2020. 07. 31  
これも普通に見られるノチドメ、特に田んぼ脇などでよく見かけます。画面右上小さな花が咲いているように見えるのはマツバゼリ。
ノチドメ

葉は腎円形で5深裂、というより5角形、深裂というより中裂。基部は心形ですが両側が合わさって殆ど開いていないことも多い。よく似たヒメチドメはここが大きく開く。
ノチドメ

葉の表にも裏にも立毛が生える。
ノチドメ

花序の花の数はオオバチドメより少なく十数個、あまり球形の感じはしない、赤い花弁が可愛い。
ノチドメ

花の数が少ない分個々の花はちょっと大きく2mm程、密がでています。
ノチドメ

2本の花柱がハートマークを描いているのがありました。
ノチドメ

雌性期というより果実期、花盤の状態がよく分かる。
ノチドメ

2本の雌しべは外側に開く、普通こうなるから6枚目のハートマークがなんでそうなったんだか。
ノチドメ

ウコギ科チドメグサ属

(7月17日撮影)
2020. 07. 31  
日当たりの良い場所に生えていたオオバチドメ、本来薄暗い林内に生えるのですがここは元林内、伐採されてからもう3,4年経ちますがまだ頑張って生き続けています。
オオバチドメ

この仲間の区別は葉の形が重要、ただオオバチドメに限って言えばやはり葉が大きい、大きさがかなり不揃いなのも特徴でしょうか。
オオバチドメ

花序は葉の上に出てこないのでかき分けて探します、球場花序の大きさは5mm程度、20個以上の花を咲かせているし下から咲き上がっていきます、頂部はまだつぼみだけどその周辺は花弁を持った雄性期、その下は花弁が落ちた雌性期の花。
オオバチドメ

雄しべが突き出た雄性期の花、雌しべが出ているのもあります。
オオバチドメ

花序が5mm程度だから花の大きさは推して知るべし、1mm程度、雄しべは5本、雌しべは2本
オオバチドメ

雌性期というか果実期の花、扁平な果実の先端に蓋のように見えているのが花盤、花柱の先端に柱頭が僅かに膨らんでいる。
オオバチドメ

茎に下向きの毛が密生している。
オオバチドメ

ウコギ科チドメグサ属

(7月17日撮影)
2020. 07. 31  
毎度お馴染みのヘクソカズラ、それくらい普通に見られます。
ヘクソカズラ

花筒内部は赤く花冠先端はフリルのように浅く5裂している、別名灸花だけど灸も滅多に使わないかな。
ヘクソカズラ

花筒に粒状の毛が密生する、蕾の頃はあまり目立たないようです。
ヘクソカズラ

迷うことなくカット(笑)、ヨレヨレしているのが2本の花柱、雄しべは5本ありますが長い葯が3つ見えています、残る2個はカットした方についていたようです。
ヘクソカズラ

内部の腺毛もすごい、花柱は基部で合着しているそうです。
ヘクソカズラ

楕円~狭卵形の葉
ヘクソカズラ

表面に毛が散生している、真横から光が当たってわかりやすかった。
ヘクソカズラ

裏にも毛が密生、偶々写っていたのをトリミングしました。
ヘクソカズラ

花に昆虫が訪問していました。
ヘクソカズラ

蜜を求めて頭を突っ込んでいます。
ヘクソカズラ

頭隠して尻隠さず状態、隠れているわけじゃないけど。
ヘクソカズラ

ほぼ全身が入りました、この後他の花に気を取られて出ていくとこを確認しなかったけど昆虫の構造からして後ずさりするのではなく内部でUターンして出たんでしょうね。
ヘクソカズラ

アカネ科ヘクソカズラ属

(7月17日撮影)
2020. 07. 30  
いつもの場所のハグロソウ、何ヶ所かで見ていますがここが一番安定して咲いてくれる。
ハグロソウ

数も多いのですがあまり群生している様子は撮れない、咲き始めの頃ばかり撮っているせいかもしれませんが。
ハグロソウ

長い苞から2枚の花弁の赤い花を出す変わった姿なのでお気に入り。
ハグロソウ

苞に短毛が生えているようです、水滴がついたのかそれが目玉に見えてしまう(笑)、赤い舌をだしたお魚さん。
ハグロソウ

上唇外側に毛が生えている、斑紋が人の顔に見えている。
ハグロソウ

上唇下部に赤紫の斑紋、周りが白くなっているので余計目立つ、前の写真と同じ花ですが正面からでも顔のように見える。
ハグロソウ

下唇基部にも斑紋、乗っかるように蕊が伸びる。
ハグロソウ

花糸に長い毛が生えている。
ハグロソウ

雄しべは2本、葯は2室だが少し離れている、右側に雌しべがあるがまだ柱頭は開いていない、雄しべより長く伸びて2裂しますが雌雄をずらしているんでしょうか。
ハグロソウ

苞を開いてみました、白く長い花筒、基部に見えているのは萼片かな、2枚あるようです。模様は全くなし、隠れているところに模様があってもしょうがないですが。
ハグロソウ

これは予備の花でしょうか、2つ咲いているのは見たことないからもう必要ない痕跡の花なのかな、あるいは閉鎖花。
ハグロソウ

キツネノマゴ科ハグロソウ属

(7月17日撮影)
2020. 07. 30  
秋と名がついているが初夏から冬まで見られるアキノタムラソウ、あるブログでは全ての月で咲いているのを見かけたそうで私も6月から3月まで見ています。
アキノタムラソウ

花は輪生状に付け少ないのは数段から多いのは10段以上になることもある。
アキノタムラソウ

最初は上唇に沿って1本の雌しべと2本の雄しべですが雄しべは右のように下側に曲がる。
アキノタムラソウ

右側は雄しべが曲がり始め左は曲がった状態。
アキノタムラソウ

曲がった雄しべが腕を組んでスクラムを組んでいるよう。
アキノタムラソウ

上唇から突き出て2裂した柱頭、花冠外側の毛に腺毛が混じっている。
アキノタムラソウ

萼筒は2唇形で腺毛が生えている、花筒部にも毛が密生、こちらは腺毛はなさそうだ。
アキノタムラソウ

茎にも腺毛が密生、萼の腺毛もよく分かる。
アキノタムラソウ

これは単葉ですが普通3出複葉。
アキノタムラソウ

裏には腺点が密生、小さな粒々のように見えているのがそれでしょうか。
アキノタムラソウ

シソ科アキギリ属

(7月17日撮影)
2020. 07. 30  
もう殆どで綿毛となっていたムラサキニガナ、これはお気に入りなのでなんとか花が咲いているのを見つけました。これも放浪癖(造語ですが(^^;))があるようで前年見かけた場所に咲いているとは限らないようです。
ムラサキニガナ

下向きに咲く花、円筒形の総苞、花冠がパッと開く。
ムラサキニガナ

蕊はまっすぐ突き出る。
ムラサキニガナ

花粉まみれの柱頭、2裂しています。
ムラサキニガナ

下向きにぶら下がるように咲くので正面から撮るのが難しい。指で摘めばいいけど指が写るし。
ムラサキニガナ

茎や花柄に腺毛があるのをケムラサキニガナと言うそうですがこれは花柄の一部に腺毛が生えていました、撮影時には気が付かず。ただ腺毛の生え方にもかなり差があるようでこの程度ではケムラサキニガナと言えないでしょうね。
ムラサキニガナ

この日は曇天だったので青空バックならぬ杉の木バック(笑)、やはり面積の大きい方にピントを合わせてしまう。
ムラサキニガナ

キク科アキノノゲシ属

(7月17日撮影)
2020. 07. 29  
5年ぶりに復活したチダケサシ、元々数は少なかったですがそれでも初め見つけた頃は背が高く多くの花をつけていたけど年々少なくなっていました、ここも搬入土に混じった種子から生えたそうで環境があわず絶滅かなと思っていましたが目出度く復活、それも一株二株ではなく以前並みの生え方でした。
チダケサシ

円錐花序ですが下の方で枝分かれして横に伸びています。
チダケサシ

細いへら状の花弁が5枚、雄しべは10本、中央に細長い子房、その上に雌しべがありますがまだ開いていません。
チダケサシ

花柱は2本、柱頭は赤くなっているが殆ど膨らみはない、雄しべが見当たりませんが落ちたのではなくまだ伸びていないような。花によって違いがあるのか。
チダケサシ

茎や葉柄に多数の腺毛が生える、褐色のは托葉なんでしょうか。
チダケサシ

腺毛ドアップ、これくらい長ければ撮りやすい。
チダケサシ

2-4回奇数羽状複葉。小葉に重鋸歯があるそうです。
チダケサシ

近くにも2株、ここも以前は生えていました。
チダケサシ

更に大分離れた場所にも一株、ここは以前は見かけていませんでした。
チダケサシ

これは下の花序枝が伸びてないので細長く真っ直ぐです。
チダケサシ

ユキノシタ科チダケサシ属

(7月17日撮影)
2020. 07. 29  
文字通り背の高いタカトウダイ、頭でっかちのせいか傾いてますが。これも搬入された土砂に種子が混じっていたという話。
タカトウダイ

複合の擬散形花序
タカトウダイ

茎頂の苞葉から幾つもの茎を伸ばしている。
タカトウダイ

茎の先のも更に苞葉、苞葉入れ子状態。
タカトウダイ

トウダイグサ科らしい杯状花序、花の周りも苞葉でもう苞葉だらけ。雄しべが花糸ごと落ちている。
タカトウダイ

雌しべは3岐し更に先端が2裂する。
タカトウダイ

突き出た雄しべ、葯が2室なのがわかる。
タカトウダイ

雌しべ拡大、先端が2裂してカールしている。
タカトウダイ

雄花は3つあるそうです、手前の雄しべは丸ごと落ちているようで他のも落ちたかな。
タカトウダイ

披針形~楕円状倒披針形の葉、変異が大きいようです。
タカトウダイ

トウダイグサ科トウダイグサ属

(7月17日撮影)
2020. 07. 29  
殆ど花が終わっているシモツケ、ここのは工事で持ち込まれた土に種子が含まれていた国内外来種だという話。
シモツケ

残っていたのは花が3つと蕾が一つだけ、本来は多数の花で半球状の花序になるんですがイメージがまるで違う。
シモツケ

でも個々の花を見るにはこの方が適しているかな、いろんな状態のが見られないけどね。
シモツケ

中に何本かの花柱が見ていますがまだ開いていないようだ。
シモツケ

浅い円錐形の萼筒、先端が尖る、上のは蕾の状態、花が開くと萼先端も反るようです。
シモツケ

卵形または広卵形の葉、不揃いの重鋸歯がある。
シモツケ

花弁が落ちているがまだ未熟な果実とも言えない状態、むき出しの子房と花柱が残っている。
シモツケ

バラ科シモツケ属

(7月17日撮影)
2020. 07. 28  
去年この空き地でたくさんのヒヨドリジョウゴを見ていたので来てみましたがまだ早かったのか咲いているのはわずかでした、そう言えば去年来たのは8月だった。
ヒヨドリジョウゴ

まだ十分開いていない花もあり咲き始めたばかりのようです。
ヒヨドリジョウゴ

花弁が反り返ったお馴染みの姿、それにしてもこれは葯が随分黒い、葯の中から緑色の花柱が突き出ている。
ヒヨドリジョウゴ

開き始めた花
ヒヨドリジョウゴ

平開状態の花、この辺りでとどまってくれたほうが目立ちそうなんですけどね。
ヒヨドリジョウゴ

葯の先端に穴が開いている、雄しべは5本、葯は2室なので10個の穴が見られる。
ヒヨドリジョウゴ

茎や花柄に開出毛が密生。
ヒヨドリジョウゴ

葉は卵形で下部に切れ込みがあり3-5裂する、これは左右非対称で4裂。
ヒヨドリジョウゴ

葉の両面に短毛が生える、裏側の脈状には長毛が目立つ。
ヒヨドリジョウゴ

少し離れた場所でもう一組咲いていました。
ヒヨドリジョウゴ

蕾と開いた花、反り返った花弁は子房を保護する役目があるんでしょうか。
ヒヨドリジョウゴ

葯から突き出た雌しべ、先端が僅かに膨らむ柱頭、2裂しているように見えます。花弁にも短毛が密生しているようです。
ヒヨドリジョウゴ

ナス科ナス属

(7月17日撮影)
プロフィール

平家蟹

  • Author:平家蟹
  • 花盗人の花日記
    へようこそ!!

    ホームページ秋吉台の花々を開設しました。
    個々の植物の記事を花・果実・芽生え等1元的にまとめています(秋吉台以外の花もあり)
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