2020. 05. 31  
やけに多くの花をつけたノゲシかなと思ったのですが何か変
コウゾリナ(帯化)

茎がなんだか平ぺったい。
コウゾリナ(帯化)

所謂帯化、成長点に異常が起こり花や茎などが垂直に伸長したり平坦になったりする現象、花では何度か見たことがありますが茎では初めてかな。
コウゾリナ(帯化)

ノゲシかと思ってましたが茎に赤い棘が生えています、コウゾリナでした。
コウゾリナ(帯化)

横から見ると薄っぺら、まさしく帯のようになっています。
コウゾリナ(帯化)

元々コウゾリナの茎は棘が多いですがこれはそのまま引き伸ばされて一層多くなっています。
コウゾリナ(帯化)

右側端の棘を見ると先端が扁平になっている、正確には2又の棘になっているようです。
コウゾリナ(帯化)

平坦になった茎の部分から普通に葉が出ている。
コウゾリナ(帯化)

上部でも同様、ただ数は多そうです。
コウゾリナ(帯化)

頭花の数も普通より多く密のようです、開き方も悪い。
コウゾリナ(帯化)

キク科コウゾリナ属

(5月13日撮影)
2020. 05. 31  
何時もここで見ているサワオグルマ
サワオグルマ

3月後半ころから咲き始めますがまだ多く咲いていた、結構花期が長いようです、それも群全体じゃなく一株でもながそうです。
サワオグルマ

散房状に6-30個程の花をつける、周辺部の花柄が随分伸びていて大分イメージが違っていた。
サワオグルマ

茎の頂部にあるこれが一番最初に咲く花、なのでもう果実になっています。
サワオグルマ

他の花も筒状花の中央まで咲き上がっています。
サワオグルマ

葯筒から出た2裂した柱頭、あまり花粉がモコモコした感じはない。
サワオグルマ

総苞は筒状で下部が膨らむ、外片に相当するものはなさそうかな。
サワオグルマ

根生葉は楕円形~長楕円形で有柄、これは割と粗い鋸歯が目立つが全縁のもあるそうです、表面にくも毛が生えている。
サワオグルマ

キク科オカオグルマ属

(5月13日撮影)
2020. 05. 31  
植樹された木の根本に生えていたウスベニチチコグサ
ウスベニチチコグサ

ここは一応管理された場所なので笹や苔が植えられているなど他の野草は殆ど生えていませんでしたがこれだけが背を高く伸ばしていました。
ウスベニチチコグサ

そんなに強い赤色ではないけど他の仲間が超地味なのでこの程度でも鮮やかに見える、美も相対的なものなのだ(笑)
ウスベニチチコグサ

頭花が赤っぽいだけで判断していますがそれだけでいいのかなと常々思っているが少なくともウラジロチチコグサでもチチコグサモドキではないことも確か、これは上部に花が集中します。
ウスベニチチコグサ

赤い色は総包片の色
ウスベニチチコグサ

葉の裏に綿毛が密生して白っぽくなる。
ウスベニチチコグサ

キク科チチコグサモドキ属

(5月13日撮影)
2020. 05. 30  
休耕田に群生していたナヨクサフジ、背の高いのはギシギシの仲間、肉眼だとナヨクサフジの青紫色がハッキリしているんですが写真だと分かりづらい。
ナヨクサフジ

雑草の海の中に島のように盛り上がっています。
ナヨクサフジ

花序は片側に偏る、巻き付く相手がいないので自立していますがこれでなんでナヨ(漢字で書くと弱草藤)なんだ。
ナヨクサフジ

色の淡いのもありました、これくらいの方が好み。
ナヨクサフジ

旗弁の筒部が舷部(立ち上がっている部分)の2倍ほど、クサフジは同長、でもクサフジは減っているようです。
ナヨクサフジ

萼筒の下側に花柄がつくので後部がやや突き出ている、クサフジは端に花柄がつくそうです。
ナヨクサフジ

繁殖力が強い花は遠慮会釈なくカット。
ナヨクサフジ

雄しべは10本で1本が独立しているそうで右側のがそれのようです、太い花柱は見えているが柱頭はどこだ、もこもこしている部分があるが花粉にしては多すぎるような。
ナヨクサフジ

日差しが強いのか小葉が閉じていました。
ナヨクサフジ

小葉表面に長毛が生えている、裏側にはなさそうです。
ナヨクサフジ

先端が巻きひげになる、付け根の様子から左に伸びるのが葉軸で上に伸びた2本が小葉が変化したものと推測。
ナヨクサフジ

葉柄付け根に托葉、これも毛が生えている。右が葉軸で左が茎、どちらも稜があるが葉軸のほうがハッキリしている。
ナヨクサフジ

マメ科ソラマメ属

(5月13日撮影)
2020. 05. 30  
多分逸出もののヒレハリソウ、コンフリーと言った方が通りがいいかもです。
ヒレハリソウ

巻散花序、所謂サソリ型花序、ちょっと分かりにくいですが確かに巻き込んでいます。
ヒレハリソウ

下向きに咲くのでちょっと上を向いてもらいました、カンパニュラの仲間に似ている。
ヒレハリソウ

花冠先端は浅く5裂、1本の雌しべの基部を支えるように雄しべが取り囲んでいる。
ヒレハリソウ

花冠は丸ごと落花し長い雌しべが残っている、小さな柱頭が膨らんでいる。
ヒレハリソウ

花柄や花序柄に開出毛が密生。
ヒレハリソウ

葉は互生し長楕円形で全縁
ヒレハリソウ

裏面は葉脈が浮き上がっている、脈上や縁に毛が多い。
ヒレハリソウ

葉柄は茎に流れて翼となる、オオハリソウはは翼がなく雑種のロシアコンフリーは翼が次の葉まで達しないそうで日本ではロシアコンフリーが殆どのようです。
ヒレハリソウ

確かに翼が途中でなくなっています、茎に生えている毛は基部が突起のようになっている。
ヒレハリソウ

ムラサキ科ヒレハリソウ属

(5月13日撮影)
2020. 05. 30  
舗装の隙間に生えたメキシコマンネングサ、日当たりの良い場所に生えて身近で一番見られるマンネングサの仲間かもです、メキシコと名がついているが原産地不明。
メキシコマンネングサ

これはまだあまり伸びていませんが茎の頂部で枝を水平に伸ばすのでその姿から比較的わかりやすい。
メキシコマンネングサ

どのマンネングサもそうですが茎の頂部につけた花が真っ先に咲き枝の先端に向かってだんだん広がっていきます。
メキシコマンネングサ

5数性の花、この仲間は花自体はどれも殆ど同じで区別が付けにくい。
メキシコマンネングサ

葯は初めは褐色で熟すると橙赤色になりますがそれ程鮮やかな色ではない、とこれは伏線
メキシコマンネングサ

中央のは花を咲かせた茎で左右のは花を咲かせない無花枝です。
メキシコマンネングサ

(以下閲覧注意、サムネイルにしました)
赤色が鮮やかなのがありました。
タカラダニ

てっきり葯の赤色だと思ったのですが
タカラダニ

拡大してみたら時折見かける赤いダニでした、検索してみるとタカラダニと言うようで生態はよく分かっていないが花粉を食べるそうで確かに葯にたどり着いています、全てメスだそうです。特に悪さをすることはないようですが気持ちが悪ければ殺虫剤で駆除、なんて書かれていたサイトもありましたが何でもかんでも殺虫剤をかけるのは問題だと思うぞ。今世界的に昆虫が減少して将来大問題になりそうです。
タカラダニ

ベンケイソウ科マンネングサ属

(5月13日撮影)
2020. 05. 29  
車で走行中見慣れぬ花を見かけたので慌てて停車して撮影、サルビア・リラータでした。実は前日HP「秋吉台日記」で新規の花として登録されたばかりの花で調べていたばかりだったのですぐわかりました。
サルビア・リラータ

茎上部に輪生状の花をつける、シソ科というのはすぐわかります。
サルビア・リラータ

花筒は太いが基部は急激に細く筒状になるようです、アキギリ属なのか。
サルビア・リラータ

シソ科らしく柱頭が2裂していますが片方が小さくなっているのが特徴、確かにキバナアキギリでも同様の特徴が見られます。
サルビア・リラータ

上唇に沿った雄しべ、葯の縁の赤色が綺麗、花粉も結構大きそうだ。
サルビア・リラータ

長短2組の雄しべ、下唇は2裂して突き出ていますが特に斑紋や毛はなさそうです。
サルビア・リラータ

キバナアキギリは雄しべの花糸に柄がありますがこちらもありそう、キバナアキギリは下側のは仮雄しべになっていますがこちらは下側も仮ではないようです。
サルビア・リラータ

花筒には毛が密生している。
サルビア・リラータ

萼筒にも長毛が密生、花茎は4稜のようでこちらも毛が多い。
サルビア・リラータ

ほぼ根生葉だけのようです、随分赤紫色。アメリカ合衆国東海岸原産ですが園芸種もあるようでこれも多分それの逸出でしょうね。
サルビア・リラータ

赤紫蘇に似た葉、表面に毛が生えている。
サルビア・リラータ

シソ科アキギリ属

(5月13日撮影)
2020. 05. 29  
去年見つけたホワイトレースソウ、同じ場所ですが特に増えても減ってもなかった。
ホワイトレースソウ

緑の草むらの中で白い花が目立ちます、でも道路下の斜面なので意外と目につかないかも。
ホワイトレースソウ

道端にも咲いていたので斜面を降りることなく安易に撮影(笑)
ホワイトレースソウ

散房花序、花序がほぼ水平になっている。
ホワイトレースソウ

周辺部の花の花弁が大きくなっている。
ホワイトレースソウ

一つの花序でも外側の花弁が大きく内側は小さい、どれも2深裂しています。
ホワイトレースソウ

中央の花はあまり花弁が伸びないようで、こちらの方がセリ科らしく見える。
ホワイトレースソウ

パセリに似た葉、2回3出でしょうか。
ホワイトレースソウ

セリ科オルレア属

(5月13日撮影)
2020. 05. 29  
咲き始めたオオキンケイギク、途中では群生している場所を見かけますが秋吉台は少し遅い。
オオキンケイギク

舌状花は十分開いているが筒状花は殆ど開いていない。
オオキンケイギク

舌状花に雌しべはないようです、筒状花はホント端から開いている、舌状花の隙間があって開いててよかったな感じ(笑)
オオキンケイギク

舌状花の裏側にあるのが総苞内片でその下側色の濃いのが総苞外片でしょうか、どちらも縁が半透明の膜状のようです。
オオキンケイギク

同じ場所、こちらは朝日があたっているので2枚めのとは随分イメージが違います。
オオキンケイギク

こちらは筒状花が少し開いています、周辺の雌しべが出ている花、その内側の開く直前の花、更に内側の蕾とそれぞれ違いがくっきり。
オオキンケイギク

蕾の部分に随分毛が生えています、花床に鱗片がはえるそうでそれでしょうか。
オオキンケイギク

葯筒から出始めた雌しべ、やはり鱗片とは大分違います。
オオキンケイギク

2裂した柱頭拡大、右側のはまだ花粉まみれ、花粉がとれると意外とスベスベしているような。
オオキンケイギク

まだ茎を伸ばしていないのも多くありました、葉が立っているけど根生葉なんだろうな。芽生えも撮ったけどそちらは冬ネタ。
オオキンケイギク

キク科キンケイギク属

(5月13日撮影)
2020. 05. 28  
秋吉台ではクマノミズキは多いですがミズキは多分ここだけ、これで高さ10m程。
ミズキ

上の方でも枝を横に広げた独特の樹形、だそうです。
ミズキ

下の方でも枝を横に広げて多くの花を咲かせている、これがなければ指を咥えて見るだけになりそう。
ミズキ

散房花序、花序が水平な様子がよくわかります。
ミズキ

風が吹いて木漏れ日が時折当たったり影になったりとデジカメには非常に撮りづらい状況だった。
ミズキ

なので正面写真もこんなのしかない(^^;)、細い十字状の花弁、その間に雄しべが伸びているのがわかる。
ミズキ

雌しべよりずっと長い雄しべ、花柱の先端に柱頭がありほぼ同じ太さだけど僅かに色が違っているようです。
ミズキ

花序を下から見ると緑色の子房が目立つ、まだ果実は撮ってないな。
ミズキ

広卵形または広楕円形の葉、先端は短く尖り縁は全縁。
ミズキ

クマノミズキは対生だがこちらは互生、でも枝先に葉が集中するので分かりにくい、左に見えている褐色の枝が前年のでしょうか。
ミズキ

ミズキ科ミズキ属

(5月13日撮影)
プロフィール

平家蟹

  • Author:平家蟹
  • 花盗人の花日記
    へようこそ!!

    ホームページ秋吉台の花々を開設しました。
    個々の植物の記事を花・果実・芽生え等1元的にまとめています(秋吉台以外の花もあり)
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