2019. 03. 20  
スミレの仲間の中では割と早く咲くアオイスミレ、かなり湿っぽい場所で右側にセントウソウの花も見えている、他にカキドオシの葉がある。
アオイスミレ

葉や花茎を伸ばしている様子、匍匐茎を出して増えるそうだがこれはまだ出してないかな。
アオイスミレ

上弁が立っているようにみえるのも特徴でしょうか。
アオイスミレ

側弁は無毛、でも僅かに毛が生えるのもあるそうだ、柱頭は下向きに鈎型に曲がるのも特徴。下唇弁に溜まっているのは朝露です。
アオイスミレ

距は短くややずんぐり。萼片や花柄に毛が生えるそうだがこれはあまり目立たない。
アオイスミレ

前の花は白っぽかったですが淡紫色のが多い。
アオイスミレ

円心形の葉、これが葵(フタバアオイ)に似ているから葵菫
アオイスミレ

葉柄に毛が多い、葉の裏にも毛が生えているようだ。托葉の縁にも毛が生える。
アオイスミレ

スミレ科スミレ属

(3月5日撮影)
2019. 03. 19  
今シーズン初めての秋吉台に行ってきました、周辺部はそこそこ花が見られたけど台地上では全くなし、流石に山焼きから半月程度ではまだまだでした。
この日の一番の目的のセリバオウレン、早速お出迎え。秋吉台では初めて、昨年確認されたから当たり前か。
セリバオウレン

少し奥の方に行くと大群生、昨年から葉は確認していたけどこれ程群生していたとは。
セリバオウレン

もうたくさん咲いていて目移りします。
セリバオウレン

2月初め頃から咲いていたようだからもう終わりかけているかと思いましたが萎れている花も少なく一番綺麗な頃でした。
セリバオウレン

雌雄異株でこれは雄花
セリバオウレン

これは両性花、中央に雌しべが見えています。
セリバオウレン

こちらも両性花ですが雌しべの数が多く雄しべが少ない、雄しべの全く無い雌花を探したのですがこんなに多く咲いていたのに見つからず。
セリバオウレン

花柱先端が外側に曲がっています、雄しべから花粉が出ている。
セリバオウレン

長く見えているのが萼片で5枚、その間に小さく見えているのが花弁、背後から見るとその様子がよくわかります。
セリバオウレン

花弁は10枚、萼片が反っているので花弁しか見えていなくてわかりやすかった。
セリバオウレン

2回3出複葉、これがセリの葉に似ているので芹葉黄連。
セリバオウレン

キンポウゲ科オウレン属

(3月5日撮影)
2019. 03. 18  
すっかり野生化していて人家近くで普通に見られるツルニチニチソウ、何度も撮っていると思ったが意外にも初めてだった。
ツルニチニチソウ

淡青紫色の花、花弁は対象形ではなく捻れたような形をしている。
ツルニチニチソウ

中央部が白っぽく昆虫が見るとまた違った模様に見えるんでしょうか。
ツルニチニチソウ

花弁基部が盛り上がっていて副花冠となっている。
ツルニチニチソウ

花冠下部は筒状になる、萼片は線形で毛が生えている。
ツルニチニチソウ

花筒を切り取ってみました、中間辺りに毛が生えている、蕊はすごく複雑な構造。
ツルニチニチソウ

これが雄しべ、毛が生えているのが葯でしょうか、基部の広がった部分が花糸になるんでしょうか。
ツルニチニチソウ

更に雄しべの一部もとってみました、更に複雑な構造、花柱が基部の方が細くなっている。
ツルニチニチソウ

柱頭は円盤状、色も2色になっていてまるでマカロン(笑)、その上の粒々は花粉なんでしょうか、雄しべの複雑な構造も何とか分かります。
ツルニチニチソウ

葉は対生で卵形全縁、光沢がある。
ツルニチニチソウ

キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属

(3月2日撮影)
2019. 03. 17  
すっかり野生化しているハナニラ、あちこちで見られます。線形の葉が確かにニラに似ているが特にニラ臭は感じなかった。
ハナニラ

色は白から青色まで色々、この花弁の形状から以前はユリ科でしたがAPG分類ではヒガンバナ科になっています。
ハナニラ

細長い花筒、花被片の裏側は紫色の筋が目立ちます、花柄基部には膜状の苞が2枚ある。
ハナニラ

雄しべや雌しべは花筒から出てきません。
ハナニラ

花被片の1枚をとってみました、葯に花粉がタップリ、内部にも散らばっています、自家受粉することがあるんでしょうか。
ハナニラ

花柱の基部に緑色の子房、果実がなるのかな、見たことないな。
ハナニラ

ヒガンバナ科ハナニラ属

(3月2日撮影)
2019. 03. 16  
当然のごとく咲いているウマノアシガタ、この辺りに何株も咲いていました。
ウマノアシガタ

光沢のある花弁、日差しがなくてその様子はいまいちでした、パラバラ効果で訪問昆虫を温めるんでしょうか。まだ咲いたばかりなのか雄しべがまだ中央部に集まっている。
ウマノアシガタ

花弁下部が滲んだようになっているのが蜜腺、普通の蜜腺なら分かりますがこれを知ったのは随分後でした。
ウマノアシガタ

黄色い雄しべの中央に緑色の柱頭。
ウマノアシガタ

萼片が反らないのがキツネノボタンとの一番の違い。萼片に長毛、花柄に伏毛が生えている。
ウマノアシガタ

葉は3深裂し更に切れ込む、茎の上と下では随分違っている。
ウマノアシガタ

茎や葉に毛が多い。
ウマノアシガタ

キンポウゲ科キンポウゲ属

(3月2日撮影)
2019. 03. 15  
もうハキダメギクが咲いていた。
ハキダメギク

ここのはどれも舌状花がホッソリしていた、でもコゴメギクじゃなくハキダメギクだろうな。
ハキダメギク

筒状花から2裂した柱頭が出てきている。
ハキダメギク

横から見ると2裂した様子がハッキリ。
ハキダメギク

筒状花だけでなく舌状花の柱頭も見えています、当然雌性だろうな。コゴメギクは舌状花に冠毛が殆どないそうだが無いことを確認するのは難しい。冠毛の形も違うようで今年こそコゴメギクを見てみたいものだ。
ハキダメギク

これは花柄の腺毛がそれ程ハッキリしない、でも毛だけでは区別は難しそう。
ハキダメギク

キク科コゴメギク属

(3月2日撮影)
2019. 03. 14  
年中咲いているノボロギクですがやはり花が少ないこの時期が一番目立つように思います。
ノボロギク

筒状花だけの頭花なので地味、過去記事見てもあまり撮ってないな。
ノボロギク

右の花はまだ殆ど蕾ですが左の花は中央まで咲いている、周辺部から咲いていくようです。
ノボロギク

2裂した柱頭、中央部では葯筒から花粉が押し出されつつある。
ノボロギク

総苞は下部がやや膨らんだ円筒形、小苞片先端が黒くなる。頭花先端に白いのが見えていますが冠毛のようです。
ノボロギク

葉は互生し不規則に羽状に裂ける、やや艶がありくも毛が生えている。
ノボロギク

葉の基部は半ば茎を抱く、茎は紫褐色で縮れた長毛が生えている。
ノボロギク

キク科ノボロギク属

(3月2日撮影)
2019. 03. 13  
道端の空き地に生えていたヒメオドリコソウ、以前は家の近くでは殆ど見かけませんでしたが少しづつ増えているような気がします。
ヒメオドリコソウ

頂部の葉が赤紫色で分かりやすい、赤くならないのもあります。
ヒメオドリコソウ

花はオドリコソウよりはホトケノザに似ています、花筒がそれ程長くないので葉の中に埋もれるように咲いています。
ヒメオドリコソウ

花冠外側に毛が密生、下唇先端が突き出て昆虫の着陸場を提供、斑紋が目印となっている。
ヒメオドリコソウ

上唇に沿って左右に2本づつ長短2組の花糸が見えている、中央に花柱が見えているが柱頭はよく分からない。
ヒメオドリコソウ

横から見ても柱頭は突き出ていない、過去の写真を見ても2裂した様子が写っているのはないな。
ヒメオドリコソウ

花粉は黄色のことが多いですがこれは赤い花粉、粒々まで見えている。
ヒメオドリコソウ

卵円形の葉、網目状の脈が目立つ、表面に長毛が生えている。
ヒメオドリコソウ

シソ科オドリコソウ属

(3月2日撮影)
2019. 03. 12  
花弁が落ちて果実期になりつつあるマタタビに奇妙なものが見えていました、左側の膨らんだコブ、どうやら虫こぶ、調べてみるとマタタビミフクレフシのようです、虫こぶ命名法にそった名前。
マタタビミフクレフシ

これだけ見ると未熟な果実と思えそう
マタタビミフクレフシ

正常な果実と比べると違いがはっきり
マタタビミフクレフシ

あまり規則正しく膨れていないのもあります。
マタタビミフクレフシ

ここまでくると奇妙というより気持ち悪い。
マタタビミフクレフシ

(6月21日撮影)
2019. 03. 11  
ヒメヒゴタイの花の上で2種の蜂が接近中
フタモンアシナガバチ

鉢合わせ、ならぬ文字通り蜂合わせ(笑)、右はフタモンアシナガバチかな、左はハナバチかなくらいしか分からず。
フタモンアシナガバチ

ハナバチの方は蜂を警戒したのかサッサと逃げていきましたがこちらは全く無警戒と言うか人間なんて問題しないよ、てな態度で食事中。
フタモンアシナガバチ

体に花粉が付いていますが僅かでポリネーターとしては効率悪そう。
フタモンアシナガバチ

蜜を舐めているんでしょうか、あの口の形状では花粉を食べるのは難しそう。
フタモンアシナガバチ

スズメバチ科

(10月14日撮影)
プロフィール

平家蟹

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  • 花盗人の花日記
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