筒状花の先端が5裂しているのも分かる。

総苞は浅い皿型で先端が尖る、総苞片は2列だそうなので手前に見えているのは小苞になるのかな。

キク科シオン属
(10月14日撮影)

上部で枝分かれし散房状に頭花をつける。

淡紫色の頭花、大きさは3,4cm,時には5cmになるのもある。初夏の頃から僅かに咲き始めますがその頃の方が頭花が少なく大きいかもです。

舌状花は水平に広がり筒状花が盛り上がっています。

筒状花は周辺から咲いていくけどかなりゆっくり、冠毛は未だ見えていません。

葯筒から出た2裂した柱頭、親指と人差指で何か摘んでいるような形。

舌状花の柱頭、筒状花の先端が5裂しているのも分かる。

総苞は浅い皿型で先端が尖る、総苞片は2列だそうなので手前に見えているのは小苞になるのかな。

キク科シオン属
(10月14日撮影)
2018.
10.
26
藪の中で咲いていたヨメナ、この時期あちこちで咲いています、夏頃から咲いていますがこの時期が一番きれいですね。

舌状花は淡紫色が普通ですが白いのもあります、大きさは3cm前後、野菊としては比較的大きいでしょうか。

葯筒から出てきた柱頭、音叉のような形をしていますがあまりクルリンしません。

総苞は浅い鐘形、縁が赤紫になることもある。

冠毛はごく短く0.5mm程度、図れるレベルではなく殆どないなと思う程度、オオユウガギクの冠毛は1mm程で長さが不揃い。

冠毛の長さが揃っているかな、細かな点々のように見えているのは腺毛のようです、これは痩果全面に生えていますがオオユウガギクは稜にだけはえるそうです。

葉は卵状長楕円形、これは参考程度。

キク科シオン属
(10月8日撮影)

舌状花は淡紫色が普通ですが白いのもあります、大きさは3cm前後、野菊としては比較的大きいでしょうか。

葯筒から出てきた柱頭、音叉のような形をしていますがあまりクルリンしません。

総苞は浅い鐘形、縁が赤紫になることもある。

冠毛はごく短く0.5mm程度、図れるレベルではなく殆どないなと思う程度、オオユウガギクの冠毛は1mm程で長さが不揃い。

冠毛の長さが揃っているかな、細かな点々のように見えているのは腺毛のようです、これは痩果全面に生えていますがオオユウガギクは稜にだけはえるそうです。

葉は卵状長楕円形、これは参考程度。

キク科シオン属
(10月8日撮影)
2018.
10.
25
当然植栽のキンモクセイ、派手に花を咲かせていたので撮ってみました。目立つ花ですがそれ以上に匂いで先に気が付きます。

丸い花序が連なってまるで串刺し団子のよう

中国原産、雌雄異株ですが日本には雄株しかないそうです、しかし渡航の難しい昔ならいざ知らず現代なら幾らでも雌株を持ってこれそうですが今持ってないのはなんででしょうね、日本でウスギモクセイから育成されたと言う見解もあるそうです。

葉腋に集散花序をつけるそうですが幹から直接出ているように見えるのもあります。

幹に出っ張りがあり短枝から出ているのかもしれない。

4裂した橙黄色の分厚い花弁、2本の雄しべ、雄花ですが雌しべの痕跡も残っています。

卵形の葯、花粉は出しているんでしょうか、出したとしてもお相手はいないですけどね。

2つの葯が目玉のよう、流石にこれで顔を想像するのは難しい。

葉は対生で楕円形~楕円状披針形、全縁で革質、表面に艶がある。

モクセイ科モクセイ属
(10月8日撮影)

丸い花序が連なってまるで串刺し団子のよう

中国原産、雌雄異株ですが日本には雄株しかないそうです、しかし渡航の難しい昔ならいざ知らず現代なら幾らでも雌株を持ってこれそうですが今持ってないのはなんででしょうね、日本でウスギモクセイから育成されたと言う見解もあるそうです。

葉腋に集散花序をつけるそうですが幹から直接出ているように見えるのもあります。

幹に出っ張りがあり短枝から出ているのかもしれない。

4裂した橙黄色の分厚い花弁、2本の雄しべ、雄花ですが雌しべの痕跡も残っています。

卵形の葯、花粉は出しているんでしょうか、出したとしてもお相手はいないですけどね。

2つの葯が目玉のよう、流石にこれで顔を想像するのは難しい。

葉は対生で楕円形~楕円状披針形、全縁で革質、表面に艶がある。

モクセイ科モクセイ属
(10月8日撮影)
2018.
10.
24
川の側に群生しているシャクチリソバ、高さは時に1m以上にもなります。秋吉台では他2ヶ所で確認していますがここを見るようになってから他は行ってないな。

上部葉腋から花枝を出して数個の花をつける。

真っ白な花に赤紫色の葯がアクセントになっています。花弁はなく萼片、雄しべは8本、3裂した長い花柱が突き出ている長花柱花。

横から見ると長い花柱が出ている様子がよくわかります、柱頭が僅かに膨らんでいる、雄しべは花冠から僅かに出る程度。

同じ場所に雌しべが短い短花柱花もありました、3裂している様子がよくわかります。

横から見ると雄しべが長く突き出ているが雌しべは殆ど出ていないのではっきり確認できません。

黄色いのは蜜線だそうです、これも8個あるもよう。

葉は三角形で基部は切形~浅い心形、付け根が赤くなるのが特徴、表面に細かな毛が生えている。

托葉鞘は膜質で短く縁毛はない、これは膜部分に毛が生えている、茎にも片側に偏って毛が生えているようだ。

タデ科ソバ属
(10月8日撮影)

上部葉腋から花枝を出して数個の花をつける。

真っ白な花に赤紫色の葯がアクセントになっています。花弁はなく萼片、雄しべは8本、3裂した長い花柱が突き出ている長花柱花。

横から見ると長い花柱が出ている様子がよくわかります、柱頭が僅かに膨らんでいる、雄しべは花冠から僅かに出る程度。

同じ場所に雌しべが短い短花柱花もありました、3裂している様子がよくわかります。

横から見ると雄しべが長く突き出ているが雌しべは殆ど出ていないのではっきり確認できません。

黄色いのは蜜線だそうです、これも8個あるもよう。

葉は三角形で基部は切形~浅い心形、付け根が赤くなるのが特徴、表面に細かな毛が生えている。

托葉鞘は膜質で短く縁毛はない、これは膜部分に毛が生えている、茎にも片側に偏って毛が生えているようだ。

タデ科ソバ属
(10月8日撮影)
2018.
10.
23
荒れ地に群生していたクソニンジン、これもトップクラスの可哀想な名前、別にそんな匂いはせずハーブと言えばハーブなんですけどね、別名ヤマニンジン、こちらの方がずっとまし。

高さは時には1mを超えます。

頭花をたくさんつけた様子はまさしくヨモギに似ている、実際ヨモギ属です。

直立した茎から枝分かれし頭花をぶら下げます。

頭花の大きさは2mm程度、筒状花だけで柱頭が出ています。

ニンジンはセリ科ですがこうやってみるとやはりキク科ですね。

2裂した柱頭

3回羽状に細裂した葉、裂片は細い。

キク科クソニンジン属
(10月8日撮影)

高さは時には1mを超えます。

頭花をたくさんつけた様子はまさしくヨモギに似ている、実際ヨモギ属です。

直立した茎から枝分かれし頭花をぶら下げます。

頭花の大きさは2mm程度、筒状花だけで柱頭が出ています。

ニンジンはセリ科ですがこうやってみるとやはりキク科ですね。

2裂した柱頭

3回羽状に細裂した葉、裂片は細い。

キク科クソニンジン属
(10月8日撮影)
2018.
10.
22
今年は全般に秋の花が遅く少ないですがその中でも特に遅く少なかったのがヒナノキンチャク、やっと咲いていました。早い時には7月後半、8月には大抵咲いていますからね。遅いだけでなく数も少ない、この日見たのはこれだけ、他の2ヶ所では全く見られず。

総状花序で下から咲き上がっていく、もう頂部まで咲いていて暫く前に咲いていたようです。

花弁は3枚で中央に見えているのが竜骨弁、初めは黄色く後に赤くなります。その上に見えているのが2枚の花弁、右側の花で2枚になっている様子が分かります。左右に見えているのが萼片で5枚あり、残りの3枚は背後にあって見えません。

2枚の花弁の間から果実が成長しているのが分かります。

果実を巾着袋に見立てて雛の巾着。さすがにこれでは寂しかったので以前群生していた様子はこちらから。

ヒメハギ科ヒメハギ属
(10月8日撮影)

総状花序で下から咲き上がっていく、もう頂部まで咲いていて暫く前に咲いていたようです。

花弁は3枚で中央に見えているのが竜骨弁、初めは黄色く後に赤くなります。その上に見えているのが2枚の花弁、右側の花で2枚になっている様子が分かります。左右に見えているのが萼片で5枚あり、残りの3枚は背後にあって見えません。

2枚の花弁の間から果実が成長しているのが分かります。

果実を巾着袋に見立てて雛の巾着。さすがにこれでは寂しかったので以前群生していた様子はこちらから。

ヒメハギ科ヒメハギ属
(10月8日撮影)