2020. 10. 16  
石灰岩の隙間に生えていたオケラ、この辺りに群生しています。ただ秋吉台では少なくしかも遊歩道沿いでは殆ど見られないので見つけにくい花の一つです。
オケラ

雌雄異株で雌花と両性花があります、これは両性花、葯筒から長い花柱が突き出ています。
オケラ

キク科の柱頭は普通2裂、普通というより絶対と言っていい条件ですがこれは3裂しています、キク科の柱頭が3裂しているのは初めて見るかな。
オケラ

これは雌花、もうコロナウイルスそっくり。
オケラ

葯筒がないので白っぽく見えます、これも右側の柱頭が3裂しているような。
オケラ

頭花の花の数が少ないのがありました、こういうのが個々の花を撮りやすい、葯筒はあり花柱も伸びていますが柱頭が開いていません。
オケラ

これは葯筒だけで花柱が出ていません、内側の花で遅れて咲くのでこれから出てくるのかもしれません。
オケラ

長く伸びた柱頭、僅かに花粉が出ているが柱頭は開いていない、もうこれくらい伸びていれば柱頭が2裂しているはずなんですけどね、雄株ではないけれど雄性が強いのかもしれない。
オケラ

これは柱頭が引っかかったのか葯筒が引き抜かれています。
オケラ

葯筒の下部に花糸が見えています。
オケラ

こちらは葯筒が見えないから雌性花のようにも見えますが葯筒の残骸があるようにも見えます、雌性が強いのかも。植物の雌雄は動物ほど単純ではないのかもしれません。
オケラ

普通は白い花ですがピンク色のもあります。
オケラ

筒状花だけでなく花柱や柱頭も少し赤くなっている。
オケラ

更に赤い花もありました、でもすぐ下の頭花は真っ白、随分違う。
オケラ

これも筒状花だけでなく花柱も赤い、ここまで赤いのは滅多にありません。
オケラ

オケラといえばやはり頭花の周りの魚の骨のような葉、総苞が変化したものです。
オケラ

どこにもへそ曲がりはいるものでこの株は魚の骨が殆どありません。
オケラ

総苞は丈夫だから次の年まで残っていることもあります、これは取れたのではなく初めから無かったんでしょうね。
オケラ

近くに多くの花をつけている株を見つけました、これで高さ60cm程。
オケラ

一株ではなさそうですがこんなに多くの頭花をつけているのは初めてかな。
オケラ

ややピンクがかった花
オケラ

こちらは真っ白、中途半端に色がつくよりこの方が綺麗。
オケラ

キク科オケラ属

(10月4日撮影)
2020. 10. 16  
アキヨシアザミを撮っていて側に生えていたスズメノヒエ属、なんと本家さんじゃないか!、と驚く程久しぶりの出会い、6年ぶりでした。近頃は外来種のシマスズメノヒエに押されてすっかり減っています。
スズメノヒエ

花序の総は3-6対、見かけはシマスズメノヒエとよく似ていますが葯が黄色いのが決定的に違います。
スズメノヒエ

小穂は2列、シマスズメノヒエは4列
スズメノヒエ

こちらは3列のように見えます、まれに3,4列のがあるそうだ。
スズメノヒエ

黄色い葯にブラシ状の黒い柱頭、小穂は無毛、シマスズメノヒエは毛が生えるそうです。
スズメノヒエ

総の基部に長毛が生える。
スズメノヒエ

葉舌は膜状、葉鞘に長毛が生える。
スズメノヒエ

イネ科スズメノヒエ属

(10月4日撮影)
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平家蟹

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