2020. 06. 24  
久しぶりに近くに海岸に出かけてみました。春の花はそろそろ終わり、夏の花がまだこれからで数も種類も思ってたより少なかった、来年行くならば5月にしなくちゃ。でも相変わらずゴミの多い海岸だった。

岩場に咲いていたタイトゴメ、この日一番多く見かけたけどそれでも思っていたより少なかった。
タイトゴメ

海岸の岩場に生える、殆どそれだけで判断しています。普通岩場だけど砂浜にも生えていた。
タイトゴメ

この仲間は花をつけない無花枝がありますがこれにもあるんでしょうか、花をつけてない茎も結構あった。
タイトゴメ

茎頂部で横方向に枝分かれするがそれ程広がっていない。
タイトゴメ

5数性の花、左のは花弁が4枚に見えますが右上の2枚がくっついているのかもしれない。
タイトゴメ

5心皮ですがこれは3心皮のように見える。
タイトゴメ

心皮とは雌しべの構成単位だそうですが殆どこの仲間でしか使わないような、私の場合ですが。確かに子房と花柱と柱頭があまり区別できないような。
タイトゴメ

アブの仲間が接近中、この仲間は空中停止するのでほんと撮りやすい。
タイトゴメ

葉は互生、縁に粒状突起がないそうだが無いのを写すのは難しい、オカタイトゴメは粒状突起がある、粒々に見えているのは砂粒。
タイトゴメ

茎は長く這って分岐する。
タイトゴメ

途中で茎を立ち上げている、下部では発根もしていてこうやって増えていくんでしょうね。
タイトゴメ

ハマボッス(左側)とのツーショット。
タイトゴメ

ベンケイソウ科マンネングサ属

(6月17日撮影)
2020. 06. 23  
自家用畑の脇で咲いていたナス科の花、畑の方は何も植えられてなかったですがこちらは花盛りでした。
ジャガイモ

てっきりナスかと思いましたが葉を見るとジャガイモのようでした。
ジャガイモ

薄紫色の花、花冠は星のような形の部分がやや緑がかり筋が入っていてその間が膜のような花弁となっています。
ジャガイモ

太く短い花糸に長いバナナのような葯、その中央から雌しべが突き出る、これを見ればすぐナス科だとわかりますがジャガイモは果実がならないのでナス科になかなか結びつかない。
ジャガイモ

葯の先端に穴があいている、緑色の柱頭は微細な突起があるようです。
ジャガイモ

花柄や萼片に毛が生えている。
ジャガイモ

花弁にも星型の部分の裏側に毛が生えている、色といい萼片との中間的な存在でしょうか。
ジャガイモ

奇数羽状複葉、小葉は広卵形
ジャガイモ

葉の表面に微毛が生えているようです。
ジャガイモ

透過光で見た花、十分鑑賞に値する。
ジャガイモ

ナス科ナス属

(6月9日撮影)
2020. 06. 23  
小低木のイヌツゲ、と言っても数mくらいにはなる、でもここのはせいぜい1,20cm程度、上に伸びず横に枝を伸ばしています。
イヌツゲ

本年枝の葉腋に散形花序をつける。
イヌツゲ

雌雄異株でこれは雄花、雌株を探したけどこの辺りにはなかった。
イヌツゲ

花の奥に緑色のが見えるが子房のようです、雄花でも子房があるけど多分果実はならない。
イヌツゲ

花の奥に蜜がでているような。
イヌツゲ

普通花弁は4枚ですがこれは5枚ありました、この時だけ偶々木漏れ日が当たってくれた、やはり写り方が違う。
イヌツゲ

葉は互生しやや艶がある、楕円形~長楕円形で浅い鋸歯がある。
イヌツゲ

モチノキ科モチノキ属

(6月9日撮影)
2020. 06. 22  
普通に見られるトウバナ、なのでパスすることも多い、これは崖のような急坂を登っている際目の前に咲いていたので思わず撮影。
トウバナ

花の大きさは2mm程度でしょうか、実感はもっと小さく感じる。上唇に沿って長短2組の雄しべ、左の花で何とかその様子が分かる、雌しべは無理かな。下唇中央裂片には2条の隆起がありそこに毛が生えている。
トウバナ

横から見ると花冠外側に毛が生えている、長い方の雄しべが何とか見えているが雌しべは突き出てないかな。
トウバナ

萼筒は上側が3裂、下側は2裂。
トウバナ

撮影時は気が付かなかったけど偶々果実が写っていた、こういう時に限って割とピントがあっている。
トウバナ

卵形~広卵形の葉、丸い鋸歯がある。
トウバナ

葉の裏には腺点がないそうですが僅かにあるように見えます。
トウバナ

茎には伏毛の短毛が生える。
トウバナ

シソ科トウバナ属

(6月9日撮影)
2020. 06. 22  
湿っぽい林内に生えていたナワシロイチゴ、日当たりの良い乾燥した場所にも生えるし環境対応力は強そうです。
ナワシロイチゴ

萼片は平開し時には反り返るが花弁は開かず蕊を隠している。
ナワシロイチゴ

閉じた花弁の先端から雌しべが顔を覗かすが雄しべは出てこない。
ナワシロイチゴ

雌しべがだいぶバラけてきました、花柱は赤色、柱頭は小さく白い、僅かに凸凹しているようです。
ナワシロイチゴ

花弁を撮ってみました、周りの雄しべはまるでモヤシ、花弁が落ちた後雄しべが熟してくるそうですがこれは一部枯れ始めている。
ナワシロイチゴ

3小葉の葉、頂小葉が大きい、これは小葉が円形ですが普通倒卵形で裂けることもある。
ナワシロイチゴ

葉の裏面は綿毛があり白っぽい。
ナワシロイチゴ

茎には軟毛と鋭い棘がある。
ナワシロイチゴ

葉柄にも軟毛と棘
ナワシロイチゴ

この仲間では葉の裏側脈上まで棘があることもありますがこれはなさそうです、綿毛がびっしり生えている。
ナワシロイチゴ

萼片裏にも棘がある、茎のは鈎状に曲がっているがこちらはまっすぐのようだ。萼片先端はまるで爪のように固くなっているようだ。
ナワシロイチゴ

バラ科キイチゴ属

(6月9日撮影)
2020. 06. 21  
ごく普通に見られるテイカカズラ、ツル性で時には10mを超す高木に巻き付いて遥か上まで花を咲かせることもあります。
テイカカズラ

巻き付く相手がいなくてぶら下がっています、ケテイカカズラとの比較の為撮ってみました。
テイカカズラ

これで大きさ2cm程、家の近所では1.5cmくらいのもありケテイカカズラの方がずっと大きく感じます。
テイカカズラ

ケテイカカズラは花の中心部に毛が生えていますがこちらは無毛。
テイカカズラ

正面から見ると柱頭が見えている、花弁基部には稜状の突起がある、ケテイカカズラにはない。
テイカカズラ

細長い円錐形の蕾、花筒の太い部分が細い部分に比べて短い、ケテイカカズラは同長。
テイカカズラ

開花寸前の蕾、開いた花とはまるで別物。
テイカカズラ

葉の裏は無毛、ただケテイカカズラもそれ程生えているわけでもないので一目瞭然という程ではない。
テイカカズラ

キョウチクトウ科テイカカズラ属

(6月9日撮影)
2020. 06. 21  
田んぼ脇の舗装隙間に生えたオトギリソウ、本来なら茎が直立するのですがここは草刈りされたせいかまるで根生葉のように広がっています。
セイヨウオトギリ

もう草刈りは終わったかなと判断したかどうかはわからないが先端が立ち上がって花を咲かせている。植物だって周りの状況を見ているのだ。
セイヨウオトギリ

田植え後の田んぼをバックに。この時期の田圃は絵になるけど花の咲き方がちと悪かった。
セイヨウオトギリ

花の大きさは2-2.5cm程、オトギリソウより一回り大きい。
セイヨウオトギリ

花弁の縁に黒点がある。
セイヨウオトギリ

雄しべの葯にも黒点、まるで一つ目小僧、花弁や雄しべは発生学的には葉が変化したものだから黒点があったもおかしくないけど何か利点があるんでしょうか。
セイヨウオトギリ

子房から3方向、きれいに120°感覚で雌しべが伸びる、先端が赤くなって柱頭だと分かる。
セイヨウオトギリ

葉に明点、縁に黒点。
セイヨウオトギリ

葉の裏を透かしてみると明点が白く見える、上半分は光があたっているので明点に見えませんが窪んでいるのがわかります。
セイヨウオトギリ

道路反対側にも何株も生えています、こちら側は田んぼがないせいか草刈りされることはない。
セイヨウオトギリ

直ぐ側だけどこちらは日が当たっている、先にこちらで詳細を撮ればよかった。
セイヨウオトギリ

オトギリソウ科オトギリソウ属

(6月9日撮影)
2020. 06. 20  
去年と同じ場所のハナハマセンブリ、今年は数が随分少なかった。
ハナハマセンブリ

去年は多くの花をつけた株も多かったのですが今年はこれだけ。
ハナハマセンブリ

ベニバナセンブリとよく似ていますがこちらの方が花弁の色がやや濃く細い、中央部の白がくっきりしている。両者の区別点はこちらから。
ハナハマセンブリ

花筒部分は花冠裂片より1.5倍くらい、ベニバナセンブリはほぼ同長。
ハナハマセンブリ

雄しべと雌しべもほぼ同長、これは柱頭に花粉が付いているんでしょうか、自家受粉することもあるようです。
ハナハマセンブリ

雌しべの方が長いのもありました、柱頭は2裂しマスカラのよう、毛状突起が生えている。
ハナハマセンブリ

雌しべの方が短いのもありました、色んなタイプがあるようです。
ハナハマセンブリ

葉は無柄で対生する、ベニバナセンブリは縁がやや波打つ。
ハナハマセンブリ

根生葉が残っているのがありました、ベニバナセンブリは長楕円形で密につくようです。
ハナハマセンブリ

根生葉が枯れかかっているのもありました、ベニバナセンブリは花期も残ります。
ハナハマセンブリ

リンドウ科シマセンブリ属

(6月9日撮影)
2020. 06. 20  
荒れ地に咲いていた赤紫の花、去年は咲いてなかったような気がする。
シュッコンバーベナ

花序の様子はヤナギハナガサに似ていますがずっと背が低く50cm程度、シュッコンバーベナのようです。
シュッコンバーベナ

一目見て花の大きさはヤナギハナガサより大きいのがわかります、6,7mmくらいでしょうか。
シュッコンバーベナ

花筒内部に毛が生えているがそれ程密生してないような、これなら蕊が見られるかな。
シュッコンバーベナ

花筒が長いのはヤナギハナガサに似る。
シュッコンバーベナ

花筒には毛が生えているようです。
シュッコンバーベナ

茎は四角い、開出毛が生え腺毛も混じっている、苞にも腺毛が生えている。
シュッコンバーベナ

腺毛の方が多いような、見ているだけでベタベタしそう。
シュッコンバーベナ

葉は対生し長披針形、大きな鋸歯がある。葉が羽状に切れ込むヒメビジョザクラがありこの仲間は園芸種もあってややこしい。
シュッコンバーベナ

クマツヅラ科クマツヅラ属

(6月9日撮影)
2020. 06. 19  
薄暗い林内に咲いていたイチヤクソウ、ちょうど木漏れ日のスポットライトがあたっていた。
イチヤクソウ

雰囲気はいいけどさすがに白飛び気味。
イチヤクソウ

逆光気味に撮るとちょうどよかった、2本の茎が出ているようです。
イチヤクソウ

下向きに開いた花を咲かせるので下から仰ぎ見るように撮るのが好み。
イチヤクソウ

総状花序ですがてっぺんはきっかり終了、小さな蕾がダラダラ続くよりこの方が花序を一層美しくしている。
イチヤクソウ

花序は割と好みですが一つの花のドアップは割と不気味。
イチヤクソウ

雄しべは花弁に反って伸び、雌しべは下向きに突き出て先端が曲がる。
イチヤクソウ

割と太い花糸を持った雄しべ
イチヤクソウ

雄しべは10本、葯は2室で先端に穴が開いている。
イチヤクソウ

花柱は太く柱頭も同じ大きさ、黄褐色になり凹凸があるようだ。
イチヤクソウ

側に小さな株、一つしか花を付けておらずまるでろくろ首。
イチヤクソウ

初めてここを見つけた時はもっと多く咲いていたのですが年々少なくなっているような。1枚目のような多くの花を付けていたのはあれだけでした。
イチヤクソウ

去年の果実が残っている、果実が全て次のシーズンまで残るのなら結実率は悪いのかな。
イチヤクソウ

円形または広楕円形の葉、植物の中で円形の葉というのも意外と珍しいかも。
イチヤクソウ

近くにすっかり花が終わっているのがありました、秋吉台では何ヶ所かで見ていますがここが一番早く咲くみたい。
イチヤクソウ

花弁が落ち雌しべだけ残った花。
イチヤクソウ

ツツジ科イチヤクソウ属

(6月9日撮影)
プロフィール

平家蟹

  • Author:平家蟹
  • 花盗人の花日記
    へようこそ!!

    ホームページ秋吉台の花々を開設しました。
    個々の植物の記事を花・果実・芽生え等1元的にまとめています(秋吉台以外の花もあり)
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