2021. 10. 07  
今や普通に見られるオトコオミナエシ、秋吉台に通い始めた十数年前はまだ珍しく見つけた時は嬉しかったのですがたった10年程度で激増しました、ただ台地上ではまだ全く見ることは出来ません。
オトコオミナエシ

姿はオトコエシに似ていますがあちらは花序が白色なのに対してこちらは濁った色合いになるので遠目でも違いがわかります。
オトコオミナエシ

白と黄色の花が混在、これ故オトコエシとオミナエシの交雑種と思われていましたがオミナエシの遺伝子は全く無くオトコエシの高次倍体間の雑種と判明しました、となるとオミナエシの名前がおかしくなります、オトコオトコエシではわけわからないし(^^;)
オトコオミナエシ

白花と言ってもオトコエシほど白くはなく黄花と言ってもオミナエシほど黄色くはありません。
オトコオミナエシ

他の2つは雄しべは4本、こちらは2本、でもここで見た限りでは雄しべは1本だけでした。
オトコオミナエシ

これも雄しべは1本、花筒内部に毛が生えています。
オトコオミナエシ

これも1本、葯が2室、柱頭は丸く突起状の毛が生えている。
オトコオミナエシ

既に果実が出来ていました、果実になるともうオトコエシとの違いがわからなくなります。
オトコオミナエシ

同じ場所に咲いていたオトコエシ、これと一緒に咲いているのはよくありますがオミナエシと一緒なのは見たことがありません。
オトコエシ

スイカズラ科オミナエシ属

(9月26日撮影)
2021. 10. 07  
藪の中に咲いていたヒキオコシ、ヤマハッカより背が高く大人の背丈ほどあります、近寄って撮ろうと思ったら藪の中は地面が下がっていて危うくこけるとこだった(^^;)
ヒキオコシ

ヤマハッカに似た花、下唇は開いていて蕊がよく見え上唇は後方に反っています、これは雌しべが短い短花柱花、中央に緑色の柱頭が見えています。
ヒキオコシ

こちらも短花柱花
ヒキオコシ

葯は上向きに開いて花粉が出ています、やはり昆虫を待ち構えるためでしょうね。
ヒキオコシ

こちらは雌しべが突き出る長花柱花、でも雄しべ自体は長さは変わらないようです。
ヒキオコシ

青紫の不規則な斑紋、ヤマハッカは斑紋がメインになるがこちらは蕊がメインなので斑紋は撮り忘れそうになる。
ヒキオコシ

おじゃま虫がやってきています、でも蟻では花筒の奥に入れ込めないだろうな。
ヒキオコシ

広卵形の葉、鋸歯は丸っぽい。
ヒキオコシ

裏の脈上に短毛が生える、腺点はあるようですが目立たない。
ヒキオコシ

茎は角張り毛が密生。
ヒキオコシ

シソ科ヤマハッカ属

(9月26日撮影)
2021. 10. 07  
今年は5月下旬にヤマハッカが咲きましたがあれは例外中の例外、秋本番のこれからがきれいな季節になります。
ヤマハッカ

茎上部の葉腋に総状に花をつける、花の向きは一方向に偏っています。
ヤマハッカ

これは左側の小さな蕾から右側の開いていく様子が揃っている。
ヤマハッカ

ヤマハッカと言えばやはり上唇の青紫の筋模様でしょうか、上部は浅く3裂、下唇は先端が小さく開いているので奥の葯の花粉が見えています。
ヤマハッカ

下唇は内側に巻くので蕊が見えません。
ヤマハッカ

花冠外側に毛が生える。
ヤマハッカ

下唇から雌しべが出ていました、昆虫が訪問したのでしょうか。
ヤマハッカ

雌しべは出ているけど雄しべは隠れたまま。
ヤマハッカ

広卵形の葉、粗い鋸歯がある。
ヤマハッカ

裏の脈上に毛が生える、腺点はありますがあまり目立ちません。
ヤマハッカ

シソ科ヤマハッカ属

(9月26日撮影)
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平家蟹

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