2018. 04. 29  
林道を歩けば幾らでも見かけるマムシグサ、雌雄異株だけど見ているだけではまず分かりません。
マムシグサ(雄花)

色は地味だけど仏炎苞の筋模様は綺麗、先端が開口部を覆っているのは雨水が入らない工夫でしょうか。
マムシグサ(雄花)

仏炎苞付け根の合わせ目に通路状の穴が開いています、これは雄株です。
マムシグサ(雄花)

仏炎苞を取り除いてみました、長い付属体の基部に沢山の雄しべが見えています、間違いなく雄株です。取り除かなくても上から覗くだけでも白や黒っぽい雄しべが見えるので雌雄が分かるんですけどね。
マムシグサ(雄花)

付属体基部の返し、これで中に入った昆虫が出にくくなります。なので中で動き回って花粉をたっぷり付けられやっとの事で通路状の穴を見つけて脱出できます。
マムシグサ(雄花)

これは別の株ですが葯が黒っぽい。
マムシグサ(雄花)

中間の葯が熟して花粉を出していますが両側は未だ未熟、どちらか片方から熟していく植物が普通なんですけどね。
マムシグサ(雄花)

こちらは雌株、と言っても見た目は分かりません。雄株の方が多いのか最初見るのは大抵雄株ですね。
マムシグサ(雌花)

仏炎苞先端が黒くなっていますがこれは個体差で雌雄の違いではありません。
マムシグサ(雌花)

合わせ目には通路状の穴が開いていません、雌花に入った昆虫は上部から脱出できない限りここで一巻の終わりです。
マムシグサ(雌花)

多数の緑色の子房、これも上から覗けば緑色が見えるので雌雄が分かります。
マムシグサ(雌花)

子房から短い花柱と白っぽい柱頭、毛が生えているようです。
マムシグサ(雌花)

サトイモ科テンナンショウ属

(4月8日撮影)
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Comment
No title
マムシグサはいろいろな模様がありますね。
秋に真っ赤な実がニョキッと立っているのが
遠くからでもわかります。ちょっと不気味です。
この実から芽が出るのでしょうね。
先日の山で芽を見た時は竹の子でハッチクかと思ってしまいました。
後でマムシグサね。。と笑いました。
こんにちは
植物園ではスルーしてしまいました^^;
でも2枚目のような仏炎苞の筋模様が綺麗に撮れれば満足でしたのに。
でもでも・・・全画像、凄いです!! 面白い!!
これだけの知識って凄すぎでしょう!! 
11枚目のグリーンの水玉姿に小さな白いポッチンが可愛らしいです(^^)
komakua2tさんへ
秋になると真っ赤な実が目立ちますね。
毒があってイノシシも食べないそうだから残るんでしょうね。
種子でも増えるでしょうし先日引っこ抜いてみたら根茎がありました、これでも増えるようです。
確かに出始めは細い筍と思えないこともない(^^;)
メロンさんへ
希少な植物の場合花をいじることはありませんがマムシグサは幾らでもあるからもう遠慮なく解剖ヾ(^^;)
野山で見かけたら是非雄株雌株を確認してみてください。
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