2019.
03.
31
HP秋吉台の花々を作って記事を読み直していたらありふれた野草は却ってあまり撮ってないのに気が付きました、なので今年はそれらも撮っていこうと思います。
田起し前の田んぼに生えていたオランダミミナグサ、身近な場所で見られるのはまずオランダミミナグサだけど以前田んぼの中で見たこともあったので即断は出来ません。

果柄が短く密集して咲いています、同時に幾つもの花が開きますがミミナグサは一つ二つ程度です。

5枚の花弁、先端は浅裂しますがハコベ等をイメージしているとあまり目立ちません。

雌しべ柱頭が5裂しているのがなんとか分かる、まだあまり開いていない、雄しべは10本かな。

花が閉じても萼片からはみ出ている、ミミナグサははみ出ない、萼片に軟毛と腺毛があるそうだがこれは腺毛がハッキリしない。

茎にも葉の表も裏も毛が密生

葉は対生し無柄なので茎を抱いているように見える、下の葉と90度ずつずれている。

果実が伸び始めている、まだ先端に花柱が残っている。

熟すると先端が開いて種子をばらまきます、種子を撮っておけばよかった。

ナデシコ科ミミナグサ属
(3月5日撮影)
田起し前の田んぼに生えていたオランダミミナグサ、身近な場所で見られるのはまずオランダミミナグサだけど以前田んぼの中で見たこともあったので即断は出来ません。

果柄が短く密集して咲いています、同時に幾つもの花が開きますがミミナグサは一つ二つ程度です。

5枚の花弁、先端は浅裂しますがハコベ等をイメージしているとあまり目立ちません。

雌しべ柱頭が5裂しているのがなんとか分かる、まだあまり開いていない、雄しべは10本かな。

花が閉じても萼片からはみ出ている、ミミナグサははみ出ない、萼片に軟毛と腺毛があるそうだがこれは腺毛がハッキリしない。

茎にも葉の表も裏も毛が密生

葉は対生し無柄なので茎を抱いているように見える、下の葉と90度ずつずれている。

果実が伸び始めている、まだ先端に花柱が残っている。

熟すると先端が開いて種子をばらまきます、種子を撮っておけばよかった。

ナデシコ科ミミナグサ属
(3月5日撮影)
2019.
03.
30
草むらの中に咲いていた黄色い花、キジムシロ属までは分かるのですが

この仲間は花自体はどれも似ている。

ドアップしても意味がないのですが一応(汗)

茎の途中の葉はミツバツチグリに似ていますが

更に下の方の葉、3小葉で側小葉は深裂しているように見えます。ミツバツチグリは小葉がもう少しほっそりしているし側小葉が裂けることもないのでボツ、下の方に側小葉がないのでキジムシロもボツ、オヘビイチゴは小葉が5枚だしもっとホッソリしているのでボツ

副萼片は萼片とほぼ同じ大きさなのでヤブヘビイチゴもボツ、やはりヘビイチゴかな。

バラ科キジムシロ属
(3月5日撮影)

この仲間は花自体はどれも似ている。

ドアップしても意味がないのですが一応(汗)

茎の途中の葉はミツバツチグリに似ていますが

更に下の方の葉、3小葉で側小葉は深裂しているように見えます。ミツバツチグリは小葉がもう少しほっそりしているし側小葉が裂けることもないのでボツ、下の方に側小葉がないのでキジムシロもボツ、オヘビイチゴは小葉が5枚だしもっとホッソリしているのでボツ

副萼片は萼片とほぼ同じ大きさなのでヤブヘビイチゴもボツ、やはりヘビイチゴかな。

バラ科キジムシロ属
(3月5日撮影)
2019.
03.
29
初めてのヒメキンセンカ、もうあちこちで野生化していて見てきてはいましたがフユシラズと言う別名が園芸種ぽくって無視していました。でもこちらの方がキンセンカの原種だそうで入ってきたのも10世紀ころと随分早いようです。

年中咲いています、舌状花の先端が裂けている、筒状花は少ない。

5枚の花弁を持つ筒状花、葯筒から花粉が押し出されている、どれもオレンジ色でコントラストが弱い。

総苞は2列かな、剛毛と呼べそうな粗い毛が生えている。

葉は披針形で基部が半ば茎を抱く、突起のような短い鋸歯があり表面に短毛が生えている。

既に果実がなっていた、まだ緑色の未熟な果実。

既に空っぽのもありました、熟するとさっさと落ちていくんでしょうか、探したけど熟したのが見つからず、それがあったら別記事にしたんだけどね。

丸まった変わった形の果実、これをブロ友さんのブログで見たので撮ってみる気になりました(笑)

背中部に突起がある、まるでゴーヤの薄切り(笑)、素人的には幼虫に擬態して鳥に食べられやすくしているんじゃないかと思ってる。

キク科キンセンカ属
(3月5日撮影)

年中咲いています、舌状花の先端が裂けている、筒状花は少ない。

5枚の花弁を持つ筒状花、葯筒から花粉が押し出されている、どれもオレンジ色でコントラストが弱い。

総苞は2列かな、剛毛と呼べそうな粗い毛が生えている。

葉は披針形で基部が半ば茎を抱く、突起のような短い鋸歯があり表面に短毛が生えている。

既に果実がなっていた、まだ緑色の未熟な果実。

既に空っぽのもありました、熟するとさっさと落ちていくんでしょうか、探したけど熟したのが見つからず、それがあったら別記事にしたんだけどね。

丸まった変わった形の果実、これをブロ友さんのブログで見たので撮ってみる気になりました(笑)

背中部に突起がある、まるでゴーヤの薄切り(笑)、素人的には幼虫に擬態して鳥に食べられやすくしているんじゃないかと思ってる。

キク科キンセンカ属
(3月5日撮影)
2019.
03.
28
おやこんなとこにも咲いていたヒメナズナ、ここも初めての場所、もう秋吉台周辺で広がっているんでしょうか。大きい方のロゼットはブタナ。

ロゼット同士の場所取り争いも厳しそう、ブタナのロゼットに覆われたら生きていけないかな。

ロゼットの中心から何本かの花茎を伸ばす、上部で枝分かれすることもある。

これで高さ3cm程度、全体に毛深い。

ハコベのようなアブラナ科のような、両方の特徴を持っていてお気に入り。

花弁が深裂するあたりはハコベ似ですがハコベは花弁が5枚、これは4枚でやはりアブラナ科、蕊の様子もアブラナ科です。

花弁は平開、蕊が僅かに突き出る、萼片に長毛が生えている。

既に果実も出来ていた、これもアブラナ科ですね。

アブラナ科ヒメナズナ属
(3月5日撮影)

ロゼット同士の場所取り争いも厳しそう、ブタナのロゼットに覆われたら生きていけないかな。

ロゼットの中心から何本かの花茎を伸ばす、上部で枝分かれすることもある。

これで高さ3cm程度、全体に毛深い。

ハコベのようなアブラナ科のような、両方の特徴を持っていてお気に入り。

花弁が深裂するあたりはハコベ似ですがハコベは花弁が5枚、これは4枚でやはりアブラナ科、蕊の様子もアブラナ科です。

花弁は平開、蕊が僅かに突き出る、萼片に長毛が生えている。

既に果実も出来ていた、これもアブラナ科ですね。

アブラナ科ヒメナズナ属
(3月5日撮影)
2019.
03.
27
日当たりの良い斜面に生えていたアマナ、広い斜面なのにこの一角だけ密集、以前ここで見たことあったかな。

ここに来る前に見ていた場所は花が開いてなかったけどここはどれも全開状態でした。

白い花被片6枚、内花被片と外花被片は大きさにそれ程違いはありません。

花被片基部は緑色、これも蜜標でしょうか、雄しべの葯から花粉がタップリ出ている、花糸は基部が広く葯との接続部が細い、葯の自由度を大きくしているんでしょうか。

花粉タップリの葯はまるで唐揚げ(以前もこの表現使ったか)、柱頭は3裂、子房も3稜がある。

青空バック、それ程高くならないのでこれが精一杯。

花被片裏には紫色の筋がある、左右の内花被片に比べて外花被片の方が複雑なようだ。

1つの株から2枚の葉が伸びる、花柄には長い苞葉が2枚ある。

ユリ科アマナ属
(3月5日撮影)

ここに来る前に見ていた場所は花が開いてなかったけどここはどれも全開状態でした。

白い花被片6枚、内花被片と外花被片は大きさにそれ程違いはありません。

花被片基部は緑色、これも蜜標でしょうか、雄しべの葯から花粉がタップリ出ている、花糸は基部が広く葯との接続部が細い、葯の自由度を大きくしているんでしょうか。

花粉タップリの葯はまるで唐揚げ(以前もこの表現使ったか)、柱頭は3裂、子房も3稜がある。

青空バック、それ程高くならないのでこれが精一杯。

花被片裏には紫色の筋がある、左右の内花被片に比べて外花被片の方が複雑なようだ。

1つの株から2枚の葉が伸びる、花柄には長い苞葉が2枚ある。

ユリ科アマナ属
(3月5日撮影)
2019.
03.
26
日当たりの良い斜面に生えていたトウダイグサ、まだあまり伸びていない。何時もなら地元で撮っているので秋吉台で撮ることはあまりない。周りの細い葉はアマナ、蕾はあったがここではまだ開いてなかった。

柔らかい緑色の杯状花序、大きくなると幾つもの花序をつけますが背が低いせいか一つだけだった。

雄しべは見えているが雌しべや子房はまだ見えていない。雄しべの葯がヤマネコノメソウのようにもっと黄色ければ目立つんだろうけどね、杯状花序だけで十分目立ちますが。

雄しべの周りのが線体、湿っているように見えますが蜜が出ているんでしょうか、左下に伸びてきているのが雌しべのようです。

この水滴は朝露でしょうか、水滴の中の雄しべが面白かったので撮ってみました。

トウダイグサ科トウダイグサ属
(3月5日撮影)

柔らかい緑色の杯状花序、大きくなると幾つもの花序をつけますが背が低いせいか一つだけだった。

雄しべは見えているが雌しべや子房はまだ見えていない。雄しべの葯がヤマネコノメソウのようにもっと黄色ければ目立つんだろうけどね、杯状花序だけで十分目立ちますが。

雄しべの周りのが線体、湿っているように見えますが蜜が出ているんでしょうか、左下に伸びてきているのが雌しべのようです。

この水滴は朝露でしょうか、水滴の中の雄しべが面白かったので撮ってみました。

トウダイグサ科トウダイグサ属
(3月5日撮影)
2019.
03.
24
今までイネ科カヤツリグサ科は識別が困難なのであまり撮ってこなかったけど(見て見ぬふりとも言う)今年は少し真面目に撮ってみようかなと。
早速撮ったのがこれ、カヤツリグサ科スゲ属まではすぐ分かるけどそれ以上が進まず、秋吉台限定でこの時期咲くのを調べてミヤマカンスゲかな。

茎頂部に雄小穂、下部に雌小穂が出るそうだがこれはまだ雌小穂が出てないようだ。

雄小穂

長い葯に透明感のある花糸

葉の断面は丸みを帯びたM字型だそうです。

基部の鞘は赤みを帯びているそうだが当然この時は全く知らず、何とか写っているのがこれ、多少赤っぽくなっているかな。

カヤツリグサ科スゲ属
(3月5日撮影)
早速撮ったのがこれ、カヤツリグサ科スゲ属まではすぐ分かるけどそれ以上が進まず、秋吉台限定でこの時期咲くのを調べてミヤマカンスゲかな。

茎頂部に雄小穂、下部に雌小穂が出るそうだがこれはまだ雌小穂が出てないようだ。

雄小穂

長い葯に透明感のある花糸

葉の断面は丸みを帯びたM字型だそうです。

基部の鞘は赤みを帯びているそうだが当然この時は全く知らず、何とか写っているのがこれ、多少赤っぽくなっているかな。

カヤツリグサ科スゲ属
(3月5日撮影)
2019.
03.
23
苔むした岩に生えていたヤマネコノメソウ

ここはそういうのが多かった、石灰岩に直接生えるのは無理だけど苔が土代わり。

茎頂部に数個の花をつける、花の周りのは苞葉、水滴が付いていますが多分朝露ではなく植物内部から排出した水分

花弁はなく黄色い葯が花弁代わり、昆虫にもこんな感じで見えているんでしょうか、雄しべは4-8本だけどここのはどれも4本だけだった。

花の周りのが萼片で4裂、内部に水が溜まっていますが蜜なんでしょうか、少々多すぎる気もしますが。

雌しべは2本あるはずだが肉眼では全く分からず、右の雄しべに囲まれた中に小さな白い点、左ので左側に突起のようなのが見えていますがそれが雌しべでしょうか。

葉が互生なのがネコノメソウとの一番の違い、でもここでは互生が分かるのがなかった、秋吉台にはネコノメソウはないですが。

腎円形の葉、表面に毛が散生している。

葉柄にも毛、透明感があるな。

まるで盆景、この日一番のお気に入り。

ユキノシタ科ネコノメソウ属
(3月5日撮影)

ここはそういうのが多かった、石灰岩に直接生えるのは無理だけど苔が土代わり。

茎頂部に数個の花をつける、花の周りのは苞葉、水滴が付いていますが多分朝露ではなく植物内部から排出した水分

花弁はなく黄色い葯が花弁代わり、昆虫にもこんな感じで見えているんでしょうか、雄しべは4-8本だけどここのはどれも4本だけだった。

花の周りのが萼片で4裂、内部に水が溜まっていますが蜜なんでしょうか、少々多すぎる気もしますが。

雌しべは2本あるはずだが肉眼では全く分からず、右の雄しべに囲まれた中に小さな白い点、左ので左側に突起のようなのが見えていますがそれが雌しべでしょうか。

葉が互生なのがネコノメソウとの一番の違い、でもここでは互生が分かるのがなかった、秋吉台にはネコノメソウはないですが。

腎円形の葉、表面に毛が散生している。

葉柄にも毛、透明感があるな。

まるで盆景、この日一番のお気に入り。

ユキノシタ科ネコノメソウ属
(3月5日撮影)
2019.
03.
22
春早く咲くセントウソウ、もっと多く咲いているかと思ったがそれ程でもなかった。

それでなくても小さな花なのに早朝の撮影なので朝露びっしり

花の大きさは3mm程、5枚の花弁に5本の雄しべ、左のは葯が茶色いけど右のは白い葯がある、まだ未熟なのかな。

散形花序、小花柄はそれ程伸びないので密集している、両側の花は花弁と雄しべが落ちている、左側ので花柱が2本なのがなんとか分かる。

1-3回3出羽状複葉、茶色い点々が見えていますが虫こぶなのか病気なのか、植物だって常に微生物の攻撃を受けているんだろうな。

セリ科セントウソウ属
(3月5日撮影)

それでなくても小さな花なのに早朝の撮影なので朝露びっしり

花の大きさは3mm程、5枚の花弁に5本の雄しべ、左のは葯が茶色いけど右のは白い葯がある、まだ未熟なのかな。

散形花序、小花柄はそれ程伸びないので密集している、両側の花は花弁と雄しべが落ちている、左側ので花柱が2本なのがなんとか分かる。

1-3回3出羽状複葉、茶色い点々が見えていますが虫こぶなのか病気なのか、植物だって常に微生物の攻撃を受けているんだろうな。

セリ科セントウソウ属
(3月5日撮影)
2019.
03.
21
スミレの仲間はある程度名前の見当がつくようになりましたがこれは見当がつかなかった、帰ってから調べてヒメスミレかなと思いました、8年ぶりだった、さすがに前見たのも忘れている。

写真では大きさが分かりませんがやはり小ぶり、1cm程度でした。

柱頭は扁平、側弁は有毛ですがこれはパラパラと生えている程度。

距は淡紫色、小さからず大きからず。

三角状披針形の葉、基部は心形、葉柄には翼はない。裏側は紫色を帯びるそうだが確認していない、でも紫色でないのもあるそうでスミレは例外が多いからややこしい。

托葉は縁に毛が生えている。

スミレ科スミレ属
(3月5日撮影)

写真では大きさが分かりませんがやはり小ぶり、1cm程度でした。

柱頭は扁平、側弁は有毛ですがこれはパラパラと生えている程度。

距は淡紫色、小さからず大きからず。

三角状披針形の葉、基部は心形、葉柄には翼はない。裏側は紫色を帯びるそうだが確認していない、でも紫色でないのもあるそうでスミレは例外が多いからややこしい。

托葉は縁に毛が生えている。

スミレ科スミレ属
(3月5日撮影)