2019. 07. 26  
上からぶら下がっている円錐花序の花
ツヅラフジ

花序の大きさや葉柄の長さからアオツヅラフジじゃなくツヅラフジでしょうね。
ツヅラフジ

雌雄異株でこれは雄花、雄しべの基部に黄色く見えているのは蜜線。
ツヅラフジ

蜜線から蜜が出ているようです。雄しべは9本、外側に広がる6本と中央に伸びる3本に分かれているかな。
ツヅラフジ

甲虫がお食事中、蜜が目当てでしょうか。甲虫だと花粉を運ぶ効率は悪そう。
ツヅラフジ

広卵形の葉、ただ葉が裂けるのもあるそうです。
ツヅラフジ

こちらは別の場所、多く咲いていた。もうあちこちで見かけるので場所を覚えることもなくなった。
ツヅラフジ

でもぶら下がっているのばかり、ステッキで引っ掛けてやっと撮れる程度なので撮りにくい。右に見えているのはナツフジの葉でしょうか。これも割と見かけるけど花を咲かせていないのが多い。
ツヅラフジ

ここのは全て雄花ばかりでした、残念。
ツヅラフジ

これも雄しべは外に広がる6本と中央の3本に分かれているような、一般的な特徴かな。
ツヅラフジ

ツヅラフジ科ツヅラフジ属

(7月12日撮影)
2019. 07. 26  
藪の中に咲いていたノアズキ、この手前は草刈りされて駄目になっていた花もありましたがこちらは無事でした。
ノアズキ

マメ科の蝶形花からは随分外れた花、それでも緑白色の捻れた竜骨弁、その左右に翼弁、背後に旗弁と基本は押さえています。
ノアズキ

竜骨弁の中に褐色に見えている部分が雄しべの葯が透けて見えているんでしょうか。餌の形にあわせて動物の口の形が変化することがありますがこれは訪問する昆虫にあわせて形が変わっていったんでしょうか。
ノアズキ

萼筒に腺毛が生えている、橙色に見えているのは腺点のようで茎や葉にもあるそうです。
ノアズキ

花はヤブツルアズキとそっくりですが葉の形は随分違います。水滴は霧雨が降っていたため。
ノアズキ

葉柄の付け根に小さな托葉、茎にも短毛が生えている。
ノアズキ

マメ科ノアズキ属

(7月12日撮影)
2019. 07. 25  
林道に咲いていたサワオトギリ、湿っぽい場所ですが沢という程ではありません。
サワオトギリ

花の大きさ1cm程、花のすぐ下に葉状の苞葉がある、ヒメオトギリは苞葉が線状。
サワオトギリ

雄しべは15本前後、3つづつ束になっているそうで左側のを見ると確かに束になっているように見える。
サワオトギリ

花柱は3本、雄しべと同じ長さで太さも同じですが柱頭がオレンジ色をしているので区別が出来る。
サワオトギリ

花弁縁に黒点
サワオトギリ

雄しべの葯にも黒点、まるで頭の小さい一つ目小僧。
サワオトギリ

葉には明点、縁に黒点、しかしこの役割はなんなんでしょうね。
サワオトギリ

裏から見ると星空。
サワオトギリ

オトギリソウ科オトギリソウ属

(7月12日撮影)
2019. 07. 25  
湿っぽい場所に群生しているムカゴイラクサ、イラクサ科は区別が難しいし湿っぽい行きづらい場所に生えていることが多いのであまり撮ることはないですがこれは毎年撮ってます。
ムカゴイラクサ

なんたってムカゴがあるから区別しやすい。でもムカゴとしてはちょっと変わった形、花柱の跡のようなのがあるが花柱じゃないだろうな。茎に棘が生えていますがこれは随分少ない。
ムカゴイラクサ

雌雄異花で下方に雄花序、茎頂部に雌花序をつけます。
ムカゴイラクサ

円錐花序、と言ってもとても円錐には見えない。まだ蕾が多かった。
ムカゴイラクサ

雄花は2mm程の大きさ、5本の雄しべ、葯がまだ白っぽいから花粉が詰まっているかな。
ムカゴイラクサ

花の中央に突起のようなのがありますが雌しべの痕跡?
ムカゴイラクサ

雌花は更に地味、もう刺にしか見えない。
ムカゴイラクサ

棘のような花柱、透明感があります。
ムカゴイラクサ

花序軸にも本物の棘、写真に撮る時触ることもあるけど刺されたことはないな。
ムカゴイラクサ

葉は卵状楕円形、鈍い鋸歯がある。
ムカゴイラクサ

イラクサ科ムカゴイラクサ属

(7月12日撮影)
2019. 07. 24  
休耕田に咲いていたアメリカタカサブロウ、周りに見えているのはトキンソウ、これも田んぼでよく見かけます。
アメリカタカサブロウ

3つ咲いている花が独立した株かと思いましたが根本で繋がっていて一株のようです。
アメリカタカサブロウ

タカサブロウに比べて総苞片の幅が狭い、昨年しっかり覚えていたはずだがすっかり忘れていた(^^;)、でもこんな場所で咲いているのはまずアメリカタカサブロウですが。
アメリカタカサブロウ

筒状花と舌状花からなりますが超地味、頭花はタカサブロウより小さい、殆ど感覚の程度ですが、特に群生しているようなのは小さい。
アメリカタカサブロウ

筒状花の周辺から開いてきます、中央部がまだ開いていない様子はまるで蜂の巣。
アメリカタカサブロウ

披針形の葉、タカサブロウより鋸歯が目立つそうですがこれも感覚の問題でしょうか。
アメリカタカサブロウ

キク科タカサブロウ属

(7月12日撮影)
2019. 07. 24  
ヒメジョオンに囲まれて一輪だけ咲いていたマルバルコウ、ここはお気に入りの空き地だけど今年は壊滅状態、周辺部で藪が多少残っていてそこでは繁殖力の強い植物が頑張っています。
マルバルコウ

花筒が長く花冠がほぼ水平に開く、蕊は少し突き出る。
マルバルコウ

5角形の花、朱赤色で中央部が黄色、花冠中軸がやや盛り上がりまるで膜を広げたヒトデ。左側に見えている丸い蕊が柱頭でしょうか、自分自身の花粉がついているような。花冠にも花粉が付いている。
マルバルコウ

花粉の粒々まで見えています、コンデジで写るくらいだから随分大きな花粉なんだろうな。
マルバルコウ

萼は先端が5裂して細く尖る。
マルバルコウ

卵形の葉、これは円形に近い。先端が尖り基部は心形。
マルバルコウ

ヒルガオ科サツマイモ属

(7月12日撮影)
2019. 07. 23  
普段見かけるマツヨイグサの仲間の中では一番遅く咲くオオマツヨイグサ、でも他のは秋まで咲いているけどこちらは夏頃までと花期が短い。
オオマツヨイグサ

夕方咲いて朝には閉じる、左のは赤くなった萎れた花がありますが右のは咲いている一つだけ、前日咲き始めたようです。
オオマツヨイグサ

夜咲く花だから見づらいけどこれは8時半頃の撮影、しかもどんより曇り空、少し閉じかけているけどまだ開いていた。
オオマツヨイグサ

柱頭は4裂、柱頭が棒状になっているのであまり柱頭という感じがしない。
オオマツヨイグサ

雌しべより短い雄しべ、細長い葯で2室からなる、粘着糸でまとまって花粉をつけるせいか空っぽのようです。
オオマツヨイグサ

萎れた花後は赤っぽくなるがマツヨイグサ程赤くはならない。
オオマツヨイグサ

太い花柄のように見えているのは萼筒、緑色になっている基部が子房だそうです。
オオマツヨイグサ

萼片は反り返る、更に先端が合わさって舟状になっている。
オオマツヨイグサ

長毛と短い腺毛が密生している。
オオマツヨイグサ

萼筒にも腺毛が密生、長毛は疎らに生える。
オオマツヨイグサ

子房にも長毛と腺毛、茎にも腺毛が密生している。
オオマツヨイグサ

花後萼筒が赤くなって子房との違いがハッキリしてくる。
オオマツヨイグサ

卵状披針形の葉、波状の鋸歯がある。葉腋に見えているのは萼筒が落ちた果実でしょうか。
オオマツヨイグサ

アカバナ科マツヨイグサ属

(7月12日撮影)
2019. 07. 23  
バッチリ開いているスズサイコがあったので撮ってみました、9時過ぎの撮影ですがこの日もどんより曇り空でした。
スズサイコ

これは完全に開いていますが左以外他の花は開いていません、どう見ても閉じたと言うより蕾のようです。花序全体が同時に開かないのかな。
スズサイコ

ダイヤは小さいのに周りの爪だけ大きくして派手にした安物の指輪ヾ(^^;)、なんてのがありますがこれはまさしくそう(笑)、ダイヤに相当する部分は複雑な構造ですけどね。
スズサイコ

近くに更に多く開いているのがありました。
スズサイコ

花序が7段くらいあります、3段くらいは普通に見られますがこんなに多いのは初めて見ました。
スズサイコ

下から3番目の花序、どの花もよく開いているけど閉じかけているのもあります。
スズサイコ

集散花序を背後から、枝分かれしていく様子が分かります。
スズサイコ

副花冠に掴まれたダイヤ(笑)、中央の緑色が柱冠、その周りに白く膜状に見えているのが葯の付属体、黒く見えているのが花粉塊の小球です。
スズサイコ

すぐ下の花序、もう閉じていますが何というか閉じ方が下手(笑)
スズサイコ

一番下の花序、花が丸ごと落ちているのもあります、中央のはまずまずの状態だけど左のは花弁が萎れて副花冠が見えている。
スズサイコ

キョウチクトウ科スズサイコ属

(7月12日撮影)
2019. 07. 22  
前記キンミズヒキの1つ目の近くに咲いていた同じような花
ヒメキンミズヒキ

花序がやや疎らだからヒメキンミズヒキだと思いました。
ヒメキンミズヒキ

花弁はホッソリ、雄しべは8本と少ない、キンミズヒキは8-15本。
ヒメキンミズヒキ

蕾の形も微妙に違うような。キンミズヒキは円錐形から半球形だけどこちらは更に膨らんでいるような。花序軸に毛が生えているがキンミズヒキよりは少ないような。
ヒメキンミズヒキ

奇数羽状複葉だが先端の3枚が大きく他は小さい。
ヒメキンミズヒキ

葉の裏に黄色い腺点があるそうだがかなり小さいようで確認できず、葉脈に毛が生えている。
ヒメキンミズヒキ

葉軸にも毛、やはりキンミズヒキよりは少ないような。
ヒメキンミズヒキ

大きな半卵形の托葉。
ヒメキンミズヒキ

こちらは別の場所、前記キンミズヒキ2つ目の近くです。
ヒメキンミズヒキ

花の密集度はキンミズヒキほどではないけどヒメキンミズヒキにしては多いようで微妙。
ヒメキンミズヒキ

花弁はやや幅広いが雄しべは7本とこれまた微妙。花弁が4枚で1枚落ちたかと思いましたが萼片も4枚のようで初めから4枚のようです。花弁が少なければ雄しべも少なくなるので選んだモデルが悪かった。
ヒメキンミズヒキ

柱頭は3裂しているかな。
ヒメキンミズヒキ

花が終わる頃雄しべが中央に集まって球状になっている、そこから雌しべが外に出ている。
ヒメキンミズヒキ

大きな小葉が7枚、これが一番ヒメキンミズヒキとは違う。両者の交雑種があるような気がします。
ヒメキンミズヒキ

大きな托葉、鋸歯がずいぶん大きい。
ヒメキンミズヒキ

バラ科キンミズヒキ属

(7月12日撮影)
2019. 07. 22  
林道脇に咲いていた、花は一つしか咲いてなかったけどキンミズヒキでしょうね。
キンミズヒキ

花弁がやや幅広く雄しべは10本、キンミズヒキですね。雄しべは8-14本、ヒメキンミズヒキは5-8本で花弁がやや細い。ただ雄しべの数は決定打にはならない気がします。
キンミズヒキ

花柱が2本伸びています。
キンミズヒキ

蕾の様子、くっつき虫となる鈎状の棘はまだ伸びていない。蕾の下にやや長く伸びているのは苞でしょうか。
キンミズヒキ

花序軸に毛が密生、右側のは枝分かれしていく花序でしょうか。
キンミズヒキ

奇数羽状複葉、小葉は5-9枚、これは大きい小葉が5枚ですが間に小さな小葉が見えている。
キンミズヒキ

大きな托葉、茎や葉柄にも毛が密生している。
キンミズヒキ

こちらは別の場所、もう花が密生しているのでこれだけでキンミズヒキと判断。
キンミズヒキ

雄しべは11本、右側の花は雌しべが長く伸びているのが分かる。
キンミズヒキ

花柱が2本見えているがひょっとしたら3本かもしれない。2室の葯がまるでヨーヨー。
キンミズヒキ

花が終わりの頃雄しべが中央に丸まってきます、その中から雌しべが伸びているが柱頭が幾つか裂けているようです。
キンミズヒキ

これは大きな小葉が5枚に小さいのが2枚、前のと比べてホッソリしている。
キンミズヒキ

托葉もずいぶん大きい、半卵形で大きな鋸歯がある。
キンミズヒキ

バラ科キンミズヒキ属

(7月12日撮影)
プロフィール

平家蟹

  • Author:平家蟹
  • 花盗人の花日記
    へようこそ!!

    ホームページ秋吉台の花々を開設しました。
    個々の植物の記事を花・果実・芽生え等1元的にまとめています(秋吉台以外の花もあり)
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